植田真梨恵×A4A・東市篤憲 映像表現の突破口を使った作品を語る

シンガーソングライターの植田真梨恵が、自身の楽曲“勿忘にくちづけ”のスペシャルコラボムービーを7月25日に公開した。“勿忘にくちづけ”は、チョーヤ「夏梅」のCMソングに起用され、映像と同日に8枚目のシングルとしてリリースされた楽曲。これまで「感情型シンガー」として、赤裸々な心情を吐露する歌を歌ってきた彼女が、故郷である久留米の伝統工芸「久留米絣」をモチーフに、「古き良き伝統」への憧憬と愛情を歌った新機軸である。

スペシャルムービーの監督を務めたのは、BUMP OF CHICKENや坂道AKBなど様々なミュージックビデオやBLACKPINKのライブ演出を手がける映像作家・演出家の東市篤憲(A4A)。伝統の街・京都を舞台に、浴衣姿の植田をフィーチャーした映像は、彼女の美しい魅力を引き出している。

「ドローンには興味がなかった」という東市監督があえてマイクロドローンを手に取ったことや、ポラロイドをスマホ画面のようにスワイプするシーンの作り込みなど、映像としての新たな手法が取り入れられている点も注目すべきだ。植田と東市監督を招き、「植田真梨恵×蝶矢×東市篤憲」のコラボの経緯や、椎名林檎の“ギブス”のオマージュも含んでいるという映像の作り方について、たっぷりと語ってもらった。

写真をスワイプすると、過去の自分がパラパラと見える。そういうギミックを使おうと思ったんです。(東市)

—植田さんと東市監督は、以前から面識があったのですか?

東市:最初は、僕が一方的に知ってました(笑)。以前たまたま渋谷で、ひとりでご飯を食べていたときに、お店で流れてきた曲がすごくいいなと思って。歌っている女性の声が、心にすっと入ってきたんですよね。それでShazamしたところ、植田さんの“夢のパレード”だったんです。

東市:そのあと、しばらくしてから『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』で偶然お会いする機会があって。そのときは別に「ミュージックビデオを作らせてください」みたいな売り込みをしたわけでもなくて(笑)、ご挨拶と「聴いてます!」って言っただけだったんですけど、今回こうやって自分から興味を持ったアーティストの方とご縁があって、ご一緒させてもらうことになり、とても嬉しく思っています。

植田:こちらこそ光栄です。ご挨拶させていただいたときの東市さんの第一印象は、音楽に対してすごく愛情のある方だなというものでした。そのあと改めて作品を拝見したら、光がとても綺麗で。

東市篤憲は『BUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDER』のステージデザイン、ロゴデザイン、サイングラフィック、映像演出、収録映像監修、すべてのクリエイティブディレクションを手がけた

植田:私もCDなどの作品のアートワークを考えたり、前作では自分で映像を監督したりしたのですが、どちらかというとアナログな、手作りの作品に偏りがちなところがあって。東市さんとのコラボが決まったときは、自分の楽曲がどんなふうになるのか、自分の見えないところ、想像もしていなかったところへ引っ張っていってくれるんじゃないかと思ってワクワクしました。

東市篤憲、植田真梨恵
東市篤憲、植田真梨恵

—今回の曲“勿忘にくちづけ”に関して、東市監督はどんな印象を持ちましたか?

東市:最初の打ち合わせの日が、ちょうどミュージックビデオの公開日だったんですよ。それがすごくよくて、「僕が撮る必要ないんじゃないかな?」と思ったくらいです(笑)。第一、すでにミュージックビデオがある曲に対して、新たにムービーを作るというのは自分にとって初めての経験だったので、どういうアプローチで作るべきか考えましたね。タイアップに寄り過ぎることなく、ミュージックビデオのアナザーストーリーとしてどう落とし込んでいくか、そこを話し合いました。

“勿忘にくちづけ”ミュージックビデオ

—そこから、どういう発想を持って、今回のムービーの内容を考えていったのでしょうか?

