CINRA mail-magazine「真裸」 contents
VOL.141
発行日 2007年9月17日 発行数715部
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2007 9/17 (MON)
from CINRA
国の責任者が突然辞任した
文:柏井万作

自分が生まれてから、何回首相が交代したか覚えている人はいますか?調べてみたら、僕が生まれた1981年から数えて安倍さんで14人目。次で15人目。
ちなみに、アメリカだったら覚えています(笑)。レーガン、ブッシュ、クリントン、ブッシュの4人だけ。
どっちが良いとは一概に言えないけど、一国の責任者が「ダメなら辞めればいい」と簡単に諦めてしまえる。「諦めが肝心」は潔さという美徳なのか、ちょっと疑問に思いもします。

「政治家の質は、私たちの程度を示す鏡なんだなって思う。選ぶのは私たちです。だからこそ、市民の側もしっかりと考えて、おかしなことは声を出していかないと。」

これは、次号のCINRA MAGAZINE vol.15に掲載する上川あや氏(世田谷区議会議員)の一言。言いたいことはしっかり言って、反論があれば議論する。正論過ぎてつまらないかもしれませんが、そんなこと言ってる余裕も無いくらい、ヤバいんじゃないか今は。自分がやれることをやっていかなくてはと思う出来事でした。

さて、今週の木曜日は毎月好例EXPOP!!!!!を開催します。
優しくて暖かい音楽世界を構築する4アーティストにご出演頂くので、お酒のみつつまったりするのに最適な1晩になると思います。是非遊びに来て下さい!

タイムテーブル&試聴リンク
asana (21:30〜)
the guitar plus me (20:50〜)
4 bonjour's parties (20:10〜)
conchill (19:30〜)

チケットのご予約はコチラから

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News Of This Week
ART
佐藤可士和デザイン年賀状が日本郵政公社から発売

テーマに郵便年賀.jpをオープン。同時にアートディレクター佐藤可士和氏デザインのデザイン年賀状の販売を発表した。11月1日から限定された郵便局での発売となる。

デザインの種類は、
TRADITIONAL、松・竹・梅・春・曙、A HAPPY NEWYEAR、謹賀新年 TYPOGRAPHY、8、かわいいお正月、CONTEMPORARY NEW YEAR。
各5枚組みの7種類のパッケージとなっている。

ART
IID 3rd ANNIVERSARY

廃校再生プロジェクトとして池尻でスタートしたIID 世田谷ものづくり学校が今年で3周年を迎える。3年という節目にた記念イベントを9月22日〜11月3日の週末に開催する。

IIDの根本となる「再生」というキーワードはそのままに、今回はさらにSustainable(=持続可能な)をテーマとして、デザイン・映像・建築・ファッション・食などの分野に関わるクリエイターの活動を紹介する、
「ON MOVE Design Pitch Vol.4 クリエータープレゼンテーション大会」
雑誌雑貨カタログのイベント、
「雑貨カタログフリーマーケット」
IIDに縁のある人々のトークイベント
「ON MOVE ON MOVE記念トークイベント」

などを開催予定。
IIDの活動の今までを振り返り、そしてこれからに繋がっていくイベントとなっている。

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9月度マンスリーコラム
「それでも包んでしまう日本人」
第3回 封筒をつくる人、開ける人
文:あらいさなえ

近所の雑貨屋で、小さな紙切れが2,3入った「封筒」が売られていた。見本品をみると、「中の紙切れを封筒の表面にコラージュして使用してください」という。そんなものまで商品になってしまうのか!とある意味、驚いた。

先週触れた”書皮”とは違い、開けられることを想定した「包み」のひとつ、封筒。いつだか「開けてもらう工夫を施すのが我々の役目」とある封筒会社の社長さんが言っておられた。そのために、小さな窓をつくってみたり、透けた紙を使用してみたり、エンボスを利用したり……。

