苅部太郎の個展が本日開幕。AIのバイアスを利用した作品集も刊行

2023. 09.22

写真家・​苅部太郎の個展『Electric Caveman』が10月14日まで代々木公園駅・HECTAREで開催されている。

1988年愛知生まれ、東京在住のアーティスト、写真家の苅部太郎は視覚テクノロジーと偶像性、人間のものを見る経験を考察する作品制作を展開。AIを搭載したソフトを用いて、風景写真の自動認識システムを騙し、何億枚と学習したAIを混乱させることで奇妙な遠近感や色彩を持つイメージを生成させている。

開催にあわせて作品集『あの海に見える岩に、弓を射よ / Aim an Arrow at the Rock in the Ocean』を刊行。

液晶テレビにグリッチを発生させた画面をデジタルカメラで撮影し、その画像データをAIが搭載された風景写真認識システムに読み込ませることで、AIは機械学習した記憶をもとにデタラメな風景画を生成。AIのバイアスを利用することで、「機械の知性が世界をどう見たがっているか」を引き出しているという。

さらに画像をテキスト化するマルチモーダルAIにそれぞれの画像を読み込ませることで、「AIがこれらのイメージをどう解釈するか」をテキストにして掲載。また苅部によるエッセイ「誤読が星座を結び続ける」があとがきに収録されている。

表紙はA、B、Cの3種類を用意。備考欄に希望の記入がない場合はランダムとなるほか、サイン希望の場合はその旨も記入。

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