特集 PR

Ken Yokoyamaインタビュー バンドの弱点と熱量を問うた1年を語る

Ken Yokoyamaインタビュー バンドの弱点と熱量を問うた1年を語る

Ken Yokoyama / NAMBA69 『Ken Yokoyama VS NAMBA69』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子

ハイスタは3人が平等に関わるバンド。そうではないのが、Ken Bandの最大の弱みだと思った。(Ken)

-そんな2017年を経て、「これがやりたい」が形になったのが、『Ken Yokoyama VS NAMBA69』だということですね。NAMBA69とスプリットを出すというアイデアは、いつ頃浮かんだのでしょうか?

Ken:2017年内で『THE GIFT』のツアーが終わって、そのあとKen Bandでどう動こうかって考えたときに、さっきも言いましたけど、漫然とツアーしながら次のアルバムに向かうのは嫌だったんです。じゃあ、今の自分たちにとって刺激的で、自分たちにしかできない面白いことはなんだろうって。

今回って、ハイスタもこの先自分たちのペースで続けていく、Ken Bandもバンドとして続いていく、その第一歩じゃないですか? そのタイミングの面白味を一番一緒に引き出せるのって、ナンちゃん(難波章浩)のバンドしかないんですよ。それを思いついてしまったんです。

Ken Yokoyama / NAMBA69『Ken Yokoyama VS NAMBA69』ジャケット
Ken Yokoyama / NAMBA69『Ken Yokoyama VS NAMBA69』ジャケット(Amazonで見る

-逆にいえば、ハイスタが本格的に活動した翌年ということもあって、Ken Bandの存在意義が改めて問われるタイミングでもありますよね。

Ken:2017年の1年間、『THE GIFT』の曲作り、レコーディング、ツアーをやって感じたのって、ハイスタは3人が平等に関わるバンドだということで。そうではないのが、Ken Bandの最大の弱みだと思った。

2017年はハイスタのレコーディングとツアーがあったわけですけど、「じゃあ、それ以外の期間にKen Bandとしてなにする?」っていうのを決めるときに、誰からもアイデアが出なかったんですよ。「それも俺が決めんのかよ」って思っちゃったんです。

-ハイスタとは違い、どうしてもKenさん主導になってしまうKen Bandの状態に改めて気がついたというか。

Ken:「Ken Yokoyama」なんて名前でやってるから、それって当然といえば当然なんですけど、去年にしても、みんなが「2か月空くなら、ここにKen Bandでツアー組むでしょ?」って思いながら待ってたと思うんです。でも、「もし俺に任せるなら、俺、休むよ」って言っちゃって。そこで僕はメンバーのモチベーションとか、「どうKen Bandに関わるのか?」というのを探ってたんだと思う。

左から:Matchan、Hidenori Minami、Jun Gray、Ken Yokoyama
左から:Matchan、Hidenori Minami、Jun Gray、Ken Yokoyama

-Minamiさんはそこでどんなことを考えましたか?

Minami:これはすごく難しい話で……もちろん、ツアーをやりたくないわけじゃないんだけど、モチベーションがそこに至ってない人がいたとしたら、無理やりライブを入れるわけにはいかない。Kenさんはリーダーで、去年はハイスタも忙しくて、でも僕たちの生活の話もあって……。

Ken:それはそうだよ。みんなライブで食ってんだもん。

Minami:そこのバランスですよね。だから僕は40代半ばの大人として、「最低限の収入は確保できないと困ります」ということははっきり言いました。「仕事のために音楽やってるわけじゃない」って、それはそうなんだけど、この歳になると、そんな綺麗事では済まない部分も実際にはある。そこのバランスの話はしましたね。

