
東北には、昔ながらの祭りや伝統行事がいまも脈々と受け継がれています。秋田県を代表する風習の「なまはげ」のように、“神の使い”が姿を現したり、地域全体がいつもとは違う高揚感に包まれたり・・・。人々は太古の昔から、こうした大切な「ハレ(晴れ)」の日と、普段どおりの「ケ」の日を行き来することで、独特な文化を育んできました。
一方で私たちは、テクノロジーの進化に伴って、さまざまな方法で非日常の体験を楽しむことができるようになりました。イベントやライブに遠く離れた場所から参加したり、お互いに気持ちを共有したり。何の変哲もない日常の現実から、興奮や熱狂あふれる非日常=ハレの世界へ。日本文化の日常と非日常を写し出す「ハレとケ」の時間を、私たちも生きているのです。
『ハレとケ展』は仙台で誕生したビジュアルデザインスタジオ「WOW」による、最先端のビジュアル表現の企画展示です。さまざまな技術を駆使して東北の文化を表現した新作「BAKERU(ばける)」を発表するほか、日常と非日常の境界を問う体験型の作品を展示します。
伝統が息づく東北の地で、新しい「ハレとケ」の世界を、ぜひ体験してください。(WOWウェブサイトより)
『ハレとケ展』
2017年3月18日(土)~3月22日(水)
会場:宮城県 せんだいメディアテーク
時間:10:00~19:00(最終日は17:00まで)
料金:一般800円 小中高生500円