特集 PR

恐るべき10代、ニトロデイの所信表明。忌憚ない言葉で現状を語る

恐るべき10代、ニトロデイの所信表明。忌憚ない言葉で現状を語る

ニトロデイ『レモンドEP』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:馬込将充 編集:山元翔一、矢島由佳子

ぺいの書く曲は今まで聴いたことないものだったし、「これこそパンクかもしれない」って感じた。(岩方)

—松島さんが「青春パンク無理」っていうのはどういう理由?

松島:「底抜けに明るい」みたいなのは、聴く意味ないなって思うんです。私自身、別に性格が暗いわけではないけど、音楽って一人で聴くことのほうが多いから、自分の内面とマッチしたのはsyrup16gとかART-SCHOOLでした。ニトロデイの歌詞も媚びてないから好きです。

やぎ:今のバンドを聴いても、「嘘っぽいな」って思っちゃうことが多いんです。私はsyrup16gも好きだし、銀杏BOYZも好きで、それはどっちも本当のことを素直に歌ってるだけだと思うから。ニトロデイも嘘っぽくないのがいいなって思います。

やぎひろみ
やぎひろみ

—青春パンクを通っているロクローくんはどうですか?

岩方:もともとドラムをはじめるきっかけがパンクバンドで、中学のときは銀杏BOYZ、THE BLUE HEARTS、STANCE PUNKSとかが大好きだったんです。ニトロデイをはじめる前に、サポートで入ったバンドがモロ青春パンクだったんですけど、そのバンドでライブをしてると、周りも同じようなバンドばっかりで。頑張って何かに寄せていて、同じようなことしかやってないのに、「俺たち自由にやってるぜ」みたいな感じがかっこ悪いなって思っちゃって。

そのあと、ぺいの曲を初めて聴いて、当時はまだNUMBER GIRLもNirvanaも聴いたことなかったけど、単純にいいなって思いました。俺のなかでは、ぺいの書く曲は今まで聴いたことないものだったし、「これこそパンクかもしれない」って感じたんですよね。

岩方ロクロー
岩方ロクロー

ぺいは、常に1年前の自分を否定して、どんどん変わっていく。(松島)

—ロクローくんは他のメンバーより1学年上で、現在はニトロデイ以外にもいくつかバンドをやりつつ、あとの3人は今年の春に高校を卒業して、それぞれ進学したそうですね。高校在学中に音源をリリースしたりして、進路で迷う部分もあったと思うんですけど、「音楽一本に絞らなくてもいい」という考えだったのか、もっと能動的に「学びたいことがある」という感じだったのか、それぞれいかがでしょう?

松島:私はいま専門学校でレコーディングエンジニアの勉強をしています。バンド以外にやりたいことは何だろうって考えたんですけど、やっぱり音楽に携わる仕事がしたいなって。

松島早紀
松島早紀

やぎ:私は最初、普通の大学に行こうと思ってたんですけど、バンドやりながらだといっぱいいっぱいになると思ったし、音楽系の学校に行ったほうがニトロデイにも活かせるかなと思って、今はロック / ポップス科に行ってます。ニトロデイをやることで、音楽そのものがどんどん好きになりましたね。

—小室くんはどうですか?

小室:高校卒業するタイミングで、バンドか進学かを決め切るのはまだ早いと思って、今は教育学部に通っています。高校の文芸部の先生が面白い人で、身近に感じてたので。

—小室くんは音楽や小説と向き合うことで、自分を形成してきた?

小室:やっぱり音楽がいちばん大きいと思うんですけど。顕著なのは、高校生になって、自分がそれまで知らなかったロックをたくさん聴いて、自分を装って生きる必要はないって思うようになりました。普段からあんまり取り繕わなくなったというか、自然体がいいなってスタンスになって。

—それまでは、同調圧力のようなものを感じていた?

小室:振り返ってみると、余計なことに捉われてたと思う。今はそういうことも考えなくなって、こっちのほうが自分は楽だなって。

左から:小室ぺい、やぎひろみ、岩方ロクロー、松島早紀
左から:小室ぺい、やぎひろみ、岩方ロクロー、松島早紀

—他のメンバーから見て、小室くんってどんな人ですか?

松島:私は高1のときから知ってるんですけど、常に1年前の自分を否定して、どんどん変わっていくなって。音楽に刺激を受けることで変わっていってるんだと思うけど。

やぎ:「装わない」って意味では、暗い部分を見せてくれます。

岩方:真面目なんだか不真面目なんだかわかんない(笑)。

—いいですね(笑)。逆に、今の小室くんにとって、メンバーはどんな存在ですか?

