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エミ・マイヤーが日本とアメリカを往復する中で見えてきたもの

エミ・マイヤーが日本とアメリカを往復する中で見えてきたもの

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人

今となってはあまり現実的な話ではないかもしれないが、一昔前は「デビューアルバムでオリコン1位!」なんてことを目標に掲げていたミュージシャンも多かったはず。しかし、果たしてそれはミュージシャンにとって本当に幸せなことなのだろうか? まだミュージシャンとしてのアイデンティティーも定まらないままに、何らかのブームやプロモーションの力によってチャートに押し上げられた結果、その波が去った後には何も残らなかった……。そんなケースはこれまでも数多く繰り返されてきたように思う。

アメリカを拠点に活動するシンガーソングライターのエミ・マイヤーは、2009年4月にリリースされたデビュー作『キュリアス・クリーチャー』以来、毎年春の訪れと共に作品を発表し、新作『ギャラクシーズ・スカート』は彼女にとって4枚目のフルアルバムとなる。初の外部プロデューサーとして、ジョン・メイヤーのサポートギタリストとしても知られる大物デビッド・ライアン・ハリスを迎えた『ギャラクシーズ・スカート』は、これまで以上に多くのリスナーへリーチする作品となるであろうことは間違いないが、その背景にはこれまでの彼女の着実な歩みがあった。CMソングとなった“オン・ザ・ロード”が話題を呼び、日本で彼女の存在が急速に浸透しつつある一方、アメリカでは今もセルフマネージメントで活動を行い、制作とライブを中心に地盤を固め、信頼を築き上げてきたからこそ『ギャラクシーズ・スカート』という作品は完成したのだ。タイトルトラックの“ギャラクシーズ・スカート”は、スーフィー(イスラム神秘主義)の詩人ルーミーにインスパイアされ、「毎日の中の発見」をテーマに書かれた曲。アメリカと日本を往復する中で見つけたたくさんの発見が、今も彼女を突き動かしている。

間に誰か入ると、何のために、どういう理由でやってるのかがわからなくなっちゃうじゃないですか?

―エミさんは今もアメリカではご自身でマネージメントをされてるんですよね?

エミ:そうです、だいたい一人でやってます。PR会社がついてたり、仲のいい友達がライブのブッキングをやってくれたりはしますが、基本は自分でマネージメントしています。

―新作のプロデューサーのデビッドにもエミさんから直接オファーをしたそうですね。

エミ:自分で直接会って、話して、いろいろ相談してから企画を決めた方が、お互い信頼できていいと思うんですよね。間に誰かが入ると、何のために、どういう理由でやってるのかがわからなくなっちゃうじゃないですか? だから、デビッドさんに関しては私がロスに飛んで、直接ご挨拶をして、「こういうアルバムが作りたいんですけど、助けていただけますか?」ってお願いしたんです。

エミ・マイヤー
エミ・マイヤー

―デビッドの家族と食事に行ったりもしたそうで、そうやって信頼関係を築いてから仕事を始めるのはすごく大事ですよね。ただ、デビッドのように名前の通ってる人が、どこかに所属しているわけではないエミさんのオファーを受けるのは珍しいことだと思うんです。アメリカではセルフマネージメントが日本より一般的なのでしょうか?

エミ:そうかもしれません。TwitterやFacebookなど、デジタルなものを使いこなすことができると、キャリアを進められる感じがあるんですよね。それと最近アメリカではCDが売れないので、ブッキングエージェントやPR会社がいれば、マネージャーはいらないといった風潮もあります。もちろん、マネージャーがいた方が便利な部分もあると思うんですけど、「とりあえずこの人にしよう」って変に焦って決めちゃうのは、今後のキャリアにとっていいことではないと思うんですね。恋人と同じように、お互いの性格やライフスタイル、価値観をわかり合える人とやるのが大事だと思います。

―そういう人が見つかれば、エミさんもマネージャーをつけるかもしれないけど、現段階では一人だからこその自由を大事にしていると。

エミ:そうですね。でも、やっぱりデビッドさんみたいな一流のスタジオミュージシャンを、一人のミュージシャンが直接雇うっていうのは、アメリカでも珍しいと思います。ただ、彼はかえって喜んでましたね。「じゃあ、レーベルの人は誰も来ないのかい?」って。変に横から意見を言われないのは、ミュージシャンとしては嬉しいことなんでしょうね。だから、彼とはいいコンビネーションだったと思います。

