
女優・桃生亜希子と行く!『建築はどこにあるの?』展
- 文:小林宏彰
- 撮影:菱沼勇夫
- (2010/05/26)
東京国立近代美術館では、2010年4月29日から8月8日まで『建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション』展が開催されている。7組の建築家たちがつくりあげた新作インスタレーションは、「本当にこれが建築?」と疑問が浮かぶ、一風変わったものばかりだ。また、条件付きで作品の写真撮影が許されているというのも嬉しい。今回、このエキサイティングな展示を、数々の映画監督から愛され、ヒロインを務める映画『鉄男 THE BULLET MAN』が5月22日に公開された女優・桃生亜希子と共に鑑賞した。彼女が体感した展示の魅力を、写真を交えてたっぷりとお伝えしていきたい。そして読み終えたあとはぜひ、会場にて実際に鑑賞し、作品を前にこうつぶやいてみてほしい。「で、建築はどこにあるの?」。
桃生亜希子
1976年神奈川県生まれ。『SF サムライフィクション』(98/中野裕之監督)で映画デビュー。その後『episode 2002 Stereo Future』(01/中野裕之監督)、『ロスト・イン・トランスレーション』(05/ソフィア・コッポラ)、『コンナオトナノオンナノコ』(07/富永昌敬監督)、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08/若松孝二監督)、『アフタースクール』(08/内田けんじ監督)、『THE CODE/暗号』(09/林海象監督)など数々の作品に出演。今年8月に開催される『なら国際映画祭2010』では、主演映画『びおん』(山崎都世子監督、河瀬直美プロデュース)が、NARAtiveプロジェクト作品として上映される。映画以外にもモデル・舞台・テレビドラマ・CMなど幅広い分野で活躍しており、今後の活躍が期待される。
ここにいると、とても安心します
気持ち良く晴れた空の下、東京国立近代美術館へと歩み寄っていくと、まず目に入ってくるのが前庭にあるアトリエ・ワンの作品『まちあわせ』だ。


竹をキリンやゾウ、カバの形に組み上げ、その下にベンチを置いたインスタレーション。そのまま「まちぼうけ」してしまってもいいくらい、快適な空間が広がっている。
すがすがしい雰囲気に惹かれ、ベンチに座ってみる桃生さん。

「まるまるとした動物たちが可愛らしくて、見ているうちに思わず登ってみたくなります。それに、囲まれていると安心するので、ほのぼのとした気分にもなりますね。なんだかリゾート地に来たみたい(笑)」
さっそく出会ったお気に入りの作品を、後ろ髪を引かれる思いであとにし、いよいよ展示室へ。
材料は紙? 繊細に組み合わされた驚きの作品
まず目に飛び込んでくるのは、中村竜治による『とうもろこし畑』。



驚きなのは、これが紙でできた作品だということだ。紙はレーザーカッターで切断されており、下に行くほど幅が太めになっている。これは、繊細な構造を維持するため、上を軽くすることでうまくバランスを取っているのだそう。
「本当に細かい作りですね。一寸の狂いもないように見えます。ちょっと押したりしたらどうなるんだろう(笑)。あと、すごく身長が小さくなって、中を走りまわってみるのも楽しそう。真ん中からどんな景色が見えるのか知りたいですね」
小林宏彰
1983年生まれ。高校演劇界、コンテンポラリーダンス、出版社勤務、映画宣伝、ライターなどを経て、現在CINRA.NETエディター。映画、演劇、アートを中心として多分野に関心あり。


































