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根暗の少年からプリンスへ 佐香智久インタビュー

根暗の少年からプリンスへ 佐香智久インタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望
2013/07/18

今年に入って、じん(自然の敵P)のアルバムがオリコンチャートで1位を獲得したり、つい先日にはtofubeatsのメジャーデビューが決定するなど、ネット発の若きクリエイター / アーティストが、よりマスなレベルで活躍することは、決して珍しいことではなくなった。しかし、そんな中にあっても、佐香智久の男性版シンデレラストーリーは、ちょっと異例だと言っていいだろう。2010年、佐香が「もっと多くの人に聴いてもらいたい」という思いから音楽活動の場をネットに求め、自身の歌をアップし始めた際、彼が名乗っていたのは「少年T」。元々の内向的な性格もあって、あえて匿名性の高い名前を選び、ひっそりと活動を開始したはずだった。しかし、彼の透明感のある歌声は、甘いルックスも手伝ってすぐに評判となり、ウェブ界のプリンスとして注目を浴びると、昨年のデビューイベントには2,000人が集まるという、ちょっとしたフィーバーが巻き起こったのだ。今年2月に発表されたファーストアルバム『はじめまして。』に続く、早くも6枚目となるシングル『バイバイ』は、初めて自分のために作ったという転機作。いまだ発展の途上にある21才が、これからどんなストーリーを描いていくのか、じっくりと見守りたい。

僕ホントに根暗だったんですよ(笑)。

―今年の2月に出たファーストアルバムの『はじめまして。』と、4月に渋谷AXでやったワンマンで、メジャーデビュー後の活動に一区切りがついたと思うんですけど、振り返ってみるとどんな1年でしたか?

佐香:……みんな大人だなあって(笑)。

―(笑)。周りのスタッフさんがっていうことですか?

佐香:そうですね。僕は好きで音楽を始めて、もっとたくさんの人に聴いてもらえるチャンスになるならと思ってデビューさせていただいたんですけど、デビュー前は音楽以外のことも全部自分でやってたので、音楽に集中できないときもあったんです。でも、デビューしてからは、自分は音楽だけに専念すればよくて、周りの人たちが今まで自分でやってきた煩わしい部分をやってくれたりするので……大人だなあと(笑)。

―でも、それまでは大人の人と一緒に仕事することってなかったろうから、逆に大変だったりもしたんじゃないですか?

佐香:こうやってお話を聞いていただくこと自体なかったですからね……っていうのも、僕ホントに根暗だったんですよ(笑)。一人で本格的に音楽を始めたのは高校3年生ぐらいからなんですけど、高校は休み時間になっても誰も立ちあがらずに勉強してるようなクラスだったんですね。

佐香智久
佐香智久

―進学校だったんですか?

佐香:特別進学クラスだったので、僕もその場の雰囲気に飲まれ……って言い方をすると人のせいにしてるみたいですけど(笑)、それでどんどんアニメとかが好きになっていって、内に籠っていったんです。

―でも、バンドをやってたこともあるんですよね?

佐香:やってました。でも、やっぱり人に合わせるのが難しかったというか、自分が練習してきたのに、練習してこない人とかいるじゃないですか? それが煩わしくて、だったら全部自分でがっつりやれる方がいいなと思って。

―じゃあ、デビュー以降は大人の人と接する機会も増え、少しずつ性格も変わってきた?

佐香:そうですね、昔はホントに根暗で、もやしみたいな、日陰でジメジメみたいなやつだったんですけど……。

―そこまで言わなくても(笑)。

佐香:でも、こうやってお話ししたり、人前で歌う機会も増えて、自分って意外と話すのが好きなんだなって思いました。

―うん、まだ出会って5分ぐらいだけど、特にコミュニケーション下手っていう感じはしないですよ。運動も得意だっていうし、そんなに自分のことを根暗っていうのが不思議なくらい。

佐香:水泳とスノーボードとスキーは一応インストラクターの資格を持ってるんですけど、でもそれって全部一人でやる競技じゃないですか(笑)。そういうのはとことんやってたんですけど、授業のバスケや団体競技になると……協調性がないというか(笑)。

―何でそういう性格だったんだろう? 学校の雰囲気以外にも、何か原因があったんですか?

佐香:特に、女の子と話すのが苦手だったんですけど、小4のときからずっと好きだった女の子がいて、その子が僕に耳打ちしてくれたことがあったんですね。それがすっごいキュンときて(笑)、思い出に残ってたんです。中学になってからはクラスが別だったから話すこともなかったんですけど、同じテニス部になって、男2人女2人で練習に行くみたいな話になって、そのときひさしぶりに話したんです。そうしたら、「初めまして」って言われたんですよ。そこで深く傷ついて、それから女の子と話すのが苦手になったんです。

―そっかあ、まさに青春の1ページだね(笑)。

佐香:きっと存在感が薄かったんだろうなって……やり直したいです(笑)。

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イベント情報

『ボクと夏にバイバイ』

2013年9月14日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:東京都 渋谷公会堂
出演:佐香智久
料金:3,900円

リリース情報

佐香智久<br>
『バイバイ』初回限定盤(CD+DVD)
佐香智久
『バイバイ』初回限定盤(CD+DVD)

2013年7月17日発売
価格:1,500円(税込)
SECL-1351/1352

[DISC1]
1. バイバイ
2. 恋模様
3. 君がいるから
4. バイバイ 〜Off Vocal〜
5. 恋模様 〜Off Vocal〜
6. 君がいるから 〜Off Vocal〜
[DISC2]
1. バイバイ(Video Clip)(智久 Only Ver.)

香智久<br>
『バイバイ』通常盤(CD)
香智久
『バイバイ』通常盤(CD)

2013年7月17日発売
価格:1,250円(税込)
SECL-1353

1. バイバイ
2. 恋模様
3. 君がいるから
4. バイバイ 〜Off Vocal〜
5. 恋模様 〜Off Vocal〜
6. 君がいるから 〜Off Vocal〜

プロフィール

佐香智久(さこう ともひさ)

1991年12月26日生まれ、北海道札幌市出身。2010年、少年Tとして、ウェブでの音楽発表を開始。「癒しの声」と話題になり、ウェブ界のプリンス的存在となる。2012年3月、1stシングル『愛言葉』にてデビュー。オリコンデイリーランキングでは最高位9位を獲得。デビュー以降リリースしたシングル4作の内、3作のシングルがオリコンデイリーチャートTOP10入りし、最高位では7位を獲得。2013年6thシングル『バイバイ』を発売。今夏、初舞台『タンブリングvol.4』の出演も決まり、役者としても活躍が期待される。

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