小室:気づいたら、もう2年以上一緒にバンドやってて……他にそんな深いつき合いのある友達もいないから、この4人だとすごくリラックスして過ごせます。

左から:小室ぺい、岩方ロクロー、やぎひろみ、松島早紀
左から:小室ぺい、岩方ロクロー、やぎひろみ、松島早紀

Page 3
前へ 次へ

リリース情報

ニトロデイ『レモンドEP』
ニトロデイ
『レモンドEP』

2018年7月25日(水)発売
価格:1,500円(税込)
PECF-3205

1. レモンド
2. グミ
3. 向日葵
4. 氷菓
5. ユース

イベント情報

『「レモンドEP」 RELEASE TOUR』

2018年8月4日(土)
会場:神奈川県 横浜 BB STREET
共演:
突然少年
Layne
betcover!!

2018年8月10日(金)
会場:大阪府 心斎橋 Pangea
共演:
ナードマグネット
MASS OF THE FERMENTING DREGS

2018年8月14日(火)
会場:愛知県 名古屋 CLUB UPSET
共演:
The Wisely Brothers
Layne
THE STEPHANIES

2018年8月30日(木)
会場:東京都 下北沢 THREE
共演:
uri gagarn

プロフィール

ニトロデイ
ニトロデイ

ニトロデイは平均年齢18歳ながら、そのサウンドは90年代のオルタナティブに影響を受けた、爆音なオルタナティブロックを演奏する。吐き出すようにシャウトするヴォーカル小室ぺいの独特の語感によって描かれるキャッチーでフックのある歌、初期衝動丸出しのやぎひろみの破壊的轟音なギターサウンド、それを支える屈強なリズム隊。初期衝動は勿論、それだけでは終わらない大きな可能性を秘めた、2018年最も大きな注目を集めているロックバンドである。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

あらかじめ決められた恋人たちへ“日々feat.アフロ”

何かを我慢することに慣れすぎて忘れてしまいそうになっている「感情」を、たった10分でこじ開けてしまう魔法のようなミュージックビデオ。現在地を確かめながらも、徐々に感情を回転させていくアフロの言葉とあら恋の音。人を傷つけるのではなく、慈しみ輝かせるためのエモーションが天井知らずの勢いで駆け上がっていった先に待ち構えている景色が、普段とは違ったものに見える。これが芸術の力だと言わんばかりに、潔く堂々と振り切っていて気持ちがいい。柴田剛監督のもと、タイコウクニヨシの写真と佐伯龍蔵の映像にも注目。(柏井)

  1. 星野源、ドラマ『着飾る恋には理由があって』主題歌“不思議”ジャケ公開 1

    星野源、ドラマ『着飾る恋には理由があって』主題歌“不思議”ジャケ公開

  2. くるり・岸田繁と君島大空の共鳴するところ 歌と言葉とギターの話 2

    くるり・岸田繁と君島大空の共鳴するところ 歌と言葉とギターの話

  3. Honda新型VEZELのCMに井浦新、玉城ティナ、Licaxxxら 楽曲は藤井 風が担当 3

    Honda新型VEZELのCMに井浦新、玉城ティナ、Licaxxxら 楽曲は藤井 風が担当

  4. Puzzle Projectとは?YOASOBIの仕掛け人と3人の10代が語る 4

    Puzzle Projectとは?YOASOBIの仕掛け人と3人の10代が語る

  5. 君島大空が照らす、生の暗がり 明日を繋ぐよう裸の音で語りかける 5

    君島大空が照らす、生の暗がり 明日を繋ぐよう裸の音で語りかける

  6. 今泉力哉と根本宗子が決めたこと ちゃんと「面倒くさい人」になる 6

    今泉力哉と根本宗子が決めたこと ちゃんと「面倒くさい人」になる

  7. パソコン音楽クラブが語る「生活」の音 非日常下で見つめた自然 7

    パソコン音楽クラブが語る「生活」の音 非日常下で見つめた自然

  8. サブスク以降のバンド活動 97年生まれ、Subway Daydreamの場合 8

    サブスク以降のバンド活動 97年生まれ、Subway Daydreamの場合

  9. Huluの映像クリエイター発掘&育成企画『HU35』発足の理由とは? Pが語る 9

    Huluの映像クリエイター発掘&育成企画『HU35』発足の理由とは? Pが語る

  10. 「日本が滅びても残る芸術を作りたい」平田オリザ×金森穣対談 10

    「日本が滅びても残る芸術を作りたい」平田オリザ×金森穣対談