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浅野晋康 インタビュー
2度のぴあフィルムフェスティバルアワード入選や山形国際ムービーフェスティバルでの受賞など、有名な登竜門を颯爽と駆け抜け話題を集めている浅野晋康。日常の中で起こるナンセンスな出来事をユーモラスに、シニカルに、あるいはハートフルに描きだす彼にお話を伺った。
(インタビュー&テキスト:川瀬いつか 撮影:柏井万作)
1977年生まれ 岐阜県大垣市出身。
これまでの主な監督作品として、「新しい予感」(2002年)※PFFアワード2004入選、「Catchball With ニコル」(2005年)※山形国際ムービーフェスティバル2005にてフィクション賞受賞・CO2シネアストオーガニゼーション大阪エキシビションにて奨励賞&主演男優賞受賞・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2006短篇映画部門にて審査員特別賞受賞・PFFアワード2006入選「A DAY IN THE LIFE」(2006年)※第1回山形国際ムービーフェスティバルスカラシップ作品などがある。
浅野晋康ウェブサイト
自分の中には描きたいことはあるんですけど、それをみている人に押し付けたくはない。
─今回CINRA MAGAZINEのために新作をつくっていただいたのですが、いつも短期間でつくることが出来るのですか?
浅野:そんなことないです(笑)。今回はちょうど、映像をやりたい人たちと演劇の稽古をしていた助走期間があったのでつくれました。普段は、あんまりすぐつくれる方ではないですね。
─浅野さんの作品は3作拝見していますが、どの作品でも“非日常”の日常性をみた気がします。空き巣に入られたり、死体を発見したり、外人と生活しなければならなくなったり・・・ その違和感の大小は色々あれど、これって現実にもありえるな、と。そういうハプニングに遭遇し、そこからどう行動を起こしていくか、何を見出すかが物語の出発点になりテーマに繋がっていくのだと思うのですが、浅野さんが一貫して作品の中で描きたいと思っていることは何でしょうか?
浅野:それはちょっとずつ変わってきてて、最初の頃は日常の中で自分が感じたことをまず一番に出していた気がします。それが段々、物語を描きたいと思うようになった。客観的になったのかな。映画って別に自分を表現するものでなくてもいいと思うようになったんです。ただ描きたい物語を映画にしたいと思うようになりました。もし一貫性があるとすれば、人ってうまくいかない時に「どうする!?」ってことばかり考えると思うんですけど、そういう人間の困ったり悩んだりしている状態に興味があるのかも知れませんね。
─浅野さんの作品の登場人物は、ハプニングや異物をわりと冷静に、面と向かって受け入れている印象を受けたのですが・・・
浅野:それは、あまり意識していませんでした。そうみえましたか?
─ええ、私はそう感じたのですが、あまり作品にメッセージ性を込めたり、こうみて欲しいと想定してつくることはないのですか?
浅野:あんまりないですね。勿論、自分の中には描きたいことはあるんですけど、それをみている人に押し付けたくはないというか、自由にみてくれればいいかな。でも、「面白くない」って言われたらちょっと嫌ですけどね(笑)。
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