たかが封筒、されど封筒。こだわりの封筒をみつけ出すのも乙なもの。現在開催中の「おじいちゃんの封筒:紙の仕事」展(〜08年4月13日)では“おじいちゃん“が80才〜95才までの間、身近にあるあらゆる紙でつくり続けた封筒たちに出会える。手作業の朴訥な味わいにクラフトマンシップさえ感じてしまうのだ。

「包」という文字は体内に抱かれる胎児を表しているといわれているらしい。やさしい気持ちを包む封筒を誰かに贈ってみるとしよう。

★今週の気になる「包み」
開封率up? あそび心あるDM。

■もの:秘密実験009「ダリア展」DM(写真右下)。封筒からあふれ出る花たちが銅色の糸でとめてあった。

■場所:恵比寿・site。ガラス店のオーナーが主宰する空間プロジェクト。ビルの地下、真っ白な空間で、若手クリエイターのエキシビジョンである「秘密実験箱」を行っている。

参考――――
包むファクトリー書皮友好協会

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時事コラム「全裸-zenra-」
No. 141

階段「的」、階段「化」

文:武田浩和

「誰かに似てるよね〜」の行き着く先は大抵ろくなもんではないのだが、イヤー誰かに似てるよねー、の後に、今回は「そのうちサザエさんに出てきそうな役」という、それってさ、似てすらいないじゃんという指摘をいただくのであった。しかし、悪い気はしない。サザエさんにテロリストは頻出しない。巨悪の根源は出てこない。免許証を見せてはチンピラ呼ばわりされるワタクシには極めて吉報なのであった。

話は変わります。情報を発信するならば、その当事者には、その周辺の情報を知ろうとする異常なまでの食らいつきが求められるのであって、それをしないで手持ちの情報だけでメディアぶろうとする媒体には全く共感できない。そういうメディアが何をするかというと、声を張り上げるという、一見積極的に見えるバリケードで、それなりに日々をこなそうとするのである。或いはシステマティックに経路を作り、ベルトコンベアと化し、そこへの何種類かの着色で、やつれた肌に厚化粧するかのような隠し方に従事するのである。ベットリとした化粧に覆われた肌は皮膚呼吸を忘れてしまう。呼吸がままならない中で、情報を濾過して吸収する能力など持ち得ない。致し方なく、持っているコンテンツで明日のご飯を作るのである。ありついたその日のご飯を食べながら、未来のディナーを想像し、しかしまた明日のご飯の心配を始めなきゃならず、夢想に終わるのである。そうこうしているうちに、階段を登ればそれなりに近づけるはずの道も、宇宙船にでも乗らないと行けない不確かで無闇にデカい存在になってしまうのである。

損しているなぁと思う。野望も希望もいいのだが、目下爆走中と旗を振り乱して宣伝するだけで、実利や濃度の補填がままならないのは、寂しい。じゃあどうすればいいのかとなれば、さすがに吸収しているフリをしてみてもそれこそ明後日のご飯くらいにしかならないのであって、どうやらそこにあるらしい階段「的」なものを何度も踏み外しながらも階段「化」していくしかないのである。

さっきからこいつは何を言っているのかとお思いだろうが、いやはや、別に何も言っていないのである。何かムカつくとか、何かやる気ありまっせとか、何かモヤモヤうなだれてるとか、色々ある。その際に大事になってくるのは、その「ムカつく」「やる気あり」「モヤモヤ」という状態ではなくて、「何か」という「状態への不確かな過程」なのではないか。そんなもんは不確かだからどこへでも転ぶのである。情報を発信するという話でもそうだが、状態を知り尽くしたからといって(いや、それも実は出来ちゃいないのだが)、椅子に居座って(だじゃれではない)指差す方向を選択するだけでそれが情報になると思っちゃいけないのである。それができない「それなりの振る舞い」にはちょっと辟易する。とある対象にのみ言っているわけではないのだが、そうする事で読む方にとっての「何らかの対象」への感じ方とリンクしてくれればこれ幸い。


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