コラム

主演女優賞のグレン・クローズ「私達女性は夢を追いかけるべきです」

レディー・ガガらを抑えて主演女優賞のトロフィーを手にしたグレン・クローズ。

1月26日から日本公開される『天才作家の妻 -40年目の真実-』(原題『The Wife』)は、世界的作家の夫と、彼を慎ましく支えきた妻の関係が、夫の『ノーベル賞』受賞をきっかけに揺らぎ、静かに壊れ始めるというあらすじだ。

『天才作家の妻 -40年目の真実-』で主演女優賞を受賞したグレン・クローズ ©META FILM LONDON LIMITED 2017
『天才作家の妻 -40年目の真実-』で主演女優賞を受賞したグレン・クローズ ©META FILM LONDON LIMITED 2017

夫への愛と憎しみの狭間に引き裂かれる妻を演じたグレン・クローズは、「The Wife」という原題にちなみ、「女性は子供を産み、良い伴侶を得ることを期待されるけれども、私達女性は、自分たちで満足できる人生を見つける必要がある。夢を追いかけるべきです。私達には、それが出来ると言うべきです」と感情を込めて力強いスピーチを行なった。

グレン・クローズの受賞スピーチ

ハリウッド外国人映画記者協会の皆さん、本当にありがとうございます。 この作品を造り上げるのに、14年かかりました。「The Wife」(妻)というタイトルだから、そんなにかかったんだと思うわ(笑)。 私の母のことを思っています。母は父のために、彼女の人生の総てを捧げていました。母は80歳の時に私に「私は何も達成していない気がするの」と言ったわ。 でもそれは間違っている。女性は子供を産み、良い伴侶を得ることを期待されるけれども、私達女性は、自分たちで満足できる人生を見つける必要がある。夢を追いかけるべきです。私達には、それが出来ると言うべきです。
『天才作家の妻 -40年目の真実-』予告編

『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンも主演女優賞。クリスチャン・ベールは『バイス』で主演男優賞

ミュージカル/コメディー部門の主演女優賞に輝いたオリヴィア・コールマンは、18世紀初頭のイングランドで王位に就いている病身で気まぐれな女王を演じた。ヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』は、『ゴールデングローブ賞』で4部門5ノミネートを果たしていたほか、昨年の『ヴェネチア国際映画祭』で銀獅子賞、女優賞のダブル受賞。今回の『ゴールデングローブ賞』を含め、これまでに73受賞、219ノミネートと高い評価を獲得している。

『女王陛下のお気に入り』で主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマン ©2018 Twentieth Century Fox
『女王陛下のお気に入り』で主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマン ©2018 Twentieth Century Fox
『女王陛下のお気に入り』予告編

『バイス』でミュージカル/コメディー部門の主演男優賞を受賞したクリスチャン・ベールは、権力を手にアメリカで成り上がったディック・チェイニー副大統領の20代から70代までを演じるにあたり、体重を約20キロ増減し、髪を剃って眉毛を脱色するなどの役作りを行なったという。

『バイス』 ©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
『バイス』 ©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.

授賞式のスピーチでは「カリスマ性に乏しく、みんなが非難するような人物を探していた彼が、『ベールにしよう』と言ったんです。この役のインスピレーションは悪魔に授けてもらったんだ、ありがとう」と監督のアダム・マッケイに感謝を述べた。

クリスチャン・ベールの受賞スピーチ

私の美しい妻と子供たちに感謝します。
ありがとう、アダム。カリスマ性に乏しく、みんなが非難するような人物を探していた彼が、「ベールにしよう」と言ったんです。
この役のインスピレーションは悪魔に授けてもらったんだ、ありがとう。
この場にいる皆さんの作品はどれも素晴らしく、本当に映画を愛している。
エイミー、スティーヴ、サム、キャストのみんな、ありがとう。
そしてグレッグ・キャノンとクリス・ガラハ、彼らの素晴らしいメイクがなければこの場にはいなかったでしょう。この賞をスタッフ全員と共有します。本当にありがとう。

レジーナ・キングが助演女優賞を受賞した『ビール・ストリートの恋人たち』は、『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督の新作。1970年代のアメリカ・ニューヨークのハーレムを舞台に、幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳のファニーの愛と信念を描く。

『ビール・ストリートの恋人たち』のレジーナ・キング ©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.
『ビール・ストリートの恋人たち』のレジーナ・キング ©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

