cinra mail-magazine「真裸」 contents
VOL.133
発行日 2007年7月23日 発行数695部
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2007 7/23 (MON)
from cinra
cinra magazine vol.14発行!!
文:杉浦太一

先週金曜日の20日、cinra magazine vol.14を発行し、同時にweb公開をしました! まだご覧になっていない方、是非アクセスしてみてください。

cinra magazine vol.14

cinra magazine vol.14
「HUNGRY 〜ものたりない時代にしたくない〜」
ART特集:作家たちのアイデン&ティティ 〜The Young Generation !!!〜
MUSIC特集:今こそリスナー再入門!
MOVIE特集:『たべる』
STAGE特集:第二次観劇人口増加計画
BOOK特集:性欲は、あくまでも本で

今回は「HUNGRY」という共通のテーマを掲げ、それぞれ様々な形でそれを料理し、何らかの主張やライフスタイルを提示するという形でつくりました。
毎度のごとくボリューム満点なので、是非ご堪能ください。

みなさんのご意見やご感想もお待ちしております!
ブログやmixiで感想を書いていただくと、もれなく次号のcinra magazineをお届けするキャンペーンも実施中です。
詳細はコチラ

さらに、mixiに「cinra magazineさん」が出現しています(笑)。
最新トピックを日記でお知らせしているので、mixiユーザーの方は是非マイミクになってあげてください!


と、なんだか宣伝に終始しちゃいましたが、それだけみなさんにご覧いただきたい、cinraの現在進行形です。是非。

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News Of This Week
ART
ジブリの絵職人 男鹿和雄展−トトロの森を描いた人。

「となりのトトロ」からジブリ作品に美術監督として参加している男鹿和雄の企画展が東京都現代美術館にて開催される。

「となりのトトロ」以降「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」「紅の豚」「平成狸合戦ぽんぽこ」「耳をすませば」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」など、ほとんどのジブリ作品の美術監督や背景を務め、最新作「ゲド戦記」でも背景を担当し、自然の美しさと空気感を見事な色彩美で表現している。

これまで資料として保管され、一般の目に触れることのなかった600点を超える作品が展示される貴重な展覧会となる。

「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」
日時:2007年7月21日(土)−2007年9月30日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室




STAGE
劇団鹿殺しオルタナティブズ Vol.2 『魔神現る』

cinra magazine vol.14 STAGEコンテンツ【表紙の人】に登場して頂いた劇団鹿殺し、8月の陣は、昨年9月の『山犬』で旗揚げされたオルタナティブズの公演で す。クロムモリブデンから奥田ワレタ、KAKUTAから高山奈央子を客演に迎え、オレノグラフィティの脚本で送る「劇場の鹿殺し」をお見逃しなく!!

公演日:2007.8.3(金)〜7(火)
会場:こまばアゴラ劇場
料金:全席指定・日時指定
前売 / 2,800円 前売ペア / 5,200円(鹿サイト限定)
当日 / 3,000円

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7月度マンスリーコラム
「cinra magazine vol.14のススメ」
第4回 BOOK特集『性欲は、あくまでも本で』
文:武田浩和

「性欲は、あくまでも本で」という特集タイトルにしてみたものの、性欲を解消する道具としてエロ本は機能しなくなっているに違いない、その考えを隠しながら制作を進めていた今回のBOOK特集。取材をしてみりゃ、やはり「いや、もうダメだね、エロ本は」とすぐさま返ってくる。

石原都知事主導によるエロ本テープ規制の影響もあるものの、何より、エロ本以外のエロ媒体、すなわち電子画面のエロにおける刺激度が極めて高くなった事が要因となっているようだ。エロ本が最も刺激の無いエロに成り下がってしまった。しかし、やっぱりエロ本に「お世話」になった記憶がこびりついている。もう読まなくなったくせにエロ本への思い入れは強いし、かといってノスタルジーとしてエロ本を語りたくはない。

「エロの敵」(翔泳社)著書に持つライター・安田理央氏にはエロ本の今を、永田王には女子向けエロ活字の今・未来を、その他様々な側面から、苦境にあるエロ本の今に探りを入れてみました。是非、ご覧下さいませ。

cinra magazine vol.14は全国配布&WEB公開中!
http://cinra-magazine.net/

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時事コラム「全裸-zenra-」
No. 133
団地を前にして
文:武田浩和

思い出してみて欲しい。小学生の頃、「団地の契約が満了になったという理由で、転校していった友達」はいなかっただろうか。僕にはいた。団地の前の公園で野球をし、バッタを採り、秘密基地を作り(今考えれば団地から丸見えだったが)、友達のお母さんの「ごはんだから早く戻ってきなさいー、あっ、たけだくん、どーも」という団地の小窓からの合図で、彼は団地に戻り僕はアパートへ戻る。その友達が、団地の契約が満了になったという理由でまったく別の土地へ転居していった。小学生だから、何で居なくなっちゃうのか分からない。「団地を出なきゃいけなくなったんだ」という会話を覚えてはいるのだが、当時は、あれ、嫌われちゃったのかな、なんて思うわけである。或いは、ビンボーになって住めなくなっちゃったんじゃないかと余計な心配をしたり。

野球が大好きだったから、高く投げたボールを団地の壁面に当てて、返ってくるボールを取るなんていうオリジナルのフライ練習を2人でやっていた。ひたすら。取り損ねると、バウンドしたボールが車のボンネットに当たって怒られる。だから、必死に真剣に無言でひたすら投げて取ってを繰り返す。明日か明後日かに引っ越すという時期になってもそんな遊びを普通にやっていた。もう会わないと分かっているのに、最後まで普通。「じゃあね」も普通。「おう、んじゃ」も普通。でももう会うのは最後なのだ。「ちゃんとお別れ言ってきた?」と親に聞かれ「うん」と答える。ファミコンをやっていい時間が限られていて、どうしてもやりたい僕は、野球ゲームのソフトをお尻に隠して持ち出し、彼の家で思う存分やらせてもらっていた。巨人好きの彼と西武好きの僕は分かりやすい試合をする。クロマティにホームランを打たれたくない僕はワザとデッドボールにしたし、秋山・清原・デストラーデというこちらのクリーンナップに、彼は同じ仕打ちをしてきた。その野球のソフトをしばらく学習机の上に置いて、また一緒に遊びてぇなとグツグツ煮込んでいたのを思い出す。それでも、親に「新しいお家に遊びに行く?」と言われれば、「いや、また今度」と答えてしまうのだった。恥ずかしかったらしい。

団地が今、ブームである。団地本が何種類か出ては、団地を愛でるファンが実際に足を運んではあれこれ評論しているのだから団地も不思議な役割を担ったものである。何故「団地」なのか。「団地」と聞いて雪崩のように記憶を書き留めてしまった自分のように、それぞれの記憶に団地がどこかでリンクしているからに違いない。「AERA」をめくっていたら「団地は日本の聖地だ」という特集タイトルが踊っていた。高度経済成長期の良きサンプルとされた団地住まいの「適正家族」は、今やレトロな思い出の中にある。しかし、20代にとっての団地とは、自分がそうであったように、団地信仰の終息期・転換期にあったのではないかと今になって思う。友達は団地からいなくなり、団地はマンションになった。僕は東京都下に住んでいたのだが、その友達家族は埼玉の一軒家に引っ越していった。いわゆるドーナツ化現象の微動だったのかもしれない。今ごろ、「今ごろ、どうしてんだろう」と思った。

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