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STAGEライターたちが、たった一つだけ、オススメ団体をご紹介

様々な角度から「STAGE」の魅力をお伝えした本特集の最後に、毎週何回も劇場に足を運んでいるライターたちに、たった一つだけ、オススメの団体を紹介してもらいました。これもきっと何かの縁。この機会に是非一度、劇場に足を運んでみてください。損はさせません!

今村圭佑のイチオシ ロマンチックでノスタルジックで、ちょっとグロテスク。  少年王者館

少年王者館
http://www.oujakan.jp/

幼かった頃、塀の向こう側は覗けず、道の先に何があるのかも分からなかった。見渡す先に広がっていたのは、今は思い出すこともままならぬ、何処にもない懐かしい景色。
ロマンチックでノスタルジックで、ちょっとグロテスク。そんな子供の頃に思い描いた“原風景”を具現化し、舞台で表現しているのが“少年王者館”だ。世界一多いとも言われるきっかけの数、類をみない映像の使い方、頭を酩酊させるせりふと独特な集団ダンス。これらが複雑かつ緻密に絡み合って作り出される王者館の“世界”は、数ある演劇の中でも図抜けている上に唯一無二。こういう特別な“体験”をする為ならば、劇場に足を運んでみても良いと思うのだ。

現在予定されている公演
未定。オフィシャルサイトをご確認ください。

今村圭佑

Mrs.fictions主宰。2009/3/12-15、短編演劇イベント『15 minutes made vol.5』を開催。同3月『空間ゼリーLabo』へ脚本書下ろし、4月『キレなかった14才リターンズ』へ出演が決まっている。
http://www.mrsfictions.com/
小林宏彰のイチオシ 東京での公演を休止、そして地方へ…  東京デスロック

東京デスロック
http://deathlock.specters.net/

東京デスロックは「裏切る」。演劇における当たり前の約束事を、である。舞台上で展開されるのは、基本的には濃密な人間ドラマだが、役者全員が机の上にぎゅうぎゅう詰めで乗っていたり、天井からマイクが降りてきて突然歌いだしたり、運動会の玉入れ競技に使う紅い玉が投げ込まれたりと、アッと驚く演出が見物だ。他の劇団と一線を画するのは、単に奇をてらうのではなく、知性の確固とした裏づけがあり、ドラマの面白さを絶妙に増幅させている点だ。そしてこのたび、彼らは小劇場演劇の盛んな東京における公演を休止し、地方を巡る新たな冒険を始めた。これ全て、少しでも全国の演劇人口を増やしたいという、演劇への深い「愛」ゆえなのだ。

現在予定されている公演
東京デスロック REBIRTH#4
『リア王』
会場:キラリ★ふじみ マルチホール
3月26日(木)〜29日(日)

小林宏彰

1983年生まれ。映画、演劇、小説を中心に批評活動を展開。CINRA.NET、マイコミジャーナル、HogaHolic等のサイトに批評、インタビュー記事を掲載。
吉田悠樹彦のイチオシ 国内ダンス・カンパニーの最先端 705 Moving Co.(菊地尚子)

705 Moving Co.(菊地尚子)
http://www.nanamarugo.net/

メディアアート、漫画に飽きて、動く人間の肉体によるパフォーマンスに圧倒されたくなった人に是非。コンテンポラリーダンスを見て、コンセプチャルだしダンスとしてもタイクツと思っている人は是非チェックしてもらいたい。Future Punkなエッジのきいた作品から充実のダンス・パフォーマンス、最先端のビデオダンスを用いた作品まで、菊地尚子の705 Moving Co.は幅の広い作品を打ち出すことができるカンパニーで、シーンでも人気あるHumor溢れる人気ダンサーが集っている本格派グループだ。菊地はNYCでも活動を行い好評を得ている。90年代から15年強すぎ、“コンテンポラリーダンス”という枠組み・ブランディングも1クール過ぎ去った感触もある2010年代も近い今日この頃、本格派のダンスから目が離せない。

現在予定されている公演
8月8日「菊地尚子ソロ公演」 ムーブ町屋

吉田悠樹彦

舞踊批評家、舞踊学者、Prix Ars Electronica  Digital Communities部門国際アドバイザー 他。CINRA.NETにて、康本雅子、東野祥子、橘るみ、などのインタビューを担当している。
http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/
川田夏実のイチオシ パントマイムとダンスが融合する不思議な世界 カンパニーデラシネラ (主宰:小野寺修二)

デラシネラ
http://onoderan.jp/

今一押しのパフォーマンスカンパニーがある。小野寺修二主宰の「デラシネラ」。パントマイムとダンスが融合した不思議な舞台を見せてくれる。声のない劇展開。台詞がないことが、よりダンサーの身体を意識させる。仕草や振りで語られるストーリーがあって、まるで人の体がしゃべっているみたいに見えてくる。その体に絡まるようにして動いていくシンプルな小道具たちもまた、物語を展開させていく。体と物が会話するように動いていく様子は舞台全体が大きく呼吸しているようにも見える。秩序の途切れた夢のような時間が生まれては消え、また生まれる。表情豊かなその舞台は、時にコミカルに、時にシリアスに、観ている者をファンタジーへと誘い込んでくれるのだ。

現在予定されている公演
『あらかじめ』
会場:青山円形劇場
2009/3/26(木)19:30〜 27(金)19:30〜 
28(土)18:00〜 29(日)15:00〜

川田夏実

1981年生まれ。9歳よりバレエを始める。その後、様々な身体表現を体験し、今に至る。人生、紆余曲折ありつつも踊りだけは続けてきた。続けていく。

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