映画『否定と肯定』は、ユダヤ人の歴史学者デボラ・E・リップシュタットの原作『否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる戦い』をもとにした作品。リップシュタットが自著『ホロコーストの真実』の中で、大量虐殺はなかったとするホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングの主張を否定したことをきっかけに始まった裁判の行方を描く。
デボラ・E・リップシュタット役にレイチェル・ワイズ、リップシュタットと対峙するデイヴィッド・アーヴィング役にティモシー・スポール、年長弁護士役にトム・ウィルキンソンがキャスティング。ユダヤ人の血が流れるワイズは撮影前にリップシュタットに何度も会い、リップシュタットの思考や信念、彼女の特性や性格を把握し、演技に臨んだという。メガホンを取ったのは『ボディガード』のミック・ジャクソン。原題は『DENIAL』。