台本もナレーションも音楽もない「観察映画」の第6作目、『牡蠣工場』が2月に公開となる想田和弘監督。そんな想田監督の、不思議な映画づくりをミシマ社編集部が追いかけてできたのが、『観察する男 ――映画を一本撮るときに、監督が考えること』です。その発刊を記念し、ノンフィクションライターの最相葉月さんをゲストにお迎えしてトークイベントを開催します。
事前には台本をつくらず、カメラを回しながら編集しながら、映画にテーマを浮かび上がらせる想田和弘監督。一方、テーマを定め、緻密な取材を重ねることで、濃密なノンフィクションを書き綴る最相葉月さん。手法はある意味正反対でありながら、「現実に起こっていることを作品にする」という意味で通底するお仕事をされているお二人が、今この時代に「何をどう伝えるか」について、語り合います。(青山ブックセンターウェブサイトより)