東市:まず、植田さんの昔のインタビュー記事や、これまでの楽曲などをすべて遡りました。どんな生い立ちで、どんな人生を歩んできたのか、どういう思いで曲を作ってきたのかを調べたんです。そのうえで、彼女のなかにある未発掘な部分を探っていきたいと思ったんですよね。彼女は今まで自分で曲を作って、ビデオの監督もしてきたわけで、別の人にしか引き出せない魅力を引き出したいと思ったので。

植田:撮影の前にコンテを見せてもらったんですけど、その時点から素晴らしくて感動しました。読んで心がほっこり柔らかくなったんです。

左:植田真梨恵

東市:植田さんの過去を辿っていったら、自然とストーリーが浮かんできました。彼女が幼い自分と京都で偶然遭遇して、写真を渡される。そして、その写真をスワイプすると、過去の自分がパラパラと見える。そういうギミックを使おうと思ったんです。

過去の自分と向き合うファンタジーというか、現実なのか夢なのか、曖昧な感じを上手く映像に落とし込めたらなと。写真を渡す女の子も、少女時代の植田さんだったのか、たまたま通りかかった普通の女の子だったのか、見た人の想像に委ねるような、そんなストーリーを組み立てました。

コンテの一部
コンテの一部

椎名林檎さんの“ギブス”へのオマージュを入れることで、僕と植田さんがコラボする必然性につながるのかなとも思ったんですよね。(東市)

—ポラロイドの写真をスワイプするシーンは、この映像のひとつの見所ですよね。

東市:植田さんが好きなアーティストに椎名林檎さんを挙げていて、僕も“ギブス”(2000年発表、椎名林檎の5thシングル)にものすごく衝撃を受けたんですよ。歌詞に<あなたはすぐに写真を撮りたがる あたしは何時も其れを厭がるの だって写真になっちゃえば あたしが古くなるじゃない>というフレーズがあるんですけど、そのことを人生の節々で考えさせられるんです。「写真に撮られても、古くならずにいられる方法ってなんだろう」と考えたこともあって。

左から:植田真梨恵、東市篤憲

—映像作家としての姿勢にも大きな影響を与えたのですね。

東市:歌詞の世界観だけでなく映像も含め、ものすごく影響を受けた楽曲の1つですね。そのことを今回思い出して、「写真が自分を古くしてしまうなら、写真そのものを動かしちゃおう」と。それで、写真をスワイプするアイデアが生まれたんです。未来に行ったり過去へ戻ったり、想像力でできたら面白いなと。“ギブス”へのオマージュを入れることで、僕と植田さんがコラボする必然性につながるのかなとも思ったんですよね。

植田:私はデビューした頃、椎名林檎さんと比較されることがよくあって。大好きな方なので「比べられるなんておこがましい」と思っていたんですけど、監督のお話を聞いて、影響を受けていることにコンプレックスすら感じてしまっていたものが、むしろ私の場合は過去にすがりがちだったりするんだと改めて気づいたりして。違う部分を歌えているんだなと思わせてもらえました。

植田真梨恵

植田:私は、消えてゆくもの、なくなっていくものに対してすがっちゃうところがあって。“ふれたら消えてしまう”という曲があるんですけど、サビの歌詞が<君と描いた 現実のフォトグラフを持って行けばいいのだ>なんですね。私は触れたらどんどん消えてしまう時間が悲しくて、それを曲にしているところもあるんですけど、写真も同じで、今この瞬間を撮ってお守りみたいに持っていたいタイプで。そこを監督がフィーチャーしてくれたなって。

—この一瞬を曲に封じ込めるという行為は、写真を撮る感覚に近いものがあるのかもしれないですね。「自分が今見ているものすべてを残したい」みたいな。

植田:それはきっとあると思います。世の中には素晴らしいプロの作家さんが書いた楽曲がたくさんあって、それを歌う素晴らしいシンガーの方がたくさんいるのに、私が私自身のことについて書いて歌う意味ってどこにあるんだろう? と思ったことが以前あって。そのときに、自分が心から感じていることを正直に歌にするのが、意味のあることだと思ったんですよね。

