
現代音楽界の巨匠・一柳慧が創作の軌跡とこれからの音楽論を語った新刊『一柳 慧 現代音楽を超えて』の刊行を記念して、トークイベントを開催いたします。
セッションのお相手には、本書に収録された対談にもご登場の、政治学者にして音楽評論家の片山杜秀氏をお招きし、司会を、同じく本書掲載の、一柳氏の回想録をまとめた読売新聞記者(当時)の松本良一氏に務めていただきます。お二人に共通するのは、「音楽を社会にひらく」という視点。「現代音楽=難解」といったよくあるイメージに象徴されるように、芸術音楽を語る言語は、往々にして抽象的かつ専門的になりがちですが、お二人の手にかかればそんなことはありません。
戦後、ジョン・ケージとの出会いから出発し、前衛の時代を経て、伝統と革新/西洋と東洋の接点を模索しながら、80歳を超えた今も精力的に創作を続ける一柳慧が今、伝えたいこととは──。戦争、テクノロジーの衝撃、前衛とその後のポストモダンの時代を経験した者にしか語れない、これからの音楽論・創作論を、片山氏との対話を通じて存分に語っていただきます。(NADiffウェブサイトより)