今年で生誕120年を迎えたフィンランドの建築家アルヴァ・アアルト。モダニズムに自然の要素を取り入れた建築や家具デザインなどを発表した。
ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムとフィンランド・ユヴァスキュラのアルヴァ・アアルト美術館が企画した『アルヴァ・アアルト――もうひとつの自然』は、2014年にヴィトラ・デザイン・ミュージアムでスタートし、これまでにスペイン・バルセロナ、マドリード、デンマーク・オールボー、フィンランド・ヘルシンキ、フランス・パリを巡回。日本では約20年ぶりの本格的なアアルトの回顧展となり、オリジナルの図面や家具、照明器具、ガラス器、建築模型など約300点を紹介する。
展覧会ではアアルトの代表作『パイミオのサナトリウム』の一室が再現されているほか、葉山ではアルテックとイッタラの協力のもと代表的な家具などを並べてアアルトのデザインを体感できる特設コーナー「アアルト ルーム」を設置。「アアルト ルーム」では、『アルヴァ・アアルトと記念撮影/instagramフォトコンテスト』『自分だけのアアルト ルームを作ろう』といった企画が行なわれる。
9月29日には同館普及課長の籾山昌夫による講座『アルヴァ・アアルトの建築と家具デザイン』、11月10日には建築史家の和田菜穂子を招いたゲストトークを実施。参加方法などの詳細は神奈川県立近代美術館のオフィシャルサイトで確認しよう。
なお同展は、12月8日から愛知・名古屋市美術館、2019年2月16日から東京・東京ステーションギャラリー、2019年4月27日から青森・青森県立美術館を巡回。