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『CINRA MAGAZINE vol.18』発行&web公開、特集は「アートなんて解んない」


7月20日、クリエイティブカルチャーを扱うフリーCDマガジン『CINRA MAGAZINE(シンラマガジン)』の最新号が発行された。同誌は当媒体を運営するCINRAが2004年から季刊で発行しており、今回で第18号目。

今回発行された『CINRA MAGAZINE vol.18』の特集は、「アートなんて解んない」。世界的に有名な美術家である森村泰昌のインタビュー掲載している他、注目の若手アーティストによる座談会・・・

【プレゼント】オリヴィエ・アサイヤス、未公開作を含む特集上映。黒沢、青山らの作品も
『デーモンラヴァー』、『CLEAN』などで話題を呼んだフランスの映画監督、オリヴィエ・アサイヤス(Olivier Assayas)の特集上映が吉祥寺バウ・・・
日本美術の巨匠が対決? 同じモチーフで描かれた作品を比較する展覧会

この展覧会は、日本美術の中世から近代までの巨匠たちを2人ずつ組み合わせ、「対決」させる形で構成されている。国宝や重要文化財・・・

Spangle call Lilli lineが3年ぶりとなる新作『アイソレイション』を9月24日に発売
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アーティストファイル

中村智道

中村智道
処女作にして圧倒的な奥行きを持つ作品を作り出した期待の作家。次回作、そして、作家の今後の活躍を期待してしまうことは間違いない。

インタビュー

いとうせいこう×會田茂一インタビュー

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基本的には笑い話。なのに、この余裕と説得力はなんだ!?

BACKNUMBER PICKUP

特集 vol.23 春一番!巨大仏祭り!

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・用のない町へ、わざわざ巨大仏を見に。
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・ジャスコと大仏

CINRA MAGAZINE PICKUP

特集:アートなんて解んない

パっと見たときの「見た目」、自分なりの勝手な「妄想」、そして美術史的な価値や作品のコンセプトを紐解く「文脈」、という超ザックリ3分類! まずはアートに触れ合ってみませんか?

 

NEXT exPoP!!!!!

exPoP!!!!!
2008.7.31 (thu)
CINRA presents「exPoP!!!!! volume16」
Shibuya O-nest
OPEN 18:30 / START 19:00
ENTRANCE FREE (without 2Drinks)

出演:
CONDOR44
PaperBagLunchbox
audio safari
texas pandaa
mojoco

CINRA PRESENTS exPoP!!!!!

 

COLUMN

コラム「全裸-zenra-」No. 185

エレベーターガールに逢えなくなって、夏

文:たけだひろかず

エレベーターガールは必要なのか不必要なのかに関しての議論だが、早々に答えを出すべきではないと先延ばしにしていた所、気づいてみれば居なくなっていたので、しっかりと観察及び考査しておくべきだったと後悔。新宿西口の小田急デパートといえばエレベーター待ちの時間がとにかく長く、待ち堪えてみれば開いたそこにはすでに地下街からの上昇組で埋まっていて次をお待ちくださいと指先に力の入ったエレベーターガールにニンマリと。ええとね、あなた、と、わたし、で、入れ替え、ってわけにはいかないだろうかとブツブツ思ってきたのだ。同時に、このエレベーターガールって職業の、要はとことん往復している職業の、とあるボックスの中を上がったり下がったりする職業の、その異常を平然とこなすスマイルの裏を探りたい衝動にかられていたのだが、どうやらエレベーターガールはもう要らないらしい。

小田急新宿西口店からエレベーターガールが消えて、さてどうだと誰かから問われれば、ハイッ寂しいですと答えるのだから、僕はあのガールのどこに打たれていたのだろうと考えなければならなくなった。さて考えてみる。そして気付く。「別にいなくてもいいじゃん」という部分こそ大切だったのではないかと。別にいなくてもいいのである。紳士服が何階で書店が何階かを、わざわざ乗り込んでくれてまで説明してくれるのである。なぜだか階数表記を見続けている乗客の多くはすこし目を横に移せばそこで階数ごとの詳細を確認できる。だから、説明はいらないのだ。10階〜14階にのみ止まる直通エレベーターにまで乗り込んで説明してくれるものの、そのエレベーターって、書店に行くかレストラン街に行くかの2択なんですな。AorBをまずはAに止まりますと優しく教えてくれる、この親切よ。

