
東京。映画監督の梶原はまだ映画だけでは食べていけず、飲み会で知り合った男からMVの仕事を依頼されるも頓挫、あれよあれよと想像もつかない事態に巻き込まれていく。
一方、とある田舎。亡き父から継いだ造園業を営んでいる太郎は会社を畳む決心をする。太郎には18歳の時に家を飛び出して以来、10年近く連絡のつかない双子の弟・次郎がいた。会社を畳んで数年後のある夜、太郎の家に次郎の彼女を名乗る女性から電話がかかってくる。彼女曰く、同棲中だった次郎は彼女のもとからも最近いなくなったらしい。
『サッドティー』『知らない、ふたり』『こっぴどい猫』などで<好きということ>について問い続けてきた監督・今泉力哉が、震災から5年たった地元・福島と東京を舞台に描く、<映画をつくること>や<誰かを想い続けること>についての物語。(プレスリリースより)