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People In The Box インタビュー

People In The Box インタビューをdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 People In The Box インタビューをlivedoorクリップに追加 People In The Box インタビューをlivedoorクリップに追加 (2010/02/17)

People In The Boxのことを「ポスト・ロック以降の歌ものギター・ロック」という風にシンプルに捉えているならば、今すぐに彼らの作品を手に取り、一枚を通して聴いてみるべきだ。その作品に収められた多彩な音楽性と、感覚的でありながら全体として物語を描き出す歌詞は、きっと単なる「ポスト・ロック以降の歌ものギター・ロック」では体験できない感覚をあなたに与えてくれるはずだから。そう、彼らはアートに対する非常に高い志を持ち、作品性を何より重視するバンドである。メジャーからの2作目『Sky Mouth』は、形式こそ3曲入りのシングルではあるが、その意味合い・濃度はアルバムと何ら変わりがない。前作の制作を経て、身軽になったPeople In The Boxの現在地を訊く。

(インタビュー・テキスト:金子厚武)

PROFILE

波多野裕文(vo/g),福井健太(ba),山口大吾(dr)によるスリーピースバンド。しなやかなドラム、力強いペース、青白い和音を奏でるギターのスリーピース編成を生かしたスマートなサウンド、複合的なリズムにポップな歌のメロディー。イノセントな声が、不思議な世界観をともなって耳に飛び込んでくる。クチコミを中心にファンの数を増やし続け、ライヴ動員も日々増加、2009年2月に行われた渋谷クアトロでのワンマンライブではチケット完売となった。同年、10月3rd mini album『Ghost Apple』をリリース。
People In The Box Official Site


自分たちのやってることが間違いじゃないって思えると、それを外に放って行きたいなって気持ちにはなりますね。

―前作『Ghost Apple』はメジャー・デビュー作だったわけですが、非常に内向きな作品でしたよね。『Sky Mouth』はすごく外向きで、再生というか、本作が本当のメジャー・デビュー作のような印象を受けました。

波多野裕文(Vocal&Guitar):僕らの中ではメジャーとかインディーズとか関係なくて、ずっと地続きで存在しているような感じがするんです。確かに前の作品ってホント内向きで、今回は出来上がってみて確かに開いてるなって感じがしたんですけど、それもたまたまって感じなんです。だからこの次の作品がどうなるのかは、僕ら自身も全然わからない。

―3曲入りのシングルではあるんだけど、リード・トラックとカップリングという関係性ではなくて、3曲で一つの作品になってるのも特徴ですね。

波多野:それもメジャーとインディーズっていうのと同じくらい意識してなくて、3曲入りのアルバムというか、作品としての捉え方は他の作品と変わってないんです。

―実際の制作はどのようにスタートしたんですか?

波多野:2曲目の“天使の胃袋”っていう曲の原型は『Ghost Apple』以前からあって、ライブでもやってたんです。ただ『Ghost Apple』の制作を経て再び取り掛かったときに、やっぱり違和感があったので、歌とかギターを大きく変えて、その曲を前提にして他の2曲を作った感じです。ストックは結構あったんですけど、あんまりそれは使わずにやりたいなって。結構時間ギリギリだったんですけど(笑)。


People In The Box インタビュー

―ストックに頼らなかったのはなぜ?

波多野:ストックの中に“天使の胃袋”に合う曲がなかったっていうのと、イメージする中で新しく作った方が早いかっていうのもあって。

―1曲目の“生物学”の空から光が差してくるようなイントロと、「さあ 目を開けて僕を見て」っていう歌い出しが、最初に言ったような再生のイメージを想起させました。

波多野:…結構直感でやっちゃうんですよねえ。

―前作から本作の間で意識の変化があったりは?

波多野:前作を作ったことはバンドにとって大きな経験だったと思うんです。それが下地になって次のものを作ろうとしてる感じはありますね。今回の場合は3曲っていうこともあると思うんですけど、結構遊んだというか、前の作品よりも肩の力を抜いてやれた感じがします。だからその分開かれてるのかなって。

山口大吾(Drums):3曲の漠然としたイメージだけあって、それが最後まで続いてる、みたいな。前作がなかったら全然違う形になってたと思うんです。前作があったからこそ落ち着いてきたというか、漠然としたものでも作品にできるようになったというか。

―メジャーとかインディーズっていうのは意識してないという話でしたが、事実として前作でメジャー・デビューをして、バンドを取り巻く状況が広がりつつあるということが、バンドの表現に影響を与えているんでしょうか?

波多野:濃度を上げたいとか、純度を高めたいっていう意識はあるかもしれないですね。何枚か出してきて、返ってくる反応から実感することっていうのはやっぱりあって、自分たちのやってることが間違いじゃないって思えると、それを外に放って行きたいなって気持ちにはなりますね。

2/3ページ:僕ら自身が思う作品に対する意義っていうのは、自分たちがやってるってことだけなんですよ。

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