三菱地所アルティアムでは、映像作家・美術家、伊藤隆介の九州初個展を開催します。実験映画やビデオ・インスタレーション(映像と造形を用いた美術表現)を制作してきた伊藤が、本展では1970年代のパニック映画を元にしたインスタレーション作品など、新作・旧作を交え発表します。
伊藤の代表的な作品シリーズ「Realistic Virtuality(現実的な仮想性)」は、映像とミニチュア・セットから成るビデオ・インスタレーションです。今回は、同シリーズの最新作として、旅客機内の座席、サメ、恐竜など、映画のワンシーンを想起させるセットが会場に登場します。これらの精密なセットをビデオカメラで撮影し、そのライブ映像の投影によって、実物と映像が同時に展示されます。「現実」と「メディアが運んでくる現実」の“段差”を表現する作品は、映画やメディア、時代をめぐる様々な思考を刺激することでしょう。(三菱地所アルティアムウェブサイトより)