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  • 2017年7月8日(土)〜2017年7月30日(日)

『鈴木光 HIKARU SUZUKI / 斎藤 玲児 REIJI SAITO』

本展覧会では、鈴木光と斎藤玲児の二人の映像作家の新作を同時上映いたします。また、会期中の7/16(日)と29(土)には、詩人の吉増剛造、映像作家で現代美術家の大木裕之、アーティストのミヤギフトシ、ベルリン在住の映像作家Philip Widmann、また駒込倉庫にて個展を同時期開催する現代アーティストのChai Sirisの4人の映像作品を加え、それぞれオムニバス形式にて特別上映会を開催いたします。

鈴木光と斎藤玲児は、手法や制作に対する態度においては真逆ともいえるほどかけ離れた二人です。しかし、彼らはそれぞれの目線で自分たちを取り巻く日常をじっと見つめ、それを慈しみ、時には痛みを伴いながら、独自の表現に生まれ変わらせていく点では共通しています。また、どちらも自らを含む人間という存在への興味が表現の起点となっています。

鈴木光は、ドキュメンタリーの手法をベースにしながらも、事実と虚構を接合させることによって、ほんの少しの歪みを引き起こし、そこにわずかな違和感を生じさせます。本展覧会の出展作品『01 19 1984(13min, 2017)』では、役者である二人のドイツ人女性のインタビュー、鈴木自身が読み上げる彼自身の誕生日でもある1984年1月19日の日記の朗読とともに流れるドイツの街並みの風景によって構成されています。演劇という虚構の中で現実には存在しない人物を演じる役者、日々起こる事実を記録するためのメディアであるはずの日記。しかし、この作品の中の役者たちは疑いようもなく現実に生きている人間であり、朗読される日記はひょっとすると虚構なのではないか。このような疑問や困惑が私たちを捉えて離しません。鈴木は、人間の営みを繊細に見つめ、容赦なく通り過ぎる日常という時間の中に埋没し隠されている複雑な特殊性やドラマチックな物語を掘り出し、他人の、あるいは自分自身の真実への手がかりを、作品の制作を通して追求しているのです。

斎藤玲児は、手が届く範囲に日常的に存在する様々なイメージを近接的に捉え、記憶の奥底に刻まれた事象の移ろいを映し出します。斎藤は、それを表現手段として選択する以前から写真を撮り始めており、まるで日記を書くような日常的な行為として、日々を撮影し記録することを今日まで続けています。彼はそれらの素材を編集し映像作品に変換する過程において、徹底的に事象の表層のみにこだわり、そこに含まれているはずの意味や価値を剥ぎ取っていきます。だからこそ、彼の日々の記録であり、記憶でもある画像をつなぎ合わせていくことで生み出される映像作品は、斎藤の生きた時間そのものが、より純度の高いものとして現れていると同時に、ある種の軽やかさを持って鑑賞者の意識に音もなく侵入してくるのではないでしょうか。

私たちは、普段の生活の中で移り変わる風景を見て感じ、考えながら日々を送っています。しかし、その視点は無意識に自分で選び取っているものであり、全く同じものが目に入っていたとしても、その捉え方は人によってさまざまです。そのような当たり前のこと、しかし、つい忘れがちなことが、二人の映像作品が媒体となることで、説得力を持って私たちに迫ってくることの可能性を感じていただけると幸いです。(KAYOKO YUKIウェブサイトより)

『鈴木光 HIKARU SUZUKI / 斎藤 玲児 REIJI SAITO』

2017年7月8日(土)~7月30日(日)
会場:東京都 駒込 KAYOKO YUKI
時間:12:00~19:00(日曜は17:00まで)
休廊日:月、火曜、祝日
料金:無料

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  • 『鈴木光 HIKARU SUZUKI / 斎藤 玲児 REIJI SAITO』イメージビジュアル
    『鈴木光 HIKARU SUZUKI / 斎藤 玲児 REIJI SAITO』イメージビジュアル
  • 鈴木光『01 19 1984』2017 ©鈴木光
 courtesy of KAYOKOYUKI
    鈴木光『01 19 1984』2017 ©鈴木光 courtesy of KAYOKOYUKI
  • 斎藤玲児『#20』2017 ©斎藤玲児 courtesy of KAYOKOYUKI
    斎藤玲児『#20』2017 ©斎藤玲児 courtesy of KAYOKOYUKI
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