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wooderd chiarieインタビュー

wooderd chiarieインタビュー

インタビュー・テキスト
ヨコタマサル
写真:小林宏彰
2010/02/24

もはやポスト・ロックなど、とうに通り過ぎた季節のなかにいる、wooderd chiarie(ウッダード・チアリ)。2月17日には先行EPの表題曲” オルフェイス”を含む、1年3か月ぶりの2ndフ ル・アルバム―過去の自分たちを「供養」するための「聖なる詩集」という意味を持った『サクラメント・カントス』をリリース。扇情的に叙情的に繰り出され繰り返されるギター・フレーズ、静と動のコントラストが心地よいリズム、その隙間を縫い伸びやかに聴き手を連れ去る圧倒的なハイトーン・ヴォイス。そこに紡がれる、現代文学の土壌に根づいた詞の世界観。そして誘発される、甘美でゆるやかなトリップ感。バンドの本質を突き詰めた結果、それらすべてがこれまでとは一線を画し、大きく飛躍する意欲作となった。たとえるなら本作は、果てしなく深く碧い森のどこかで、静かに、しかし驚くほど鮮明に鳴っている愛の讃歌。あたたかくひたむきな執念を持った音楽=「愛と感謝」がここある。

(インタビュー・テキスト:ヨコタマサル 写真:小林宏彰)

“愛と感謝”というテーマが自分の伝えたいもの

―まず結成の経緯やバンドの構想などお聞きできればと思います。

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小和瀬健士

小和瀬健士(G):結成の経緯は、当初のメンバー4人が同じ大学の同じ音楽サークルで、という取り立てて特徴のない感じです(笑)。上邨(うえむら)は僕の2つ後輩で入ってきて、途中からヴォーカルとしてバンドに誘いました。

―上邨さんは後からバンドに加わったんですね。

小和瀬:そうですね。音楽的なところでは、自分がつくりたい音楽をあますところなく表現できるバンドにしたいと思って、初めは技術を重視してメンバーを集めたんです。だから最初に箱をつくって、だんだん中身を入れていった感じですね。

―今作『サクラメント・カントス』と、前作『シンボリック・エレファント』は両方とも性的なシンボルを彷彿とさせる作品名を冠していますが、続編という位置づけなのでしょうか?

上邨辰馬(Vo&G):先に感覚的に言葉が出てきてその後考える、という方法でやっているので、事前に意図していたわけではないんです。前作の『シンボリック・エレファント』も感覚的につくっていて、その意味合いを後から考えて、それがまた今作にも反映されてはいます。

―意味やコンセプトが先にあるのではなく、自分の感覚の意味を考えていくんですね。

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上邨辰馬

上邨:そうですね。そうやって自分にとっても謎だった部分を解き明かすことが、つくる上での原動力になったりもしていますし。前作より前に出した2ndミニ・アルバム『アルモニ・カフカ』のときに「愛と感謝」というテーマが自分の伝えたいものとして確立できた気がしてて、でも、そのシンプルな言葉はあくまで結果であって、言葉自体がしっくりくる場面はあっても、何故そこに至ったのかは僕自身もわからないんです。

―自分でも分からないけど感覚的にはフィットしていて、だから「愛と感謝」を軸にし続けることで、その意味を探している?

上邨:そうかもしれないですね。「愛と感謝」が常に中心にはなっていて、でもこれまでに表現し切れていない部分もある。それを今作でやってみました。だから前作も今作も「愛と感謝」という意味では繋がっていて、ただ違う側面を描いています。

小和瀬:たぶん『アルモニ・カフカ』のときにつかんだ「愛と感謝」というテーマが一本強く芯としてあって。その適用範囲というか、最初は密度の濃いところで語っていた世界観を、作品ごとに広げていってるような気がします。

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リリース情報

サクラメント・カントス
wooderd chiarie
『サクラメント・カントス』

2010年2月17日発売
価格:2,100円(税込)
PEMY-008 Penguinmarket Records

1. アルター・エゴ
2. アイメ
3. オルフォイス
4. バー
5. サクリファイス
6. スタンピード
7. asa→hiru
8. 箱

イベント情報

『サクラメント・カントス』IN STORE LIVE TOUR

2010年2月27日(土)15:00〜
会場:TOWER RECORDS 名古屋近鉄パッセ店 イベントスペース

2010年2月28日(日)14:00〜
会場:TOWER RECORDS 梅田NU茶屋町店 イベントスペース

2010年3月11日(木)20:00〜
会場:TOWER RECORDS SHIBUYA B1「STAGE ONE」

『"サクラメント・カントス" RELEASE TOUR』

2010年3月13日(土)
会場:稲毛 K's Dream

2010年3月14日(日)
会場:水戸 club SONIC

2010年3月20日(土)
会場:仙台 HooK SENDAI

2010年4月18日(日)
会場:長野 LIVE HOUSE J

2010年4月27日(土)
会場:甲府 CONVICTION

2010年5月8日(土)
会場:京都 urbanguild

2010年5月9日(日)
会場:名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL

2010年5月15日(土)
会場:大阪 難波 ROCKETS

2010年5月20日(木)
会場:渋谷 duo music exchange

プロフィール

wooderd chiarie

2001年結成、東京都内を中心に活動を開始。時に深く/時に力強く表現される独自で壮大なバンドサウンドと、様々な感情/景色を想起させる表現力豊かな上邨の歌声と詩世界が織り成す音楽を作り続けるwooderd chiarie。作品を重ねるごとにその世界はさらなる広がりを見せている。前作から1年3ヶ月ぶりとなる2nd Full Albumが遂に完成。バンドの本質を突き詰め制作された全8曲を収録。

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