故・太田省吾へのオマージュ作品を発表、阿部初美と三浦基の2人が演出

故・太田省吾へのオマージュ作『更地』と『あたしちゃん、行く先を言って -太田省吾全テクストより- 行程2』が、6月19日（金）と7月3日（金）より、それぞれ川崎市アートセンター アルテリオ小劇場にて開催される。

太田省吾は、日本の現代劇を「孤独な演劇者」として牽引してきた劇作家・演出家。その早すぎる不在を埋めていく試みに、同時代を過ごした2人の演出家が携わる。

『更地』の演出を務めるのは、1995年より太田に師事し、その後ベルリン演劇祭への参加を機に数々の作品を発表し、独自の「ドキュメンタリー演劇」を展開する阿部初美。また、美術にパフォーマンスグループ「ダムタイプ」の創立メンバーである小山田徹を迎える。

『あたしちゃん、行く先を言って』では、2007年にチェーホフ作『桜の園』で文化庁芸術祭新人賞を受賞、2008年にカフカ作『流刑地にて』で、初のオペラ演出を手掛け高い評価を得た、三浦基が構成・演出を行う。

沈黙劇と内在化された言葉、「生きること」へのわずかな光。太田が到達した地平を今、2人の演出家が検証し深化させる。

（画像：kyo.designworks）

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