cinra mail-magazine「真裸」 contents
VOL.131
発行日 2007年7月9日 発行数691部
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2007 7/09 (MON)
from cinra
海に臨む心地よい空間 ー 横須賀美術館
文:杉浦太一

週末、今年できたばかりの横須賀美術館に行ってきました。
横須賀の街を通り過ぎ、海沿いの道を行くと、突然開放的な建築物が現れます。その一角だけリゾートのようにゆったりした時間が流れている、心地よい空間でした。少し遠いのですが、海に面しているのでこれからの季節にはいいです。

開館記念の企画展「生きる展」は、ボリュームやキュレーションに少し物足りなさはあったものの、現代作家を積極的に紹介しており、これからこの美術館が歩んでいく方向性の声明として、とても希望がもてるものでした。やはりヤノベケンジさんの作品は強く、面白いです。

この展示は16日までですが、14日にはヤノベさんがプロデュースするイベントが開催されます。縁あってcinraもこのイベントに協賛という形で協力することになりました。よろしければ、海にお出かけのついでに是非。あの「ジャイアント・トらやん」が火を噴く姿は、想像するだけで圧巻です(笑)。

横須賀美術館
ヤノベケンジプロデュース 「The Day of TORAYAN」

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News Of This Week
MUSIC
group_inouが主催イベント「PR vol.1」を開催!!

group_inouの主催イベント「PR vol.1」が8月10日に代官山UNITで開催される。group_inouはもちろんのこと、BUFFALO DAUGHTER、サイプレス上野とロベルト吉野、にせんねんもんだい、DE DE MOUSE、□□□(クチロロ)の6組全てが見逃せない素晴らしいラインナップ。チケットの発売は今週の土曜日から。ご予約はお早めに!

8/10(金)代官山UNIT
GAL presents 「PR vol.1」

[Act]
group_inou (long set version)
feat. gaku urayama and YAMACHANG (laser)

[Guest Act]
BUFFALO DAUGHTER
サイプレス上野とロベルト吉野
にせんねんもんだい
DE DE MOUSE
□□□(クチロロ)


STAGE
劇団フライングステージ 第31回公演「サロン」

劇団フライングステージ第31回公演
「サロン」〜彼女の生き方、ゲイの生き方〜

人気マンガ家・桜沢エリカの原作「サロン」を関根信一が大胆に改変して送るフライングステージ最新作!!
主人公の少女に劇団鹿殺しの座長・菜月チョビを迎えて送る、今最も注目の公演が、7月12日池袋シアターグリーンにていよいよ開幕!!

■会場:シアターグリーン BIG TREE THEATER
■日程:2007年7月12日[木]〜7月17日[火]全10回

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7月度マンスリーコラム
「cinra magazine vol.14のススメ」
第2回 ART特集『作家たちのアイデン&ティティ』
文:YYY

この原稿の依頼がきたのが7月の頭。その前の週に次号「cinra magazine」の最終入稿作業が終わったばかりだというのに、なかなか一息もつけない。ほんとうにひどい編集部である。とはいえ、次の「ARTコンテンツ」の仕上がりもなかなかよろしいようで、ぜひ紹介したいと思っていたところではありました。ありがたく、この七夕の夜にパソコンの前に独り向かわせてもらうことにしようと思う。

さて、肝心のその中身なのだが「作家のアイデン&ティティ」ということについて書いた。「アイデンティティ」。このいささかナイーブな響きの言葉を用いて「同時代の作家が一体どういうことを考えながら日々制作に勤しんでいるのか」を考えてみたかったのである。ご存知の通り、アートの世界というのは大変に狭い。会田誠や山口晃クラスの人物でも、全国誌にインタビューが掲載されることはまずない。彼らでさえ、「普段なにを考えてんだろう」なんてことは案外とみんな知らないのだ。まして若手作家や美大生ともなれば、"nobody knows"ということになる。じゃあ、彼らの生の声を聞いてみようかとさっそく美大生100人にアンケートを開始。そうしてこの特集ははじまったわけだ。被取材者たちもぼくたちと年齢が近いということもあってか、かなりいろいろと赤裸々に語ってくれた。誌面にそれは十分にじみ出ていると思う。

