機械と人間の境界となる「生」を問う『アノニマス・ライフ 名を明かさない生命』展

展覧会『アノニマス・ライフ 名を明かさない生命』が、11月17日から東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] で開催される。

同展では、ロボット工学によって生み出される「機械の生命」や、遺伝子操作に代表されるバイオテクノロジー、クローン技術など、現時点で発達段階にあるため完成されたものとして名づけることができない「もうひとつの生」を「アノニマス」というキーワードをもとに作品を紹介。機械と人間の境界となる「生」の意味を問い直すと共に、テクノロジーの進歩が新たな光を当てたセクシュアリティやアイデンティティーの問題などを探る。

会場では、自らの身体を使った美容整形をパフォーマンスにするオルランの写真作品や、人間国宝の落語家・桂米朝をモデルにした『米朝アンドロイド』、スプツニ子!のヒールの先端から菜の花の種が地中に植えつけられる『菜の花ヒール』、独特な機械構造を用いて空間を有機的かつユーモラスに構成するインスタレーションを制作する毛利悠子の新作をはじめ、高嶺格、やなぎみわ、渡辺豪の作品を展示する。

会期中には、アーティストトークやギャラリーツアーに加え、女性型アンドロイド『リプリーQ2』が美容師に髪の悩みを相談しながら、カットしてもらう様子を披露するパフォーマンス『模像と鏡像 - 「美容師篇」』も開催される。


『アノニマス・ライフ 名を明かさない生命』

2012年11月17日(土)~2013年3月3日(日)
会場:東京都 初台 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
時間:11:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
出展作家:
オルラン
齋藤達也+石黒浩
スプツニ子!
高嶺格
毛利悠子
やなぎみわ
渡辺豪
休館日:月曜(月曜が祝日の場合翌日)、12月28日~1月4日、2月10日
料金:一般・大学生500円 高校生以下無料

パフォーマンス『模像と鏡像 - 「美容師篇」』
2012年12月15日(土)15:00~
会場:東京都 初台 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 特設会場
作・演出:齋藤達也
協力:石黒浩(大阪大学大学院教授)
出演:
リプリーQ2(アンドロイド)
小林慎(美容師)

アーティストトーク
2013年1月19日(土)15:00~
出演:
齋藤達也
石黒浩(大阪大学大学院教授、ロボット工学)
会場:東京都 初台 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 4階 特設会場
定員:70名(当日先着順)
料金:無料(※展示を観覧する場合は別途展覧会チケットが必要)

ギャラリーツアー
2012年11月23日(金・祝)、2013年1月13日(日)15:00~
定員:各回15名
※事前予約不要、当日15:00にICCギャラリーA前集合

(画像上から:渡辺豪『アエウム』 2009-2012年、やなぎみわ『案内嬢の部屋1F(部分)』 1997年、毛利悠子『サーカス』展示風景(東京都現代美術館,ブルームバーグ・パヴィリオン) 2012年 撮影:新津保建秀、高嶺格『Ask for a trade』 1993年)

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