植田真梨恵

無条件で受け入れてほしいと思う地元に、恥じない自分でいたいという気持ちも湧くようになりました。(植田)

—でも“勿忘にくちづけ”は、植田さんの新たな魅力がフィーチャーされていますよね。これまでの植田さんは「感情型シンガー」と呼ばれていたように、自身の内面を赤裸々に歌う歌詞が多かったですが、この曲は「人から人へ受け継がれていく伝統・愛情」が表現されています。

東市:そうなんですよね。最初に話したように、僕は“夢のパレード”で植田さんに出会ったので、アップテンポな楽曲を歌っているイメージが強かったんです。“勿忘にくちづけ”は、まったく違うタイプの曲で驚きました。

—今回、こうしたテイストやテーマにしようと思った理由は?

植田:発端は、私の地元である福岡県久留米市の、伝統工芸「久留米絣」のPRムービーに楽曲作りで関わることになって。それで「久留米絣」をモチーフに書いたのが、この“勿忘にくちづけ”だったんです。

ちょうどインディーズデビューから10年を迎えるにあたって、「これから本当に届けたい歌ってなんだろう?」と考えたときに、感情をむき出しにした楽曲だけではなくて、もっと綺麗な気持ちに触れるとか、心地よい時間が流れる歌とか、幅広い年代のみなさんに、もっと気軽に楽しんでもらえる歌も歌いたいという思いが生まれてきたんです。

東市:そうだったんだ。

植田:今、久留米のふるさと大使としてもお仕事させてもらっているんですけど、無条件で受け入れてほしいと思う地元に、恥じない自分でいたいという気持ちも湧くようになって。ちゃんと、胸を張って地元に返せるようなお仕事をこれからもしていきたいなと。

植田真梨恵

—曲調も、ピアノの旋律などに「和」のテイストがあって。それも今までの植田さんにはなかった雰囲気ですよね?

植田:自然とそういうアレンジになっていったんですよね。いつも一緒に演奏してくれている西村(広文 / アカシアオルケスタ)さん、車谷(啓介 / Sensation)さんと3人でレコーディングしたのですが、あるべきところに音を置いていったらこうなったというか。アレンジも、装飾していくというよりは削ぎ落としていく作業でした。ジブリや新海誠さんの世界観というか、「美しいアニメーションを作る日本」「日本の夏の緑のなかを短い電車が通り抜けるようなイメージ」というのをメンバーに伝えてレコーディングに入ったんです。ちょっと雫がある、雨上がりの気持ちよさみたいな。

—そのテイストが、京都で撮影した画とハマっていますよね。

東市:僕、京都が好きでたまに行くんですけど、いい撮影ポイントは今回網羅できました(笑)。なんといっても見所は、植田さんの浴衣姿。初めての浴衣姿を披露していただき、その凛とした佇まいで京都の竹林や八坂神社、祇園の通り、インクラインなど、いろんな場所を歩いてもらいました。とてもいい画がたくさん撮れましたね。

東市篤憲

—ちょっと青みがかった色合いも、本当に美しかったです。

東市:おそらく、編集をスペインでやっていたからだと思うんですよ。スペインの空がめちゃめちゃ青くて。しかも、すごくカラッとしていて、涼しくて。その空を見ながら映像の色味の調整などしていたんです。ちょうどスペインにいたことを上手く利用しました(笑)。

マイクロドローンは、映像表現の新たな突破口になると思っています。(東市)

—今回の映像は植田さんと、東市監督と、チョーヤのコラボムービーとして発表されていますが、チョーヤからのリクエストはなにかありましたか?

