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音楽フェス『KAIKOO』主催 DJ BAKUインタビュー
異才であるがゆえに苦労も多かった彼が、「邂逅」しながら歩んでいる軌跡

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音楽フェス『KAIKOO』主催 DJ BAKUインタビュー
2008年春に、横浜ZAIMで開催された音楽フェスティバル『KAIKOO meets REVOLUTION』をご存知だろうか。有名無名を問わず、バンドやDJといった演奏形態も問わず、そのオルタナティブな音楽で聴く者の心を虜にするアーティストたちが一堂に会したフェスティバル。そこは間違いなく、2008年現在の日本の先端を捉えた空間だった。
そして、そのフェスティバルの求心力になったのが、DJ BAKUという孤高のターンテーブリストだ。異才であるがゆえに苦労も多かった彼が、「思いがけなく出あうこと=邂逅」していきながら歩んでいる軌跡について伺った。
(インタビュー・テキスト:柏井万作)
HIPHOPを基盤にしながらもターンテーブルを操り常に新しいダンスミュージックを提案する、オルタネイティブDJ/トラックメイカー。1999~2004までの5年間のARTIST達との交流を描いた音楽ドキュメンタリー映画『KAIKOO/邂逅』は若者のバイブルとなる。
06年6月に1st Album『SPINHEDDZ』をPOPGROUP Recordindsよりリリース。08年4月2nd Album『DHARMA DANCE』(ダルマ ダンス)をPOPGROUP Recordingsよりリリースし、DJ BAKUバンド"Hybrid Audio Band"も結成。東京ツアーファイナル(at Liquid Room)での初披露ライブセットも大成功。DJとして、Australia & New Zealand Tourも決定し、精力的に活動中!!
DIS-DEFENSE DISC -the official DJ BAKU website-
POPGROUP.NET
他に何もできることがないっていう、
諦めにも近いところからミックステープを作り出したんです。
─DVD『KAIKOO meets REVOLUTION』が完成しましたが、歴史に名を刻まれるべきフェスティバルでしたね。行けなかったのが悔しくなるほど、素晴らしい時間が記録されたDVDでした。
BAKU:実はぼくも今日初めて見たんですよ(笑)。イベントの運営からDVDの制作まで、全部ひろきくん(DJ BAKUの事務所、POPGROUPの代表)たちがやってくれていたから。ショートフィルム形式でちゃんと「作品」になってるし、音も映像もしっかりしていて完成度が高かったです。
─会場を横浜ZAIMにしたのは何故だったんですか?

『KAIKOO』
BAKU:今回は「KAIKOO」だけじゃなくて、横浜の方で活動しているMEETS★REVOLUTIONが協力してくれたのが大きかったんですよ。出演者のブッキングも含めて本当にみんなで作ったフェスティバルだったんです。ボランティアの人たちもめちゃくちゃ頑張ってくれて、俺は自分のライブの事しか考えなくてよかった。そしたら本番前になって、どこからステージに上がればいいのかすら分らなくて、普通に入口から入っちゃったり(笑)。「そんだけわかってなかったら天皇じゃん」って茶化されましたね(笑)。
─そうだったんですか(笑)。「邂逅」といのうは「思いがけなく出あうこと」という意味を持つ言葉ですが、BAKUさんは活動の最初期からこの言葉を大切に使い続けていますよね。「邂逅」との出会いは、どういったものだったんでしょうか?
BAKU:まだ20歳になる前で本当に無名だった頃、たまたまゴミ捨て場で拾ったレコードの中に『Kaikoo』というレコードがあったんですよ。色々な人と出会っていくことって大切なことだし、そのレコードとの出会い自体がまさに邂逅だったから、自分が作ったミックステープに『KAIKOO WITH SCRATCH』ってタイトルを付けて。それがきっかけでしたね。
─最初はミックステープだったんですね。
BAKU:俺もDJで食っていきたいと思っていたし、まず最初にできることと言えば、スクラッチを通じて邂逅していくことだったんです。

『KAIKOO』
─BAKUさんは普通のクラブDJとはスタイルが違うと思うんですが、苦労は多かったんでしょうか?
BAKU:そうですね。自分のDJスタイルは理解されないと思ってたし、実際にその通りだったんです。その当時は誘ってくれるクラブもなかったし、DJバトルの大会も自分の表現ができる場所ではなかった。DJの下積みをしようと思っても、自分がやりたいこととは違う事をやらなきゃいけないんですよ。もちろんその道もアリだとは思うし、自分も昔はDJのバイトをやって、お客さんに誕生日の人がいれば、その人にプレゼントする曲を流したりしたけど、「俺はそこじゃない所に行きたい」と思ってた。とにかくDJとしてはすごく中途半端だったんです。だから、他に何もできることがないっていう、諦めにも近いところからミックステープを作り出したんです。俺だって、上手くできるんだったらやりたかったですよ。でも今思うと、「一人で何とかしてやる」と思って、自分でやり初めて良かったですけどね。
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