
泰明画廊では3月14日(火)から25日(土)まで、勝呂忠展を開催します。
日本の現代アートの草分けの一人でもあり、30余年、早川書房のハヤカワ・ポケット・ミステリ(通称:ポケミス)の表紙画を担当したことでも知られる、勝呂忠。
彼はイタリア留学で学んだモザイク壁画から、油彩画だけに留まらず、壁画や舞台美術等でも腕を揮いました。本展では、50歳代半ばから晩年までテーマとして描き続けた黄土色の背景に、人物を模す黒い形態を描いた作品20点を展示します。
本来、黄土色は人類最古の顔料とも言われ、古墳の壁画や正倉院文書にも壁色として記載されています。彼が晩年行き着いたその黄土色は、赤も青も緑も紫も白も全ての収支決算報告であり、色彩感覚の統括として、原点回帰とも言える表現なのかもしれません。この黄土色の世界をまるで旅をするかのように配された黒い形態も、どこか愛らしく郷愁の念を抱かせます。
是非とも、この機会に“黄土色の世界”をご高覧賜りますようお願い申し上げます。(プレスリリースより)
『勝呂忠展』
2017年3月14日(火)~3月25日(土)
会場:東京都 銀座 泰明画廊
時間:火~金曜10:00~19:00、土、日曜11:00~17:00
休廊日:月曜