失われた記憶を音楽の力で呼び戻す、音楽療法の記録映画『パーソナル・ソング』

ドキュメンタリー映画『パーソナル・ソング』が、12月6日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほかで順次公開される。

同作は、IT業界で働いていたというアメリカのソーシャルワーカーのダン・コーエンが、「患者がiPodで自分の好きな歌を聞けば、音楽の記憶とともに何かを思い出すのではないか」という着想にもとづいて、認知症・アルツハイマー患者への音楽療法を実施した様子を撮影した作品だ。

長年にわたって認知症を患い、娘の名前なども思い出せずに塞ぎ込んでいた94歳の男性が、昔好きだったキャブ・キャロウェイの音楽を聴いた途端に歌いだし、音楽の素晴らしさや仕事、家族のことを語り始めるなど、劇的な反応を見せる患者たちの姿が捉えられている。

なお、同作は2014年の『サンダンス国際映画祭』ドキュメンタリー部門で観客賞を受賞。本編完成前にネット上で公開された映像が1週間で700万再生を超えたほか、スティーブン・スピルバーグやトム・ハンクスが賞賛をおくるなど、アメリカを中心に話題を集めている。

作品情報

『パーソナル・ソング』

2014年12月6日(土)からシアター・イメージフォーラムほか順次公開
監督・脚本・製作:マイケル・ロサト=ベネット
音楽:イタール・シュール
出演:
ダン・コーエン
オリバー・サックス
ボビー・マクファーレン
配給:アンプラグド

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