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あいちトリエンナーレ2010"

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気づかないだけで、実は世界は音楽で満ちているんですよね。

MUSIC

世界は音楽で満ちている! □□□(クチロロ)インタビュー

世界は音楽で満ちている! □□□(クチロロ)インタビューをdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 世界は音楽で満ちている! □□□(クチロロ)インタビューをlivedoorクリップに追加 世界は音楽で満ちている! □□□(クチロロ)インタビューをlivedoorクリップに追加 (2009/12/02)

ご存知「□□□(クチロロ)」が、新作『everyday is a symphony』をリリース! いとうせいこうが加入し初のリリースとなる本作は、日常の音をフィーチャーした「フィールドレコーディング・オーケストラ」で、実験的かつポピュラリティのあるサウンドを聴かせている。この作品の世界感とユニークな制作製作過程、そして演劇とのコラボレーション、はたまた謎の研究所(?)Kuchiroro Recordings Labについて、三浦康嗣といとうせいこうの両氏にじっくり&みっちりとお話を聞いた。最後に、12月5日に開催される『everyday is a symphony 御披露目会』のリハーサルのレポートも。

(インタビュー・テキスト:小宮川りょう<NIKO¥ON PRO.> 写真:柏井万作)

PROFILE

1998年に三浦康嗣(みうらこうし)を中心にブレイクビーツ・ユニットとして結成。以降、徐々にポップス中心のスタイルへと移行。2007年12月、Cubismo Grafico Fiveとしても活躍中の村田シゲが加入。そして2009年7月、作家、タレントとして大活躍の、そしてHIP HOPのオリジネイターでもあるいとうせいこう氏が加入。新たなパーティーとしてスタートを切る。
□□□
MySpace □□□
三浦康嗣 (koshimiura) on Twitter
村田シゲ (ughhellabikini) on Twitter
いとうせいこう (seikoito) on Twitter


気づかないだけで、実は世界は音楽で満ちているんですよね。

―せいこうさんが加入されて初めてのアルバムですが、いきなりフィールドレコーディングがテーマなんですよね?

いとうせいこう(以下、いとう):そう、言うなれば今作は「フィールドレコーディング・オーケストラ」ですね。サンプリングって楽器の音やレコードのフレーズ、ヴォーカルの声を再構築するものだけど、何もレコードじゃなくてもいいんじゃないか? もっと大きな発想で現実音をそのまま使って「サンプリング」したらいいんじゃないか!? という所で「なるほど、なるほど」と三人の中で合点がいったんですよね。

三浦康嗣(以下康嗣):最初の打ち合わせでは、そんなに長くは話さなかったですね。一時間くらい? タイトルもすぐに決まったし。

いとう:□□□の前前作『GOLDEN LOVE』は「ブレイク・ビーツミュージカル」、前作『TONIGHT』は「サンプリング・オペラ」だったけど、その次をつくんなきゃいけないんでしょ? □□□が今までやってきたことを無駄にせず、さらに自由になっていくためにはどうしたらいいかを考えたら、(フィールドレコーディングスというテーマを選んだのは)必然ですね。こうして話している間も隣の部屋の声が聞こえてくるじゃないですか? こういうの、ついつい耳を澄ませて聞いちゃったり(笑)。ちゃんと意識していないから気づかないだけで、実は世界は音楽で満ちているんですよね。それを<非・音楽家>の僕が<音楽家>の三浦康嗣と村田シゲに「どうだろう?」ってぶつけていくと、二人の頭の中でボンボンって何かが爆発しているのがわかるんです。これは良いものになっちゃうなぁって経験上、思いましたね。

―具体的にどのように音を録り貯めていったんですか?

いとう:打ち合わせの翌日に三人それぞれが、EDIROLの録音機材を買ったんです。それを常に携帯して、「これは音楽になるんじゃないかな?」って少しでもモヤモヤしたらすぐ録音する感じ。「音楽が立ち上がる直前の音」を録るんです。「♪楽器のような、動物のような、何か浮かび上がる」って康嗣のリリックがとてもよい例えだと思うんだけど、まさにそういう感覚なんですよね。

康嗣:電車の音や花見の最中、温泉の音、卒業式・・・色んな音を録りまくりましたね。

世界は音楽で満ちている! □□□(クチロロ)インタビュー
いとうせいこう

いとう:それを共有サーバにアップロードしていって、どんどんサウンドソースを貯めていくって作業を繰り返していました。例えば「せいこうフォルダ」には[×月●日温泉]って具合に、備考部分にメッセージをつけることができるので、「●月×日の0:00時報を録り合いましょう!」みたいに、「こういう所でこういう音を録るように」って指示ができるんですよ。

―ちょっとしたオリエンテーリングみたいな感じ?

康嗣:ですね。“卒業”で使った音素材は、マネージャーの姪の卒業式なんですけど、「録ってきましょうか?」って聞かれて、みんなで「いいねー、お願い!」って即答したし。メモリアルな日の音っていう部分では、花見もそうですね。自宅から遠いのに井の頭公園まではるばる録りにいきましたもん。実際行ってみたら花見なのか単なる飲み会なのか分かんなかったですけど(笑)。

いとう:半年で仕上げる予定だったけど、康嗣さんが凝っちゃって、結局は約一年かかった。でも信用して待ってました。上がってきた大ラフを聞いて「これはイケる!」って思ったんですよ。既存のフィールドレコーディング作品とは違う斬新さを感じましたね。下に(サウンドコラージュを)敷いて演奏しているのではなく、まさに「その音」を主役にしているんですよね。現実音を組み替えることによってメロディをつけていくっていう。あれは何? 巴投げ?

康嗣:まぁ、そんな感じですね。相手の力を利用して、技を決める感じ。

―実はたまたまその場に居合わせたんですが、ラジカセショップTURBOSONICでもレジをたたく音を録音してましたよね。「何が始まるんだ?」と思うや否や、既に録音してたし(笑)。

康嗣:シゲとアーティスト写真撮影用のラジカセを借りに行った時、やりましたねー、そういえば。あのレジの音は今回、結局使わなかったけど(笑)。

2/5ページ:「テトラポッドを釣ってきちゃったんだけど、どうにかしてくれ!」って寿司屋で無理難題をふっかけているようなもん。

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