1905年に生まれた日本画家・片岡球子。横浜市大岡尋常小学校、女子美術大学、愛知県立芸術大学などで教鞭を執りながら制作を行ない、100歳を越えてからも画業を継続した。1989年に文化勲章を受章。2008年に103歳で没した。
『片岡球子―面構』展では、1966年から生涯にわたって描かれたシリーズ『面構』を中心に展示。同シリーズは戦国武将、禅僧、浮世絵師など歴史上の人物を、現存する肖像画や当時の風俗などを参照しつつ描いたものとなる。題材には足利尊氏、豊臣秀吉、黒田官兵衛、雪舟、葛飾北斎、東洲斎写楽、歌川国貞、鶴屋南北らが並ぶ。