キングは主人公たちを支える優しくも力強い母親役を演じた。

レジーナ・キングのコメント

バリー・ジェンキンス、心から愛しています。 この素晴らしい物語を伝えてくれて、本当にありがとう。 本作のことを本当に誇りに思っています。
『ビール・ストリートの恋人たち』予告編

『第76回ゴールデングローブ賞』映画部門の受賞結果は下記の通り。

『第76回ゴールデングローブ賞』映画部門受賞結果

作品賞(ドラマ部門)
『ボヘミアン・ラプソディ』

作品賞(ミュージカル/コメディー部門)
『グリーンブック』

監督賞
アルフォンソ・キュアロン(『ROMA / ローマ』)

主演女優賞(ドラマ部門)
グレン・クローズ(『天才作家の妻 -40年目の真実-』)

主演男優賞(ドラマ部門)
ラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』)

主演女優賞(ミュージカル/コメディー部門)
オリヴィア・コールマン(『女王陛下のお気に入り』)

主演男優賞(ミュージカル/コメディー部門)
クリスチャン・ベール(『バイス』)

助演女優賞
レジーナ・キング(『ビール・ストリートの恋人たち』)

助演男優賞
マハーシャラ・アリ(『グリーンブック』)

脚本賞
ピーター・ファレリー、ニック・バレロンガ、ブライアン・カーリー(『グリーンブック』)

アニメーション映画賞
『スパイダーマン:スパイダーバース』

外国語映画賞
『ROMA / ローマ』

作曲賞
『ファースト・マン』

主題歌賞
“Shallow”(『アリー/ スター誕生』)


テレビシリーズ部門では『ジ・アメリカンズ』や『コミンスキー・メソッド』が作品賞

テレビシリーズ部門では、FXのドラマ『ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ』(ドラマ部門)と『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)、Netflixの『コミンスキー・メソッド』が作品賞を受賞。

『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』。現在BS10 スターチャンネルで放送中
『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』。現在BS10 スターチャンネルで放送中

またアンディー・サムバーグと共に授賞式のホストを務めたサンドラ・オーは『キリング・イヴ/Killing Eve』でドラマ部門女優賞に輝いた。リミテッドシリーズ/テレビムービー部門の女優賞は『Escape at Dannemora』のパトリシア・アークエット、ミュージカル/コメディー部門の女優賞には『マーベラス・ミセス・メイゼル』のレイチェル・ブロズナハンが選出されている。

授賞式のホストを務めたサンドラ・オーとアンディー・サムバーグ

男優賞は『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』のダレン・クリス(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)、『ボディガード -守るべきもの-』のリチャード・マッデン(ドラマ部門)、『コミンスキー・メソッド』のマイケル・ダグラス(ミュージカル/コメディー部門)。

さらに助演女優賞は、『ゴーン・ガール』の原作者ギリアン・フリンの小説をもとにした『KIZU-傷-』のパトリシア・クラークソン、助演男優賞は『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』でヒュー・グラント演じる主人公の元恋人役を演じたベン・ウィショーが受賞している。

『KIZU-傷-』は『ゴーン・ガール』の原作者によるベストセラーを映像化した作品
『KIZU-傷-』は『ゴーン・ガール』の原作者によるベストセラーを映像化した作品

『第76回ゴールデングローブ賞』テレビシリーズ部門の受賞結果は下記の通り。

『第76回ゴールデングローブ賞』テレビシリーズ部門受賞結果

作品賞(ドラマ部門)
『ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ』

作品賞(ミュージカル/コメディー部門)
『コミンスキー・メソッド』

作品賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)
『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』

女優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)
パトリシア・アークエット(『Escape at Dannemora』)

男優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)
ダレン・クリス(『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』)

女優賞(ドラマ部門)
サンドラ・オー(『キリング・イヴ/Killing Eve』)

男優賞(ドラマ部門)
リチャード・マッデン(『ボディガード -守るべきもの-』)

女優賞(ミュージカル/コメディー部門)
レイチェル・ブロズナハン(『マーベラス・ミセス・メイゼル』)

男優賞(ミュージカル/コメディー部門)
マイケル・ダグラス(『コミンスキー・メソッド』)

助演女優賞
パトリシア・クラークソン(『KIZU-傷-』)

助演男優賞
ベン・ウィショー(『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』)
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