Jun:俺はライブはいつだって楽しめるから、ライブがいくつあってもいいタイプなんだけど、Minamiも言ってたように、ハイスタが動いてるなかでKenのこっちに対するモチベーションが上がってないとしたら……と思って、ライブをやっていいのかどうか探っていたというか、気を遣ってた部分もあった。でも今は、Kenが中心ではあるけれど、うちらもKenを引っ張っていくようにならなきゃいけないなって、そういう感じに変わってきてるかな。

ハイスタをやってるときはハイスタが世界一でいたいし、Ken BandをやってるときはKen Bandが世界一でいたい。(Ken)

-現在のKen Bandはまさに変化の途上にあるといえそうですね。

Jun:そうだと思うし、それはNAMBA69も一緒だと思う。あれだけでかいバンドを動かして、各々に戻ったときに、+αがないとダメじゃないですか。周りから見れば、比べられるのは当然だし、「ハイスタがあればいいじゃん」って思われたら終わりだから。ハイスタとは別の、NAMBA69はNAMBA69の、Ken YokoyamaはKen Yokoyamaの魅力をより出していかないと、意味がないっていうかね。

Ken:僕はやっぱり、どちらのメンバーでもありながら、勝ちたいんです。ハイスタをやってるときはハイスタが世界一でいたいし、Ken BandをやってるときはKen Bandが世界一でいたい。でも、明らかに熱量の差を感じちゃったんです。メンバー全員平等って話しましたけど、最終的にはそうじゃなくてもいいんですよ。ただ、僕は求めるから、姿勢を見ますよね。そこで明らかに、貢献度の少ないメンバーがいたんです。

Matchan:(スッと手を挙げる)

Ken:「貢献度」って言うと会社みたいでよくないけど、要は、たるんでたんです。

Matchan:すっごい気を遣っちゃってたんですよね。ハイスタをやってる間にツアーを入れちゃって、それでKenさんが体壊しちゃったら嫌だなとか、そういうことを変に考えちゃって。僕は他のメンバーと10歳以上離れてるんですけど、でも横一線になるような姿勢を見せてくれって言われて……。

Ken:僕が求めてたのは、4人でひとつのことに向かうときの熱量だったんです。「Ken Yokoyama」なんて名前でやってるからそれができないんだとしたら、バンド名を変えようとも言いましたし。とにかく、一人ひとりがひとつのバンドを機能させるためのタイヤになりたかった。

そうすることで、絶対に一人ひとりの個性が出てくるじゃないですか? バンドって、そうやって形成されると思うんですよ。誰か一人が遠慮してたら、歪な形にしかならない。楽器の技術がどうとか、そういうことだけじゃないんです。それぞれが本気でひとつのことに向かうっていう、バンドとして当たり前のところにもう1回目を向けたかった。

Page 2
前へ 次へ

リリース情報

Ken Yokoyama / NAMBA69『Ken Yokoyama VS NAMBA69』
Ken Yokoyama / NAMBA69
『Ken Yokoyama VS NAMBA69』(CD)

2018年6月6日(水)発売
価格:1,944円(税込)
PZCA-83

1. Support Your Local<Ken Yokoyama>
2. Malibu Beach Nightmare<Ken Yokoyama>
3. Come On, Let's Do The Pogo<Ken Yokoyama>
4. LIVE LIFE<NAMBA69>
5. PROMISES<NAMBA69>
6. SONG 2<NAMBA69>

イベント情報

『Ken Yokoyama VS NAMBA69 Tour』

2018年6月22日(金)
会場:宮城県 仙台 Rensa

2018年6月24日(日)
会場:新潟県 LOTS

2018年7月4日(水)
会場:東京都 Zepp DiverCity

2018年7月5日(木)
会場:東京都 Zepp DiverCity

2018年7月10日(火)
会場:福岡県 DRUM LOGOS

2018年7月12日(木)
会場:大阪 なんばHatch

2018年7月13日(金)
会場:愛知県 名古屋 DIAMOND HALL

プロフィール

Ken Yokoyama
Ken Yokoyama(けん よこやま)