また特集外では「fashion:COFFY」と「よい子はマネをしてはいけない?!ポートフォリオの作り方」を記事にした。特にこのふたつはいい具合に仕上がっている。「COFFY」はcinraでは初めてのファッション記事。新進気鋭のレディス皮小物のブランド、COFFYのアイテムを第17回写真「ひとつぼ」展入選の川しまゆうこさんに撮りおろしてもらった。無垢な力強さをたたえたCOFFYの作品が、彼女の手の中で幻想的なエロチシズムを放ち輝きだしてゆく様には思わずうっとりしてしまう。「ポートフォリオ」は渋谷の人気ギャラリー「ナンズカアンダーグラウンド」のNANZUKAさんと「ブックピックオーケストラ」他、本に関する仕事を幅広くなされている内沼晋太郎さんに「実際のところどんなポートフォリオがきたら面白い?」と率直に語ってもらった。対談中、私はふたりのぶっ飛んだアイデアに度肝を抜かれっぱなしで、その驚きが読者にも伝われば幸いである。

7月20日の公開まで、まだ少し時間はあるが、ぜひ楽しみにしていて欲しい。

cinra magazine vol.14は7月20日発行です!お楽しみに!
http://cinra-magazine.net/

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時事コラム「全裸-zenra-」
No. 131
早朝あぶない刑事プロジェクト
文:武田浩和

寝起きの悪い奴にどうしておまえはそんなに寝起きが悪いんだと突っかかってみると、話は微妙に逸れて「いやぁ、二度寝がたまらないんだよ」と、お前はその気持ち良さを知らない不幸な奴なんだと反撃してくるのである。バカ言うんじゃねぇ。体が覚えているらしく毎日6時前には自然と目を覚ます日々なのだが、それでもやっぱりそれなりに眠い。数分はベッドの上でムニャムニャしてみるのである。これも立派な二度寝じゃないか。休日、昼前に目が覚めて二度寝したら夕方だった、あーなんて気持ちいいのーだって。それが二度寝ならこちらも二度寝なのだよ。いいよね、二度寝は。

夜中も2時を過ぎると、集中力がどこかへ逃げていくかのように一気に萎む。夜行性の民はその時間こそ活況らしく、この時間帯に送られたハイテンションなメールを、後々彼らの集中力が萎んだであろう早朝に元気良く読むのである。cinra magazineなんてのを作ってると、このやり取りが続く。深夜の4時過ぎに僕へメールを出した人間は数時間後に僕のメールを受け取れるけども、その返事をこちらは丸1日待たなきゃいけないのだ。何だかおかしい。

これは例えば会社における残業というシステムに似て非なるものだけれども、夜遅くまで何かしてると頑張っているように見えるのは、全くの勘違いなのである。「空が明るくなるまで頑張った」というありがちなコメントを前にする。「空が明るくなるまで」何かをしていたのだから「頑張った」のだという結論を早々と導いてしまうかもしれない。いやしかし、そんな事はないのだ。「空が明るくなるまで」の時点では何も決まっていない。頑張っているかもしれないし、グダグダとボケッと仕事をこなしていたのかもしれない。夜の優遇措置を是正すべく口うるさく訴えていきたい。母ちゃんみたいだが、「夜遅いんだから寝なさい」で間違いないのだよ、やはり。

というわけで、早朝なのだ。早朝に何をするかなのだ。「朝2時起きで、なんでもできる!」なんていうビジネス書があったけれども、さすがに朝2時は夜2時だ。朝2時は、夕刊到着と共に眠る田舎のじいちゃんが畑仕事の準備を始めてしまう時間の事だ。そこまで極端ではない。やはり早起きして家出る前に何かして出かけるべきなのだ。と、これがここ数年の主張。一時期、早起きして映画を観ようという喧伝してみたのだが、やはり早朝に2時間はキツかったらしい。そこで考えついたのが「早朝あぶない刑事プロジェクト」である。あぶない刑事じゃなくてもいい、水戸黄門でも古畑任三郎でもいい、1時間の単発モノを早朝に味わうのだ。先週1週間、月から金まで早朝あぶない刑事を実践したのだが、それはそれはすこぶる活気に満ちた1日の始まりを1週間保つ事が出来た。貴方が二度寝している間にあぶない刑事のユージとタカは、巨悪をキザに追い掛け回しているのである。銃声に驚いて朝食が飛び散る早朝は、二度寝より刺激的だ。

コンビニの雑誌売り場をザッピングしていたら、やたらと不眠解消の特集が目立った。「眠れない」の裏には、「眠らなくてもダイジョブ」という環境と意識がどこかにあるに違いない。夜になったら寝なきゃと思ってりゃ、夜は眠くなるのである。ストレスや心の病を持ち出すかもしれないが、それは「夜」にだけ影響を及ぼすものではないだろう。夜は優遇されている。早朝にもご配慮を。

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