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WEG×あら恋×DÉ DÉ MOUSE 激変するシーンをどう生き延びた?

WEG×あら恋×DÉ DÉ MOUSE 激変するシーンをどう生き延びた?

world's end girlfriend『LAST WALTZ IN TOKYO』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:伊藤惇 編集:山元翔一

今までWEGの曲って、誰にもリミックスさせる気もなかった。(WEG)

—12月22日には昨年発表の『LAST WALTZ』のリミックスアルバムが発売されました。

WEG:今のデデくんの話で言うと、時代の流れと自分たちの流れがうまく交わったタイミングって、デビューのタイミングだったんだと思う。そのあとは個々人の流れと時流はズレたり合ったりしながら流れるもので。『LAST WALTZ』は、「結局、自分がやりたいことをやる」っていうことを選んできた集大成だと思っていて。

world's end girlfriend『LAST WALTZ』収録曲

WEG:今までWEGの曲って、誰にもリミックスさせる気もなかったんですけど、『LAST WALTZ』はかなり満足いく作品ができたからか、自然とやってもらおうかなって思えたんです。昔は、「触られたくない」って気持ちが強かったんだけど、それも気にならなくなった。

DÉ DÉ:リミックスアルバム聴かせてもらったんですけど、「WEGの新作」って言われたら、納得してしまうような作品で。そういうところに「何をしてもWEGになる」っていう自信を感じて。

WEG:昔から自信満々ではあったけどね。

DÉ DÉ:知ってる(笑)。

WEG:よりちゃんと、音楽にも心にも力がついてきたことを自分で実感できるから、どういうふうに手を加えられても平気だろうなって。そもそも任せても大丈夫な最高なメンツに頼んでるしね。

world's end girlfriend『LAST WALTZ REMIX』ジャケット
world's end girlfriend『LAST WALTZ REMIX』ジャケット(Amazonで見る

日本はバンド至上主義なところがあるじゃないですか?(DÉ DÉ)

—そして、来年1月19日にはLIQUIDROOMで1年越しの『LAST WALTZ』のレコ発が開催されます。

WEG:WEGが他のバンドと違うと思うところは、どのパートも主人公ではなく、各プレイヤーがシンプルさも複雑さも目的にすることなく音楽にとって必要なフレーズだけを重ねて演奏することで、ひとつの音楽になるっていうやり方。

—「アーティストよりも、楽曲そのものが主役」っていう意識も、みなさんの共通点だと言えるかもしれないですね。

池永:たしかに。ただ、あら恋も曲ありきではあるんですけど、その曲のなかでプレイヤーにどうプレイしてもらうかに関しては、その人の個性を引き出すっていう発想ですね。映画みたいな感じというか、同じ脚本でも、役者が違うと変わるじゃないですか? それと同じように、プレイヤーに合わせて、曲の構成を変えたりするんで、人が変わると曲もバンドも雰囲気が変わるんです。今はそれがすごく楽しいんですよね。

—DÉ DÉ MOUSEさんの現在のライブは、LITEとSawagiのメンバーを迎えたバンド編成ですよね。個人的には、そのラインナップも「一周した感」を感じました。

DÉ DÉ:今、ロックバンド編成になったのは、「間口を広げるため」っていうのが大きいんです。日本はバンド至上主義なところがあって、ダンスミュージックは全然聴かないって人も多いじゃないですか?

『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』とかしか行かないような子でも、僕らがバンドでダンスミュージックをやって、楽しませることができれば、それをきっかけにダンスミュージックが好きになったりすることもきっとあると思うんです。今年はいろんなフェスや海外にも呼んでもらえたんですけど、それはこの編成だったからこそかなと。

とにかく自分はいい音楽を、圧倒的な音楽を作りたい。(WEG)

—それぞれの歩みを振り返っていただいて、決してずっと近くにいたというわけではなく、それぞれがそれぞれの道を開拓して、サバイブしてきたからこそ、一周してまた出会うタイミングを迎えることができた、という歴史の重みを感じました。

WEG:周りの変化と自分の変化は基本的に別もので、無意識に影響されることはあっても、とにかく自分はいい音楽を、圧倒的な音楽を作りたい。でもまあ、いい音楽を作ってる人が周りにいると嬉しいですね。あと、この調子で老人まで突き詰めていけば、何かすごいものができるんじゃないかって、それは楽しみかな(笑)。

—その意味でも、あら恋やデデさんの存在は大きいですよね。

WEG:あら恋もデデくんも、歩き方はそれぞれ違うけど、それでもいいなって思えますからね。いい曲を作ってる人が音楽を続けてるのは嬉しいです。でも、音楽って「追求しろ」って言われてやるものじゃないし、音楽のそばにずっといるのがきつい人もいるだろうから、ある種の気楽さと本気のバランス感覚は持ち合わせたほうが、作品を作り続ける上では健全なんだろうなと思う。

左から:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ) 、world's end girlfriend、DÉ DÉ MOUSE

