CINRA mail-magazine「真裸」 contents
VOL.143
発行日 2007年10月1日 発行数722部
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2007 10/1 (MON)
from CINRA
CINRA MAGAZINE vol.15ひとまず完成!
文:柏井万作

金曜日の朝、CINRA MAGAZINE vol.15を無事プレスに出しました。インターフェースからコンテンツまで、CINRA MAGAZINE史上最大のリニューアル号になっています。

これまではジャンル別に5つの特集を掲載していましたが、15号からは大小2つの特集を掲載する形になっています。コンテンツの内容は下の枠で紹介していきますが、まずはこちらで簡単に特集の内容を。

特集:「まあいいや」って思ってません?
全12コンテンツからなる大容量な特集。「諦めが肝心」なんて言われるけど、果たして本当にそうなのか? というのが特集の出発点。「自分が何をやっても世の中は変わらない」という漠然とした絶望感が存在する一方で、そんなこと気にもかけずに邁進する人々もいる。どちらが「正しい」なんて議論は不毛だけど、「できれば幸せに生きたい」という小さな理想を我慢するのか、しないのか。我慢させられているのか、して喜んでいるのか。そんなことを「考えてみる」特集になっています。

特集:デブ事情2007
そういえば街でデブを見かけなくなったと思いませんか?スリムであることが美徳とされ、女性ばかりか男性や小学生までもがダイエットに励む時代。でも、「デブはダメ」と簡単に決めつけていいんだろうか?
「デブはダメ」かどうか、その判断はこの特集を読んでからでも遅くはないはずです。各界のデブ事情を探り、デブの今を積極的に解き明かす「SaveThe DB」特集! (※読まないと太ります)

特集の数は減りましたが、ページ数はほとんど変わりません。1つのテーマをより深く掘り下げたリニューアル号、10月20日に発行です!

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News Of This Week
MOVIE
裸over8〜over8の続編が上映

シネマアートン下北沢での上映が好評だったプロジェクト「over8」の続編となる「裸over8」が9月29日から同劇場で上映される。

over8は、川野弘毅監督が中心となって立ち上がったプロジェクトで、今年1月にシネマアートン下北沢で、8mmフィルムを使って近未来を撮っ た短編作品によるオムニバス上映した。大盛況で3月にもアンコール上映が行なわれ、この度続編として「裸over8」が企画された。

「作り手のすべてをさらけ出す」という意味で、テーマはその名の通り「裸」。
今回は前田弘二監督、佐々木誠監督、川野弘毅監督、桑島岳大監督、加賀賢三監督の5名が参加し、それぞれの作品を上映する。



ART
装苑が70周年+1年記念「ペーパーファンタジー」展@ラフォーレ原宿

装苑が70周年+1年を記念した「ペーパーファンタジー」展をラフォーレ原宿で開催中。いままでの装苑紙上で特集した“ファッションを感じさせるもの”をテーマに
クリエーターが紙を使って作り上げた全30作品を再構成して展示する。

装苑5月号に掲載された「装苑実験室グラフィックデザイナーと創るモードページ」の世界を再現した体験型の展示や、装苑一押しのブランドの展示即売会がエントランスにて行われる。また、ラフォーレ原宿内の会場や周辺のカフェとも連動したイベントも開催中。
会場ともに入場無料となっている。

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10月度マンスリーコラム
「CINRA MAGAZINE vol.15のススメ」
第1回 なぜ現実と向かい合うのか
文:丸田武史

THA BLUE HERBのILL-BOSSTINO氏のインタビューを担当させていただきました。今回のテーマは「まあいいや」って思ってません? という事で、巻頭インタビューでBOSS氏にご登場頂けたのは本当に光栄でした。私自身、生まれが北海道という事もありまして個人的にとても思い入れのあるアーティストです。

「いいたいことはただ一つ、止まるな、やるしかねぇんだ」
これは私が好きなBOSS氏のリリックのワンフレーズ。昔この言葉に感化されて、壁に当たった時に唱えてた自分がいました。掲載されるインタビューを読めば感じて頂けるとは思いますが、BOSS氏の言葉はリリックに限らず常に重くて、尚かつ切実でした。それは、ステージに限ることではなくて日常の中からも伝わってきて、「本当に戦っているんだなぁ」とひしひしと感じました。自己主張の形なんて数々あると思いますが、それで飯を食って生きていくということは、生半可な気持ちじゃ無理なんだってことをBOSS氏から教わりました。

