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この作品に描かれているのは、恋焦がれる女の子のシャイな瞳そのもの

ART

銀座 ソニービルに現れる「新人類」chiaki koharaのアートとは

(インタビュー・テキスト:Hitomi Moro 撮影:菱沼勇夫)(2011/11/29)

これまでCINRA.NETでもたびたびお伝えしてきた、今年で5年目を迎えるプロジェクト、「Canvas @ Sony」。本プロジェクトは、Sonyが主催するオーディションを勝ち抜いたアーティスト1名に、1年にわたって銀座の一等地、ソニービル壁面「アートウォール」という名の超巨大キャンバス(横6メートル、縦38メートル)を提供するというものだ。若いアーティストたちが目指す登竜門でもある本プロジェクトの今年のお題は「LOVE」。そして、ついに今年2011年のグランプリ受賞アーティストが決定した。今年の勝者は、アーティストのchiaki kohara。審査員達を唸らせ、「彼女こそ新人類」「抗し難い魅力」「都市の勢いに負けないスピード感と埋没しない存在感、そして、強烈な自己主張」と太鼓判を押させた驚異の新人だ。彼女の作品は、大きな耳に、奔放に手足の伸びた女の子たちと極彩色に彩られ、イノセントな女の子の世界観を時に毒々しいまでに赤裸々に描写し、みるみる観客を引き込む魅力がある。そんなchiaki koharaの作り上げる独特の世界観とは、一体どこからやってくるのか? 11月28日から銀座 ソニービルを飾る「新人類」chiaki koharaのアーティストとしての姿勢をじっくりと伺った。

PROFILE

chiaki kohara(チアキコハラ)
1986年7月7日生まれ。大阪出身大阪在住。UNIQLO CREATIVE AWARD 2007 草間彌生賞受賞。イラストレーションチョイス宇野亜喜良審査入選。2010梅田〔E-ma〕で行われたFM802digmeout exhibition2010に参加。御堂筋アートグランプリで「さくらぱんだ」にライブペイント。その他ガールズバンド「ねぐりぢぇ」のCDジャケットなども制作。現在は各地でライブペイントにも挑戦中。作風としては、大きな耳に、奔放に手足の伸びた女の子たちが特徴。アクリルガッシュとボタンやレース、お菓子のパッケージなどの様々な素材で作り上げられる極彩色の世界観は、女の子なら一度は憧れたであろうワンダーランド。DMO ARTSで開催された初の個展では作品がほぼ即完。着実に多くのファンを生み出している。
CHIAKI KOHARA

「恋する女の子の瞳」のような、見つめる「LOVE」を表現しました

―この度はグランプリ受賞おめでとうございます。ご自身の作品が今後1年間ソニービルを飾ることが決まった今、どのようなお気持ちですか?

CK:ありがとうございます! ギョギョッという感じで(笑)、素直に喜ばしくてびっくり仰天ですが、東京で自分の作品を飾り本格的に進出することを目指していましたので、すごく嬉しいですね。

 
「Canvas @ Sony 2011 グランプリ作品」
※画像は合成によるイメージです

―早速お伺いしたいのですが、今回「Canvas @ Sony」へ作品を応募されたきっかけとは?

CK:「Canvas @ Sony」のコンセプトに大きく魅かれ、「これだ!」と迷うことなく応募しました。銀座という一等地で、しかもソニービルの壁一面がキャンバスだなんて、こんな機会は他には無いなと、自分の作品をいろいろな方に見ていただく絶好のチャンスだと思いました。

―2011年の募集は「LOVE」をテーマとした作品ということで、シンボルとしてハートを思い浮かべる人は多いと思うんですが、今回のchiakiさんの作品にはとても予想を裏切られました。非常に手足の細長い女の子が、カーテンの向こうからこちらを覗いている、という作品で、「なぜこれがLOVEなの!?」って。

CK:私も最初「LOVE」をイメージした時には、ハート、ピンク、家族、恋人といったものが浮かんできたんです。でもそれを敢えて全部取っ払ってみて、そこであらためて「LOVE」ってどんな感情の表れなんだろうと考えていくうちに、「『LOVE』とは形のないもので、一人ひとりにそれぞれの想いがあるからこそ決まった形では表せないんだ」ということに気づいたんですね。そこで、「恋する女の子」が好きな人を見つめる「LOVE」を表現したいと考えました。普段から題材として女の子を描いていることもあり、女性の「恋する瞳」=「LOVE」としたんです。

chiaki kohara
chiaki kohara

―クリスマスらしい配色の作品でもありますよね。こちらの作品は、11月28日から12月25日までソニービルを飾ります。

CK:クリスマス前の展示ということで、もちろんクリスマスの夜を意識した配色の作品になっています。向こう側に好きな男の人がいるんだけど、あと一歩の勇気が足りなくて話しかけられないっていう…恋ってそんなものだと思うんですが、この作品に描かれているのは、まさに恋焦がれる女の子のシャイな瞳そのものなんです。

2/3ページ:「気持ち悪いし、売れないよ」といわれても描き続けた学生時代

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