コラム

2016年に一番愛された作品は? カルチャーランキングを発表

2016年に一番愛された作品は? カルチャーランキングを発表

テキスト
CINRA.NET編集部

【映画編】社会現象も巻き起こした、今年のカルチャーシーンの顔ともいえる作品が上位に

10位 『FAKE』(監督:森達也)

『FAKE』 ©2016「Fake」製作委員会
『FAKE』 ©2016「Fake」製作委員会(オフィシャルサイトを見る

2014年、ゴーストライター疑惑で騒動を巻き起こした佐村河内守のドキュメンタリー映画。監督はオウム真理教を題材にしたドキュメンタリー『A』『A2』などを発表している森達也が務めています。

9位 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(監督:デヴィッド・イェーツ)

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』ビジュアル ©2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』ビジュアル ©2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED(オフィシャルサイトを見る

『ハリー・ポッター』シリーズの約5年ぶりの新作。1926年のアメリカ・ニューヨークを舞台に、研究のために世界を旅している魔法学者ニュート・スキャマンダーの物語が描かれます。

8位 『リリーのすべて』(監督:トム・フーパー)

『リリーのすべて』ポスタービジュアル ©2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
『リリーのすべて』ポスタービジュアル ©2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

世界で初めて性別適合手術受けた画家リリー・エルベの実話をもとにした作品。監督は『レ・ミゼラブル』『英国王のスピーチ』を手がけたトム・フーパー、主演はエディ・レッドメイン。

7位 『ズートピア』(監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア)

『ズートピア』 ©2015 Disney Enterprises, Inc.
『ズートピア』 ©2015 Disney Enterprises, Inc.(オフィシャルサイトを見る

『トイ・ストーリー』『アナと雪の女王』など数々のCGアニメーション映画を手掛けてきたジョン・ラセターが製作総指揮を務めた作品。ハイテクな文明社会であらゆる動物が平和に共存する大都会「ズートピア」が舞台となっています。

6位 『リップヴァンウィンクルの花嫁』(監督:岩井俊二)

『リップヴァンウィンクルの花嫁』ビジュアル ©RVWフィルムパートナーズ
『リップヴァンウィンクルの花嫁』ビジュアル ©RVWフィルムパートナーズ(オフィシャルサイトを見る

岩井俊二の約4年ぶりとなる実写監督映画。原作・脚本も岩井が手がけ、執筆には4年半の歳月を要したそう。主演を黒木華が務めたほか、綾野剛、Coccoらが共演に名を連ねています。

5位 『シング・ストリート 未来へのうた』(監督:ジョン・カーニー)

『シング・ストリート 未来へのうた』ポスタービジュアル ©2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
『シング・ストリート 未来へのうた』ポスタービジュアル ©2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved(オフィシャルサイトを見る

『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』などのジョン・カーニーが監督を務めた作品。アイルランド・ダブリンを舞台に、憂鬱な毎日を送る14歳の少年が街で一目惚れした少女を振り向かせるためバンドを結成し、奮闘する姿が描かれます。

4位 『君の名は。』(監督:新海誠)

『君の名は。』イメージビジュアル ©2016「君の名は。」製作委員会
『君の名は。』イメージビジュアル ©2016「君の名は。」製作委員会(オフィシャルサイトを見る

『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』などの作品を手掛けた新海誠の新作。声優陣には神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみらが名を連ね、劇中音楽をRADWIMPSが担当したことでも話題に。世界90か国以上の国と地域で配給が決定し、アニメの『アカデミー賞』とも言われる『アニー賞』にもノミネートされています。

3位 『怒り』(監督:李相日)

『怒り』ポスタービジュアル ©2016映画「怒り」製作委員会
『怒り』ポスタービジュアル ©2016映画「怒り」製作委員会(オフィシャルサイトを見る

吉田修一の同名小説をもとにした作品。「怒」という血文字を残したまま未解決となった殺人事件から1年後を舞台に、千葉、東京、沖縄にそれぞれ現れる前歴不詳の3人の男と交流する人々が描かれています。また、音楽を坂本龍一が担当していることでも話題となりました。

2位 『この世界の片隅に』(監督:片渕須直)

『この世界の片隅に』ビジュアル ©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
『この世界の片隅に』ビジュアル ©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会(オフィシャルサイトを見る

こうの史代原作のアニメ映画。主人公・すずの声を、今年「能年玲奈」から改名した「のん」が担当したことでも話題となりました。第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に戦火に包まれていく日常の中で、日々を大切にしながら生きるすずの姿が描かれています。

特集:のん主演『この世界の片隅に』の立役者 コトリンゴインタビュー

1位 『シン・ゴジラ』(監督:庵野秀明、樋口真嗣)

『シン・ゴジラ』 ©2016 TOHO CO.,LTD.
『シン・ゴジラ』ビジュアル ©2016 TOHO CO.,LTD.(オフィシャルサイトを見る

東宝が約12年ぶりに製作した『ゴジラ』の新作映画。庵野秀明が脚本および総監督を、樋口真嗣が監督および特技監督を務めています。長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、市川実日子らをはじめ、総キャスト数は328人にものぼる大作。「発声可能上映」が開催されるなど社会現象にもなりました。


総括
『シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』『君の名は。』といった、今年大きな話題を呼んだ邦画作品が上位を占めるという結果に。今年は例年に比べ、邦画が豊作の年だったと振り返ることができるかと思います。

傾向としては、『シン・ゴジラ』や『君の名は。』など、震災以降の日本社会やリアルに接続したメッセージを孕ませながら映画としての高い表現力を併せ持った作品が、映画好きのみならず一般にも評価されたと分析することができそうです。また、今年の興行収入ランキングでダントツの1位を記録している『君の名は。』を抑え、高い作品性で評価された『怒り』が3位をマークしたということも、興味深い結果でした。

洋画について見てみると、ディズニー作品である『ズートピア』、『ハリー・ポッター』シリーズの最新作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』といった話題作がランクインする一方、ミニシアター系の作品である『シング・ストリート 未来へのうた』が多くの票を集めたのも印象的です。また、『リリーのすべて』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』というエディ・レッドメイン主演作が2本トップ10入りしているのも、特筆すべき点ではないでしょうか。

なお11位以下は、西川美和『永い言い訳』、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『レヴェナント: 蘇えりし者』、山戸結希『溺れるナイフ』が続きました。

Page 2
前へ次へ

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

Got a minute ? 動画これだけは

ENJOY MUSIC CLUB“そんな夜”

原案脚本を手がけるバカリズムと、二階堂ふみ、オードリー若林の三人が出演する日本テレビ系ドラマ『住住』の主題歌“そんな夜”のPVが公開。何でもない平凡な日々にひそむ、ささやかなトキメキやきらめきをぎゅっと捉えるENJOY MUSIC CLUBの歌とラップがたまらないです。何かが始まりそうで何も始まらない、さえないけど愛おしい、そんな毎日を肯定する3分半の魔法が詰まっている。(山元)