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特集vol.37 テレビで見れないカルチャー 〜アーティスト編〜 病気マンインタビュー「ゲロはキレイなんで安心して観て下さい(笑)」

名前同様そのライブはインパクト絶大。
ほぼ全裸の状態で登場し、思わずクスッとしてしまうポエムを弱弱しく呟いたかと想うと、突然キャッチーでダンサブルなチューンが鳴り響き、ひたすら「オッパイ!オッパイ!」と連呼。そして女性にボコボコにされながら、すりおろした山芋を頭から被り、「痒い!痒い!痒い!」と悶え苦しみ、「俺はワイルドなんだぁ〜!!!!!!」と叫び、すいかと天ぷらを貪り食い、「腹が痛いよぉ〜!!!!」と苦悶の表情を浮かべ、大量のゲロを吐いたバケツを客席で振り回し、会場を大パニックに陥れる…。

1960年代末、アメリカではイギー・ポップがライブ中、ガラスの破片で自分の体を傷つけ、血だらけにするなどの過激な行為で観客たちの度肝を抜いたという。もしかするとイギー・ポップから怒られるかもしれないが、現在、その破滅的なパフォーマンスのスタイルは時を越え、海を渡り、少々形を変えて、この日本男児に受け継がれているといっても過言ではない!?
(インタビュー&テキスト:リ・コウジ
動画・画像提供 きた)

爆竹をおなかに巻いて火をつけたら…

C病気マンになる前も、何か活動はしていたんですか?

病高校3年のときに同級生とホモソックスというハードコアバンドをやっていました。ボーカルというかネタ担当というか…一年やったあと解散になって、その後病気マンです。

Cつまり19歳から病気マンで、今年29歳ということは…10年目!

病10年目ですね。ハハハ。

Cゴキブリコンビナート(劇団ゴキブリコンビナート。キツイ、汚い、危険の3Kミュージカルを標榜し、演劇界から異端視されている過激ミュージカル劇団)に入団するより早いんですね。

早いです。

C病気マン誕生のきっかけは?

病当時、バンドを辞めたり、すごい失恋をしたのですが、そのはけ口で暴れたりしたいというのと、人の不幸というのは、傍から見ていれば面白いものだ、そういうのを表現したいなと。

C名前の由来とかもあるんですか?

病当時、ハードコアバンドの名前に○○マンとつけるのが流行っていて、病気マンならまだ誰もいないんじゃないかと思ってつけました。

C病気マンとして活動を始めた当初から今のようなスタイルだったんですか?

病やっていることは全く変わっていないですね。

C一番最初のライブはどんな感じだったんですか?

病最初は曲を作ってライブハウスに持ち込んだんですけど、具体的にどう動いたら良いのか全く分からなかったのでひどかったですね。すね毛燃やしたり、マヨネーズ一気飲みしたりとか(笑)。全く見せ方が分かってなくて…。

C当時の観客の反応はどうでしたか?

病なんだこいつ? みたいな、ほとんどリアクションなかったです。

Cそれでもやめなかったのは?

病気マン

病何かを表現したいというよりは、ストレスのはけ口みたいな感じで

C自分にとって必要だった?

病そうですね。暴れられればいいや。面白いと思ってくれる人が一人でもいればそれでいいかなというくらいで。

Cすね毛を燃やすとかパフォーマンスのアイデアはどういうきっかけで生まれるんですか?

病これやったら面白いなとかそんな感じですね。それから友達と飲んでいるときSMっぽく『次、お前これやれよ』みたいな。

C実際やったらどうなるかとか恐怖感とかはないんですか?

病そういうのは考えてますよ。一応(笑)。でも、ヤケドぐらいはいいかなと。

Cパフォーマンス的なことで影響を受けた人はいますか?

病ゴキブリからは影響受けていますね。結構いろいろやっても怒られないんだなとか、こういうやり方もあるのか、こういう見せ方もあるのか、というのは学びました。計画性が出たというか、こういうことをやりたいから、これとこれを準備しておこうとか。

CDr.エクアドルさん(劇団ゴキブリコンビナート主宰)の存在は?

病師匠ではないですけど、僕のやりたいことの理想の斜め上ぐらいにいるような人かなと。影響は受けていると思いますね。

Cゴキブリコンビナートでやっている「団子三兄弟(3人が並んで頬に串を刺して、3つの顔をつなげる、ゴキブリコンビナートの代表的パフォーマンス)」は、すんなりとできたんですか?

病串刺し(団子三兄弟)のときは結構怖かったです。

Cあのようなパフォーマンスも含めて練習はするんですか?

病しないですよ

Cつまり、本人たちもやるまでどうなるか分からないんですね…。

病ゴキブリで最初にやった人達はすごく怖かったみたいですね。で、その人達がやってみたら意外と平気だと言うんで、じゃあ俺もやってみようかなというぐらいで。

C実際は痛くないんですか?

病やっているときはお客さんの前で、お酒も飲んでいるんで、そんなに痛くはないです。ただ、最近は慣れてきちゃってテンションが上がらず痛みを感じますね(笑)

C10年間の中で印象深いライブ中のエピソードはありますか?

病骨折は二回ぐらいしましたね。病気マンダイブしたらお客さんがちょうど動いてきて、かかとが顔面にあたりそうになったんで、空中で必死によけたらそのままかかとを床にぶつけて、かかとをつぶしちゃったりとか…。自分で放り投げたイカを踏んで滑ってすねの骨がかけたこともありました。それから爆竹をおなかに巻いて火をつけたら、導火線が身体のほうを向いていて、それで大ヤケドしたことはあります。

Cそのときもライブはやり続けたんですか?

病はい。やりました。

Cライブ後に病院直行ということもあるんですか?

病あまり病院にいったことはないですね。打ち上げでお酒を飲んでいると痛みはなくなるので。ただ次の日、歩けなくて仕事を休んだことは何度かありますけど。

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楽屋でハードコアの怖い人4人ぐらいに囲まれて

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