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  • 2017年12月16日(土)〜2017年12月24日(日)

西山忠男『OWL』

この度、2017年12月16日(土)から12月24日(土)までの期間、東京・中目黒の青葉台に位置するみどり荘ギャラリーにて、北海道上川郡東川町に在住している木彫り作家、西山忠男のおそらく彼の人生最後となる個展「OWL」を開催する運びとなりました。

兵庫生まれの西山は現在、満80歳。青年期は東京の浅草でアクセサリーのデザイナーとしてサラリーマン生活を送っていましたが、とあることから逃げるようにして、北海道の阿寒に移住をし、木彫り作家としての活動をスタートさせます。以後、30年もの間、その土地に住まいをもち、根を張っていたアイヌ民族との交流を深め、彼らにあらゆることを伝授してきたといいます。阿寒を離れた後は、札幌や富良野を転々とし、ギャラリーやレストラン、ホテル経営など、様々なビジネスに着手し、成功を収めます。現在の住まいがある東川町の北海道道1160号沿いに居を構えてからは、「ふくろうの店」という、ふくろうを象った木彫り作品などを展開するお店を開き、生活を営んでいます。

今回の展示は写真家、安永ケンタウロスが家族と共に東川町に移住をしたことに端を発します。安永は、「北海道道1160号を車で走る度に『ふくろうの店』が気になっていたのだが、なかなか入り辛い、どこか重々しい雰囲気があった。しばらくした後、意を決して入ってみると、西山さんは僕を快く受け入れてくれた」と話します。2人の間にあった隔たりは段々と無くなり、密接していきます。ある時、「誰にも見せていないんだが、感想を聞かせて欲しい」と言い、西山が安永に見せたのが、今回の個展で最もフィーチャーする、ゴミと化してしまった古い鍬の鉄の部分を燭台に仕立てたものでした。その佇まいに安永が感銘を受け、「もっと多くの方に見てもらいたい、触れてもらいたい」という想いが生まれ、今回の展示が実現したのです。

西山は言います。「使い終わったからと言って無暗に捨ててはならないものだと思った。あの鍬には北海道の開拓の歴史が詰まっている。もう一度、色んな人に見てもらうためには明かりしかないと思ったんだ」決して西山は名声がある作家ではありません。しかし、その燭台に表れている彼の姿勢は非常にラディカルで、北海道の牧歌的な穏やかさとは真逆をいく、現代の日本の消費主義に反発しているように思えるのです。とても静かに。故に、我々は彼に強い興味抱いたのです。展示されるのは、その燭台の実物数点と、それを写した安永の写真50点、並びに西山が木を彫り、つくり続けているふくろうたち。この機会に是非、ご高覧頂けますと幸いです。(みどり荘ウェブサイトより)

西山忠男
『OWL』

2017年12月16日(土)~12月24日(日)
会場:東京都 中目黒 みどり荘
時間:11:00~20:00
料金:無料

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