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OGRE YOU ASSHOLEが描いた「終末感」
インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:柏井万作(2012/09/26)
OGRE YOU ASSHOLEというバンドは、USインディーから影響を受けた音楽性によって、デビュー当時から日本のギターロックシーンの中で異彩を放つバンドだった。しかし、2010年春に名古屋から地元の長野に拠点を移して以降、その特異性はそれまでと比べものにならないぐらい、一層強まっているように感じられる。その背景にはあったのは、彼らが常に自らを批評し、変化を課し続けてきたという事実だった。「一度作った作品を聴き直すことはあまりない」という言葉を多くのアーティストが口にする中、オウガのボーカル・出戸学が、「自分の作品を聴きたいと思えるようになった」と言えるのは、変化の徹底によって導かれた作品性の高まりがゆえであることは間違いないだろう。
バンドが明確に新しい領域へと到達した『homely』から1年、新作『100年後』は前作の重めの作風から比較的軽めの作風へとはっきりシフトチェンジを果たしながら、「終わる流れに対しての抵抗がないアルバム」という独自の世界観を見事に音像化した、またしてもの傑作である。
OGRE YOU ASSHOLE
2001年に結成。メンバーは、出戸学(vo&g)、馬渕啓(g)、勝浦隆嗣(ds)。バンド名は、モデスト・マウスのメンバー、エリック・ジュディがOGRE YOU ASSHOLEの元メンバーである西の腕へ「OGRE YOU ASSHOLE」といたずら書きをしたことに由来。2011年、ベースの平出の規人が脱退し現在の編成に。2009年3月シングル『ピンホール』よりVAPに移籍。これまでに4枚のオリジナル・アルバムをリリース。今作が、5枚目のアルバムとなる。2008年にリリースした『しらないあいずしらせる子』から現在に至るまで、プロデューサーの石原洋とエンジニアの中村宗一郎がレコーディングを手がけている。
OGRE YOU ASSHOLE
前作『homely』で大きく変化した音楽性― 「恐怖はもちろんあったけど、次に進みたくて、作ることに夢中だったんだと思います」
―まず前作『homely』の話をさせてもらうと、あの作品はオウガが新たな一歩を記した、非常に素晴らしい作品だったと思うんですね。ただ、当時のインタビューで出戸さんは「今まで積み上げてきたところから、飛び降りた感じがする」ということをおっしゃっていた。どうしてそこまでやろうと思ったのか、まずそこをお聞きしたいのですが。
出戸:一般的にロックバンドって、ファンの人が思う「このバンドのこういうところが好き」っていうのにちゃんと応えていくか、もしくはロックの王道で「俺最高」みたいな感じで作っていくか、大きく分けて2つの進み方があると思うんですね。ただ、僕は自分の作品を批判的に見たり、ちゃんと批評もしつつ次に進みたいと思ってるから、そういった意味で毎回変わっていくし、そういう気分になっちゃうんです。

出戸学
―でも、ファンから求められている音楽性を変えるのって、怖いことですよね。下手をしたら、お客さんが離れていってしまうわけなので。
出戸:恐怖はもちろんあります。「飛び降りた」っていう表現を使ったぐらいですからね(笑)。ただ、それでも次に進みたくて、作ることに夢中だったんだと思います。
―新作の『100年後』にしても、やはり『homely』からまた更に変化した作品になっていますね。全体を通して、なだらかに消えていく、終わっていく感覚があって、でもそれが決してネガティブではないっていう、そういう印象を受けました。
出戸:「終末感」をテーマに作り始めたので、冷酷な感じ、冷たい感じはすると思うんです。でも冷たいだけじゃなくて、手応えとしてはポジティブに感じるけど、一皮剥くと怖い世界、冷たい世界があるみたいな、そういうアルバムにしようと思いました。
―確かに、パッと聴いた印象では『homely』の方が冷たい印象で、今回の『100年後』の方が比較的明るい印象でした。
出戸:『homely』は自分でも完成度が高いと思ってますし、すごいアルバムができたって思ったんですけど、やっぱりそこからまた別のベクトルで新しいものを作ろうと思った時に、『homely』の重さに対する反動なのか、もうちょっと軽いアルバムにしたいと思ったんです。
―自分でも完成度が高いと思えた作品の後で、それでもやっぱり別の方向を目指したんですね。ものすごく大変そう(笑)。
出戸:はい、大変です(笑)。作り上げたものに寄りかかりたくもなるんですけど、そこをグッとこらえて、また違うものを見つけたいと思ったんですよね。
















































