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ダサい自分を認める覚悟 bómiインタビュー

ダサい自分を認める覚悟 bómiインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中慎一郎
2012/06/13

自らの内面にある孤独や悲しみを歌に託した「宝美」から、インディロックに乗せて、とにかく楽しいことをしようという「bómi」へ。それ以降、CINRAにもたびたび登場してもらってきた彼女が、いよいよメジャーの舞台に歩みを進めた。bómiにとって3枚目のミニアルバムとなる『キーゼルバッファ』は、これまでの作品とはやや異なった表情を見せる作品となっている。最初の2曲こそbómiらしいアッパーチューンが続くものの、揺れ動く恋愛を描く“+magnet−”、死生観の込められた“オオカミと少女”と続き、ビッグなコーラスが印象的なバラード“Someday”でアルバムは幕を閉じる。前回の取材では「感動大曲より、一行の共感性が重要」と語っていた彼女に、果たして何が起きたのだろうか? そんな対話から浮かび上がった、彼女の覚悟を感じてほしい。

ダサかろうが、「これが私だな」って。

―『キーゼルバッファ』は今後のbómiの活動を考える上ですごく大事な作品になったと思っていて。これまでのbómiのパブリックイメージって、「楽しい」とか「踊れる」だったでしょ? もちろん、その中にシリアスな部分っていうのもあったんだけど、“Someday”を筆頭にその部分が今回はよりはっきり出てきてる。bómiさん自身はそれをどう捉えていますか?

bómi:何だろうか…「できちゃった」って感じです(笑)。毎回どんな作品になるかはできるまで読めないところがあって、今回は作ってる最中から振りかぶっちゃったところはあったんですね。

―「振りかぶっちゃった」っていうのは、「よし! メジャーの1枚目だ!」みたいな?

bómi:私はそんなになかったんですけど…周りはすごく力が入ってましたね(笑)。

―周りに煽られたようなところもあった?

bómi:少なからず、その影響は受けてたと思います。でも、「とにかくやるぞ!」と思って、歌を録ってみて、その後に「ド直球にやり過ぎたんじゃないか?」とも思ったんですけど、できあがったものを聴いてみたら、ちゃんといいなって思えて。今までの2枚って、「かっこいい感じ」とか「オシャレ感」っていうのを自分から発信したところがあったんですけど、今回はそういう意味でのいい悪いっていう所感がホントになくて。でも、一番自分の感情が動かされる曲になったなって思ったんです。

―実際に、アルバムの制作はどう進んだんですか?

bómi:まず、「リードになる曲を作ろう」ってところから始まったので、最初にできたのはどの曲もすごくしっかりした曲になったんですね。それに対して、歌詞で遊ぶっていうのがあんまり浮かばない感じだったので、「この感じだったら、ド直球に行くしかないな」って。迷いはしたんですけど、結果的にはさっきも言ったように、今までにない感情のぬるっとしたところが出てるというか、心が動かされる感じはあって。

―それって、「宝美」が出てきたってことなのかなって思って。名前は「bómi」変わったけど、「宝美」としてやっていた頃の表現も自分であることには変わりないから、その2人が融合してより素の自分に近づいてるのかなって。

bómi:そうかもしれないですね。自分には拭い去れない熱さみたいのがあるんですけど、それを自分ではかっこいいと思ってないんですね。例えば、最近だと『glee』とか、急に女の子が歌い出すみたいな映画が好きで、全然かっこいいとは思わないんですけど、でも「なんで涙が出るの?」みたいな(笑)。そこってすごく認めたくない部分だったりもするんですけど、でも、そのダサさも含めて自分かなって、この作品ができて思いました。より素の自分と向き合う機会になりましたね。

―“Someday”はどうやってできた曲なんですか?

bómi:一番最後に書いた曲で、4曲目までできて、最後がどういう曲だったらこのミニアルバムがちゃんと作品としてまとまるかを考えた中から、自然と生まれた曲です。ダメ押しの1曲みたいな、終わったと見せかけて、「最後にもう1回!」みたいなイメージの曲ですね。

―しっとりした4曲目の“オオカミと少女”があって、「さらに!」っていうね。

bómi:自分を鼓舞する歌っていうか、逆に言うと、聴いてる人にも「大きなステージで歌っているような感覚」って思ってもらえる曲かなって。ありえないくらいスケール大きいじゃないですか?

―うん、「どこのアリーナ?」みたいな(笑)。

bómi:そういう曲を書いたら、そういうステージを呼び込むんじゃないかと思って書いたって、(プロデューサーの)wtfが後から言ってました。

―アタマに入ってる歓声とか、まさにそういうイメージだもんね。

bómi:でも、「今はカフェで働いてる人」みたいな感じの終わり方で。だから、この曲はみんなで大合唱したいけど、今はそこを強制するような感じでもないから、自分を鼓舞する歌というか、覚悟を決めた歌というか、そういう立ち位置ですね。この曲を書けたのは、結果的にすごく大きな財産になったと思います。ダサかろうが、「これが私だな」って。

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イベント情報

メジャー1stミニアルバム『キーゼルバッファ』RELEASE TOUR
TOWER RECORDS presents『NEW TOWER GENERATION 2012 VOL.2』

2012年7月3日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 池下CLUB UPSET
出演:
bómi
宮埼薫
NOVELS
root13.

2012年7月5日(木)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:福岡県 福岡 ROOMS
出演:
bómi
宮埼薫
NOVELS
and more

2012年7月9日(月)START 19:00
会場:東京都 タワーレコード渋谷店 B1 STAGE ONE
出演:
bómi
宮埼薫
NOVELS
つづくバンド

2012年7月10日(火)START 19:00
会場:東京都 タワーレコード渋谷店 B1 STAGE ONE
出演:
bómi
宮埼薫
NOVELS
root13.

※いずれのライブも完全招待制、応募方法など詳細はオフィシャルサイトからご確認ください

リリース情報

bómi<br>
『キーゼルバッファ』初回限定盤(CD+DVD)
bómi
『キーゼルバッファ』初回限定盤(CD+DVD)

2012年6月20日発売
価格:2,100円(税込)
COZP-633/4

1. キューティクル・ガール
2. PANIC☆アルバイター
3. +magnet−
4. オオカミと少女
5. Someday
[DVD収録内容]
1. “キューティクル・ガール”Music Video
2. “KANZEN Wo Ai Nii!!”Music Video
3. “iYo-Yo”Music Video
[特別付録]
・サラちゃんとおしゃまな早着替え対決!〜勝った方が歌いますよ〜
・キューティクル・ガール「MVゆるメイキング」

bómi<br>
『キーゼルバッファ』通常盤(CD)
bómi
『キーゼルバッファ』通常盤(CD)

2012年6月20日発売
価格:1,575円(税込)
COCP-37368

1. キューティクル・ガール
2. PANIC☆アルバイター
3. +magnet−
4. オオカミと少女
5. Someday

プロフィール

bómi

1987年7月17日、アメリカ生まれ、大阪育ちのK系ガール。2011年、新鋭プロデューサーwtfと出会い、TOWER RECORDS限定ミニルバム『Gyao!Gyappy!!Gyapping!!!』、『OH MY POOKY!!!』をリリース。キッチュでポップでロックなサウンドに持ち前の歌唱力と、バンド形体で4人の女の子がフロントに並ぶワーキャーで超ハッピーなライブパフォーマンスが話題に。また、そのキュートなビジュアルや独特のセンスでファッション界やサブカル界からも注目を集め、最近ではファッション誌のモデルとしても時たま誌面に登場。2012年6月にMajor First Mini Album『キーゼルバッファ』をリリース。

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