2004年、アルバム『The Cost Of My Freedom』でKen Yokoyamaとしてバンド活動を開始。その後、ソロバンド通称・Ken Bandを率いてライブを行い、2005年に『Nothin' But Sausage』、2007年に『Third Time's A Charm』をリリース。2008年1月13日に日本武道館でのライブを『DEAD AT BUDOKAN』と称して行った(12000人動員)チケットは即日完売。2010年には『FOUR』をリリース。2011年3月11日の震災を期にKen Bandを率いて東北でフリーライブ等を積極的に敢行。9月18日にロック・フェスHi-STANDARD主催『AIR JAM 2011』を横浜スタジアムで開催する。そこで、11年ぶりにHi-STANDARDの活動を再開させ、12年には横浜での収益を基に念願の東北で『AIRJAM 2012』を開催。11月には5枚目のアルバム『Best Wishes』をリリース。2015年7月、シングルとしては8年4か月ぶりとなる『I Won't Turn Off My Radio』をリリースし、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に初出演。大きな話題を呼んだ。9月、2年10か月ぶりとなるニューアルバム『Sentimental Trash』を発表。また、Gretsch Guitar 132年の歴史において、初の日本人ギタリストのシグネチュア・モデル「Kenny Falcon」が発売される。2016年3月には自身2度目となる日本武道館公演を『Dead At Budokan Returns』と称して開催。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

Nulbarich“Sweet and Sour”

テレビ東京のドラマ『デザイナー 渋井直人の休日』のエンディングテーマ“Sweet and Sour”。2月6日リリース予定の3rdフルアルバム『Blank Envelope』のリード楽曲でもある今作は「偶然の景色」がテーマ。日常の中に偶然生まれたハッとする瞬間を鮮やかに切り取っている。グラフィカルな映像に垣間見える、あたたかな日常を楽しもう。(野々村)

  1. OKAMOTO’Sが大人と少年の間で語る、28歳で迎えた10周年の心境 1

    OKAMOTO’Sが大人と少年の間で語る、28歳で迎えた10周年の心境

  2. 竹内結子主演、異色のリーガルドラマ『QUEEN』。監督は関和亮、音楽も注目 2

    竹内結子主演、異色のリーガルドラマ『QUEEN』。監督は関和亮、音楽も注目

  3. 『十二人の死にたい子どもたち』キャラ&場面写真に橋本環奈、新田真剣佑ら 3

    『十二人の死にたい子どもたち』キャラ&場面写真に橋本環奈、新田真剣佑ら

  4. 柴田聡子がジャコメッティら巨匠から活力をもらう展覧会レポ 4

    柴田聡子がジャコメッティら巨匠から活力をもらう展覧会レポ

  5. 『鈴木敏夫とジブリ展』4月から神田明神で開催、鈴木敏夫の「言葉」に注目 5

    『鈴木敏夫とジブリ展』4月から神田明神で開催、鈴木敏夫の「言葉」に注目

  6. 『乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展』開催間近、齋藤飛鳥らが訪問&感想 6

    『乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展』開催間近、齋藤飛鳥らが訪問&感想

  7. 石原さとみが後楽園堪能する東京メトロ新CM 曲はスキマスイッチと矢野まき 7

    石原さとみが後楽園堪能する東京メトロ新CM 曲はスキマスイッチと矢野まき

  8. Spangle call Lilli lineの美学 20年消費されなかった秘密を探る 8

    Spangle call Lilli lineの美学 20年消費されなかった秘密を探る

  9. back numberが深田恭子主演ドラマ『初めて恋をした日に読む話』主題歌 9

    back numberが深田恭子主演ドラマ『初めて恋をした日に読む話』主題歌

  10. 漫画本に囲まれる「眠れないホテル」MANGA ART HOTEL, TOKYOが2月開業 10

    漫画本に囲まれる「眠れないホテル」MANGA ART HOTEL, TOKYOが2月開業