わざわざ、というのは「丁寧」という言葉にも変換されるし、「いちいち」という言葉にも変換される。基本的にしなくていいことをしてくれた時に、人は「わざわざ」を使う。サービス業にとってエレベーターガールが当たり前だったのは、丁寧への追求だったからなのだろうし、乗り込むこちらもわざわざありがとさんだったわけだ。しかし、エレベーターガールが、どうにも「いちいち」になった。これって誰が転換したのだろうか。

となれば、乗り込む側に違いないのである。エレベーターガールとしては日々同じように繰り返していたら、何やら唐突に不要論が囁かれ、あんなに「いちいち」説明するガールが必要だろうかと急に問われ、別に要らないんじゃねえのかいと追い出される。丁寧より効率が徹底的に上回る世になって、エレベーターガールにわざわざ居てもらう必要が無くなった。それって本当だろうかと尋ねた時点で首を振っている。観察及び考査が遅れた後悔を持ちつつガールの居ぬエレベーターに乗り込むと、誰も聞いてはくれないからレストラン街に直行しちまった。エスカレーターで書店に降りた。降りながら、どっぷり寂しくなった。

EDITOR'S NOTE

アートなんて解んない

文:柏井万作(CINRA MAGAZINE編集長)


忘れもしない小学校一年生の夏。同い年の幼なじみが、ビートルズを聴きながら英語でメロディーを口ずさんでいるのを目の当たりにして、こいつカッコいいな、と羨ましく思ったのでした。でもそいつに「なに万作、ビートルズ知らないの?」と言われると、どうにかして「知っている」ことにしたくなる。たかだが生まれて6〜7年の知識と記憶を総動員した挙げ句、「ビートルズって昔の人でしょ? 兄ちゃんはチェッカーズの方がいいって言ってたよ」なんて恥ずかしいセリフを吐いた記憶が、今でも生々しく刻み込まれている。

罪悪感を感じながらも知ったかぶっちゃうのは、自分も「知ってる側」という上位に属したい意識があったからなのだろう。だけれども、その「知ってる側」の態度が頑固で仲間に入れてくれないとなると、こちらも罪悪感を抱きながら食らいついていくのは苦しいので、もう分りませんのでサヨウナラということになる。ぼくにとってその代表的なものが、美術やアートと言われる作品群だった。作品を買う人が限られている分野でもあるので、その業界の中、つまり「知っている側」の中で「スゴイ」と言われるものが、そのまま価値のあるものとされる。誰でも気軽に楽しめる音楽などと比べると、圧倒的に敷居が高いのだ。




時は流れ、6歳でビートルズを聴いていた幼なじみは今、画家として日々の糧を得ている。だからある機会にそうしたアート界の構造や、正直アートなんて「知らない人」には分らんぞ、という話をぶつけてみた。すると彼も、その通りだと思うから、「伝えたい」と言ってくれたのだ。それが今回のCINRA MAGAZINEの特集『アートなんて解りません』のきっかけになった。

そうしてこの3ヶ月間、現代アートの巨匠森村泰昌さんを始めアートに関連する取材をいくつも行ってきたわけですが、お陰様で目からウロコがボロボロと落ちました。「知ってる/知らない」とか、「分ってる/分ってない」と二分割にしてしまうこと事態が愚かなのは明らかだけど、そもそも「分らない」というのが如何に刺激的なことなのか、教えられた気がします。まずは是非、イントロダクションと森村泰昌さんのインタビューをご一読ください!

→ CINRA MAGAZINE vol.18 特集『アートなんて解んない』

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