「ネオ日本画」標榜する美術作家・天明屋尚の画業を振り返る『下絵と版画』展

2013.04.12 Fri

現代美術家の天明屋尚の個展『下絵と版画』が、本日4月12日から東京・中目黒のTENGAI GALLERYで開催されている。

天明屋自らがプロデュースを手掛け、注目の若手作家を中心に紹介しているTENGAI GALLERY。天明屋自身のこれまでの画業を振り返る同展では、筆致が鮮明に残る過去作の下絵と、約650点にもおよぶ作品の中から厳選した10作品をもとにした版画が展示される。なお、版画作品はシリーズ制作された過去の絵画作品を1枚の版画として仕上げた特別仕様になっている。

天明屋は、日本の伝統絵画を現代に転生させる独自の絵画表現「ネオ日本画」に挑み、権威主義的な美術体制に対して絵で闘う流派「武闘派」を立ち上げたことでも知られる現代美術作家。なお、ギャラリー名に掲げられた「TENGAI」とは、奇想天外に由来しており、思いもよらない従来の美術を逸脱した作家を取り上げていきたいという思いが込められているという。