DÉ DÉ:フレッシュなときは世間も飛びつくけど、誰しもそうじゃなくなってくるわけで、そうなったときにどうするか――レーベルの話をして思いましたけど、そういうことを考えて音楽を続けていける環境を作っておくのが大事だなと。

今って、常にある程度露出がないと忘れられる時代だと思うんですけど、幸いに10年かかってやっと曲作りが苦じゃなくなったので、これからはいいものができたらポンポンとリリースしたい。本当に自分が思う夢や目標に向かって突き進んで行けたらなと思います。

—フレッシュさだけではない、長く続けてきたからこその素晴らしさが、それぞれの作品やライブには詰まっていると思います。

DÉ DÉ:まあ、いつまでもフレッシュではいたいですけどね(笑)。

WEG:俺はおっさんでいいや(笑)。

池永:でも若作りはしたくないなぁ。

DÉ DÉ:こんな金髪なのに!(笑)

左から:world's end girlfriend、DÉ DÉ MOUSE、池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)

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リリース情報

world's end girlfriend『LAST WALTZ REMIX』
world's end girlfriend
『LAST WALTZ REMIX』(CD)

2017年12月22日(金)発売
価格:2,160円(税込)
VBR-045

1. matryoshka REMIX / Plein Soleil
2. Kazuki Koga REMIX / Crystal Chrysalis
3. Satanicpornocultshop REMIX / Flowers of Romance
4. arai tasuku REMIX / LAST WALTZ
5. CRZKNY REMIX / LAST WALTZ
6. SPEAK LAW REMIX / Plein Soleil
7. FilFla REMIX / LAST BLINK
8. Serph REMIX / Angel Ache
9. KASHIWA Daisuke REMIX / Radioactive Spell Wave
10. Go-qualia REMIX / Girl
11. Vampillia REMIX / Girl
12. 2994898 REMIX / Plein Soleil

イベント情報

world's end girlfriend
『LAST WALTZ IN TOKYO』

2018年1月19日(金)
会場:東京都 恵比寿LIQUIDROOM
開場 19:00 / 開演 20:00
料金:前売3,900円(ドリンク別)

プロフィール

world's end girlfriend(わーるず えんど がーるふれんど)

1975年11月1日かつて多くの隠れキリシタン達が潜伏した長崎県の「五島列島」に生まれ10歳の時に聴いたベートーヴェンに衝撃を受け音楽/作曲をはじめる。2000年デビュー。アジア、EU、USツアーなどを行い『ATP』『Sonar』など各国フェスにも出演。映画『空気人形』の音楽を担当し2009年『カンヌ映画祭』や世界中で公開された。2010年「Virgin Babylon Records」を設立し『SEVEN IDIOTS』をワールドワイドリリース。圧倒的世界観を提示しつづけている。

あらかじめ決められた恋人たちへ(あらかじめきめられたこいびとたちへ)

2017年、活動20周年を迎えた叙情派シネマティック・バンド。通称“あら恋”。DUB~ベース・ミュージックを通過した踊れるバンドサウンドと、鍵盤ハーモニカ&テルミンによるセンチメンタルなメロディを融合した映像的なサウンドが特徴。リーダー・池永正二(鍵盤ハーモニカ、Track)のソロとしてスタートし、現在はバンド編成。各メンバーは別バンドでの活動やプロデュース業にも携わる異能集団である。バンマス池永が映画『武曲MUKOKU』(監督:熊切和嘉/出演:綾野剛、村上虹郎)『モヒカン故郷に帰る』(監督・沖田修一/出演:松田龍平・前田敦子)、『味園ユニバース』(監督:山下敦弘/出演:渋谷すばる、二階堂ふみ)の劇伴を担当する等、活動の幅はさらに広がっている。これまでに『FUJI ROCK FESTIVAL』『朝霧JAM』『ap bank fes』『BAYCAMP』など幾多の野外フェスに登場。“泣きながら踊れる”と称されるダイナミックなパフォーマンスで聴衆を魅了した。2017年、リアレンジ・新録音したベスト盤『20th BEST』をリリース。リキッドルームにて20周年記念特別企画興行を開催。池永が劇伴を担当した映画『ピンカートンに会いに行く』が1月より公開。

DÉ DÉ MOUSE(ででまうす)

遠藤大介によるソロプロジェクト。作曲家、編曲家、プロデューサー、キーボーディスト、DJ。また、自身の曲のプログラミングやミックス、映像もこなす。ライブスタイルの振れ幅も広く、ツインドラムでリズムの高揚感を体現するDE DE MOUSE + Drumrollsや、縦横無尽に飛び回るDJスタイル、即興とセッションで繰り広げるDE DE MOUSE + his drummer名義に、映像を喚起させるDE DE MOUSE + Soundandvisions名義など、多種多様のステージングを展開。国内だけでなく、イギリスやフランス、ドイツなど海外遠征も盛んに行っている。2012年にnot recordsを始動。今年活動10周年を迎え、アルバムとなる『dream you up』、12月には配信シングル『thanks tracks』をリリース。

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