
idemはフランス・パリのリトグラフ工房。同工房では1990年代からアーティストとの協働を積極的に行なっており、近年はJR、ジャン=ミシェル・アルベロラ、キャロル・ベンザケンらフランスのアーティストをはじめ、デヴィッド・リンチや、やなぎみわらが作品を制作している。
『君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。』展ではidemで制作されたリトグラフ約130点を展示。出品作家には、JR、アルベロラ、ベンザケン、リンチ、やなぎをはじめ、ウィリアム・ケントリッジ、ピエール・ラ・ポリス、李禹煥、ポール・マッカーシー、森山大道、岡部昌生、レイモンド・ペティボンら20人が名を連ねている。
なお同展は、idemを舞台にした原田マハの小説『ロマンシエ』と連動。『ロマンシエ』は、日本からパリにわたった青年がidemを通じて様々な人に出会い、同工房で制作された作品によって展覧会が日本で開かれるまでを描いたラブコメディーで、小説の内容と今回の展覧会がリンクしているという。