フランソワ・オゾン新作は、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のフランス流女性讃歌

フランソワ・オゾン監督の最新作『しあわせの雨傘』(原題『POTICHE』)が、2011年の正月第2弾映画として公開される。

同作の主演を務めるのは、フランス・パリ出身の女優カトリーヌ・ドヌーヴ。オゾンとドヌーヴのタッグは、映画『8人の女たち』以来となる。

ドヌーヴが演じるのは、朝のジョギングを日課とする幸せなブルジョワ妻のスザンヌ・プジョー。彼女の亭主関白な夫・ロバートは、雨傘工場を運営を運営していた。しかし、ロバートが心臓発作で倒れ、スザンヌが雨傘工場を切り盛りすることになったことをきっかけに、彼女の本能が目覚めはじめる。

作品で描かれるのは、1人の主婦が様々な問題を乗り越え、自分の居場所を見つけるという普遍的なテーマ。ドヌーヴが劇中で歌を披露するシーンもあり、コメディタッチでありながらもメロドラマ的要素も持ち合わせた作品に仕上がっている。

先日行なわれた『ベネチア国際映画祭』の会場でオゾン監督は「日本では『シェルブールの雨傘』にかけて、邦題を『しあわせの雨傘』と決めたそうだけど、これを私はとても気に行っている。とてもポエティックで美しいタイトルだと思う。」と邦題についてコメント。

ドヌーヴは「私は自分のことをコメディ女優だとは思っていないけど、コミカルな役を演じるのは大好き!気持ちがいい!劇中で唄うのも、演技とはまた違った面白さがあって楽しい。この作品で劇中で唄うのが最後の機会にならないことを願うわ(笑)」と会場の笑いを誘った。

『しあわせの雨傘』

2011年正月第2弾公開予定
監督:フランソワ・オゾン
キャスト:
カトリーヌ・ドヌーヴ
ジェラール・ドパルデュー
ファブリス・ルキーニ
カリン・ヴィアール
ジュディット・ゴドレーシュ
ジェレミー・レニエ
配給:ギャガ株式会社

(画像:©Mandarin Cinema 2010)

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