そんな圧倒のインタビューの2日後、ライジングサンに出演したTHA BLUE HERBは、涙が出るほど熱い、命懸けのステージを届けてくれた。そのステージを観ていた知り合いは、ぐわんぐわんになって持ってかれそうになった、とも。そして最後に何度も何度も「ありがとうございました」と深々頭を下げ、ステージを去っていくBOSS氏の姿がとても印象的で、本当に筋の通っている方だなぁと勝手に納得しちゃいました。

生まれた環境や育った場所、過ごしてきた毎日によってその人のバックグラウンドは形成され、その中で生きてく方法というものは、この世の中にはたくさんあるわけで、どれを選択するかは人それぞれだと思うけど、普段何気に、めんどくさくて物事を棚上げしてしまったり、やりたいこと、いいたいこと対して少しでも億劫になってる人に、少しでも力になれる内容であって欲しい。CINRA MAGAZINE vol.15、ご期待下さい。

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時事コラム「全裸-zenra-」
No. 143
困るよね、体育会系って。
文:武田浩和

体育会系幻想ってのがどこかにある。どこかにある、という事は、正直言ってしまえば、見えちゃいないわけで、実態に欠けるものだったりする。そんなことはないと、全面に押し出してくる体育会系社会というのは、今度は分かりやすく強引で、走れと言われたら走る、止まれと言われたら止まる、その主従関係のスリムアップを「気持ち良さ」に変換して、どこかへ泳いでいく。どうぞ勝手に泳いでください、という気分ではある。

体育会系社会とは、思考のリサイクルに過ぎない。あの時とその時と今回の対処を均一にする。そして安心感で包む。指令が下る、動く、下る、動く。そういうもんだと信じ込む。高校野球の練習で、先輩が後輩に怒鳴る。「ウィーッス」「声小せぇ!」「ウィーッス」「おらぁまだまだ聞こえねーぞ!」。喜怒哀楽がのっぺりした現代っ子が体育会系に機能すると、ほほう感心だねぇとお喜びになる大人達。しかし、構造として見やると、「来年それができるから」という健気な耐え方をしているのに違いないのであって、おっとそれは喜怒哀楽をのっぺりと隠しているだけなのであった。

高校時代、何となく背が高めという素晴らしい理由でバレーボール部に入り、こりゃおかしいなと思ったのが、「先輩が先に来ていても、コートを設置するのは後輩の役目である以上、先輩は準備しない」「先輩の前を通るときは視界の邪魔にならぬよう屈んで通る」という「体育会系」に精一杯支えられたルールだった。うわわ、信じちゃってまぁラクチンそうなのであった。こういう事、という風に固めておけば、機能するわけである。こういう風に固めておけば、学年があがるだけで立ち位置のリニューアルが効くわけである。それがリサイクルである以上、労苦は生じないし。

この妄信をまだまだ実社会に持ち込もうとする方々もいらっしゃるようで。信じ込んだ体育会系という持ち駒を、リサイクルにも関わらず、構造的にはめ込もうとする。作られた構造に入っていけないと、おまえダメだな、となる。お持ちになっていらっしゃるたったひとつの引き出しを覗いて、そうそうそれなんですと頷かなければ、その構造には居られない。くっだらねぇなと、ワザと見つかるようにしてツバを吐く。ペッペッペッ。なぜならこちらにはいくらかの引き出しがありますのもので。ちょっと論点ずれますが、こういう引き出しをいくらか持つ同世代をタムロさせて、小さな引き出しで慰め合う妄信ってのを爆破させたいものでございます。

金属バットやビール瓶で弟子を殴っても、ああ殴っているね、と横目で見てるだけ。こちとら、ちゃんこ鍋じゃいと喰い散らかしていたのだろうか。殴って殴って、あれ死んじゃいました。どうしましょう。って、ふざけた話である。あくまでも「死んじゃった」で戸惑い、「殴って殴って」はこの場に及んでまでどこか肯定されているこの腹立たしさ。相撲部屋で新弟子がリンチ死した件、その周辺の態度を見ていると、なぜ死んだのか、なぜ死んだ事実を隠していたのか、をまず説明する。しかし「殴っていた」に関しては、問題視しつつも「程度」はいかほどか、という度合で話をしているようなのだ。こういう時に体育会系は困る。信じた道が雪崩で塞がると、あれれ、別の道を探し出す手段すら見当たらなくなるのだ。朝青龍を外タレだからという理由で必死に葬り去っている暇があるならば、伝統という名に身を任せすぎた「体育会系」の精査をされたほうがよろしいのではありませんかと、文化部的な心で体育会系部活を乗り越えてみたつもりのワタクシは言いたくってしょうがないのであった。

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