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リリース情報

エミ・マイヤー<br>
『ギャラクシーズ・スカート』初回限定盤(CD+DVD)
エミ・マイヤー
『ギャラクシーズ・スカート』初回限定盤(CD+DVD)

2013年4月3日発売
価格:3,360円(税込)
VITO-116

1. ギャラクシーズ・スカート
2. ドゥーイン・グレイト
3. ブラック・シープ
4. シャイン・オン
5. アイ・キャント・ゲット・イナフ・オブ・ユー
6. トウキョウト
7. ニューヨーク
8. エナジー
9. オン・ザ・ロード
10. ワット・ウッジュー・セイ
[DVD収録内容]
1. ギャラクシーズ・スカート
2. オン・ザ・ロード(プリウス・バージョン)
3. オン・ザ・ロード(プリウス・ジャパニーズ・バージョン)

エミ・マイヤー<br>
『ギャラクシーズ・スカート』通常盤(CD)
エミ・マイヤー
『ギャラクシーズ・スカート』通常盤(CD)

2013年4月3日発売
価格:2,835円(税込)
VITO-117

1.ギャラクシーズ・スカート
2. ドゥーイン・グレイト
3. ブラック・シープ
4. シャイン・オン
5. アイ・キャント・ゲット・イナフ・オブ・ユー
6. トウキョウト
7. ニューヨーク
8. エナジー
9. オン・ザ・ロード
10. ワット・ウッジュー・セイ

イベント情報

『ツアー・ギャラクシーズ・スカート 2013』

『GREENROOM FESTIVAL'13』
2013年5月18日(土)、5月19日(日)
会場:神奈川県 横浜 赤レンガ地区野外特設会場
※エミ・マイヤーは5月19日に出演

『True Nature』
2013年5月24日(金)、5月25日(土)、5月26日(土)
会場:長野県 軽井沢True Nature
※エミ・マイヤーは5月25日に出演

『頂 ITADAKI 2013』
2013年6月1日(土)、6月2日(日)
会場:静岡県 吉田町 吉田公園
※エミ・マイヤーは6月1日に出演

2013年6月15日(土)OPEN 18:15 / START 19:00
会場:福井県 ハーモニーホールふくい 大ホール

2013年6月23日(日)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO

2013年6月24日(月)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:大阪府 梅田CLUB QUATTRO

2013年6月25日(火)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:広島県 広島CLUB QUATTRO

2013年7月4日(木)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:東京都 Shibuya O-EAST

2013年6月27日(木)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:熊本県 ぺいあのPLUS'

2013年6月28日(金)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:福岡県 イムズホール

『ゆふいんラヂオ局開局1周年記念SPECIAL SOLO LIVE』
2013年6月29(土)OPEN 15:15 / START 16:00
会場:大分県 湯布院 アルテジオ美術館
※弾き語りソロ

2013年7月1日(月)OPEN 20:00 / START 20:30
会場:長崎県 長崎県美術館 エントランスホール
※弾き語りソロ

2013年7月6日(土)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:静岡県 焼津文化会館・小ホール
ゲスト:デイブ・リアン

2013年7月10日(水)
会場:山形県 文翔館
ゲスト:デイブ・リアン
※弾き語りソロ

『JOIN ALIVE 2013』
2013年7月20日(土)、7月21日(日)、7月27日(土)、7月28日(日)
会場:北海道 岩見沢 いわみざわ公園
※エミ・マイヤーは7月21日に出演

プロフィール

エミ・マイヤー

アメリカを拠点に活動するシンガー・ソングライター。日本人の母親とアメリカ人の父親の間に京都で生まれ、1才になる前にアメリカのシアトルに移住。07年にシアトルー神戸ジャズ・ボーカリスト・コンペティションで優勝。その後、国内外の著名アーティストと共演を重ね、フジロックなど各地の大型フェスにも毎年出演。その歌声と存在感で多くの聴衆を魅了している。暖かなスモーキー・ヴォイスは数々のCMでも聞くことができる。2012年にリリースしたミニ・アルバム「LOL」は収録曲「オン・ザ・ロード」がTOYOTAプリウスのCMでオンエアされ、スマッシュヒットとなった。またケン・イシイや大橋トリオとの共作曲でも幅広い層に支持されている。

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