植田:京都にある、梅酒体験専門店「蝶矢」で撮影をすることくらいですね。そもそも梅が大好きなので、嬉しかったです。真っ白な店内で、いろんな素材を組み合わせて自分だけの梅酒や梅ドリンクを作れるんですよ。めちゃくちゃ美味しかったですし、受け継がれていく伝統をカジュアルに楽しめるという意味でも、素晴らしいなと思いました。

東市:「蝶矢」のサイトを見たら、梅が日本に伝わって2000年と書いてあって。そのあいだ、梅を使った飲み物が作られてきた歴史のなかで、チョーヤさんはさらに新しいチャレンジをしているなと思いました。梅の歴史と、植田真梨恵の歴史が一瞬交差し、専門店で梅酒を飲むというストーリーを上手く作ることができましたね。

梅酒体験専門店「蝶矢」店内で撮影している様子
梅酒体験専門店「蝶矢」店内で撮影している様子(「蝶矢」のサイトを見る

—今回の映像には、マイクロドローンが導入されています。取材前にメイキング映像も見させてもらったのですが、植田さんの至近距離をすり抜けて飛んでいくなど、マイクロドローンって本当にすごいことが出来るんですね。

東市:そうなんですよ。「蝶矢」なので、映像に蝶々を合成しようと思って。その蝶々の目線をマイクロドローンで再現しました。僕は、今までの大きなドローンには全然興味がなかったんですね。あれって結局、クレーンやヘリコプターと、やれることはそんなに変わらないんじゃないかって。

でも、マイクロドローンは腕と体の隙間をかいくぐったり、ものすごく狭い部屋とか、普通のカメラでは機敏に動けないジャングルジムのなかを飛び交ったり、今まで見たことのない画が撮れるんですよ。マイクロドローンは、映像表現の新たな突破口になると思っています。もう、本当に衝撃的で、撮影担当であるシネマレイの増田(勝彦)さんと会社まで作る気でいるくらいです(笑)。

左から:植田真梨恵、東市篤憲

植田:マイクロドローン、ドキドキしましたね。自分のスレスレのところを飛んでくるので(笑)。一度もぶつかったりはしなかったんですけど、ものすごくプライベートな距離まで入ってくる感じにドキドキしました。

植田真梨恵

東市:映像的な挑戦もやりつつ、植田さんの美しさを撮るということに一番こだわりました。僕が“夢のパレード”を聴いて、植田さんの作品をもっと聴きたくなったように、この映像で植田さんを初めて知った人が「彼女のことをもっと知りたい」と思ってもらうにはどうしたらいいかをずっと考えていたんです。そんな「入口」となる映像を目指していたし、植田さんの過去作を聴いて再びこの映像に立ち返ったとき、彼女のことをさらに好きになるような仕掛けを入れたいなと。

今回、「過去」というところにこだわったのは、逆説的に「今」の植田さんを知ってもらいたいからということでもあるんですよね。過去を知れば知るほど好きになるような「今」の植田さんを描いて、そして「未来」は一緒に作っていけたらいいなって。

植田:そんなふうにおっしゃっていただけて、すごく嬉しいです。

「理想の自分」になっていくことと、「みんなの思い描く植田真梨恵」になっていくことは、ひょっとしたら違うのかもしれなくて。(植田)

—今回東市監督と一緒にやったことは、今後の植田さんのクリエイティブにもなにか影響を与えそうですか?

植田:最初にもお話ししたように、コンテを見せてもらったときに本当に感動して。しかも、そのあとに上がってきた映像を見たら絵コンテのままで、本当に驚きました。コンセプトから完成形までを見据えたうえで作られているんだなって。あっという間に撮影が終わったこともびっくりしたし、驚きの連続でしたね。本当に迷いがないんだなと。

東市:コンテというのは、自分の脳内イメージをスタッフやアーティストと共有するためのものなので、もちろん変わるときもあるんですね。でも、ミュージックビデオを撮っているとき、「この画が撮れていれば、あとはそんなに気にしない」って思える瞬間があって。

今回は、<朝焼けの路 一人歩行く道>という歌詞のところで、まさに朝から八坂神社の参道でリップシンクを撮ったんですが、それが本当に綺麗で、「もうこれだけでいいじゃん!」って思えました。その時点でいいものができると確信したから、それが軸となってあとはサクサク進んでいったんですよね。場合によってはそういうものがなかなか撮れず、何度も粘る現場もあります。

植田:あの時点で、そんな確信を持ってくださっていたんですね! 知りませんでした。

八坂通りでの撮影の様子
八坂通りでの撮影の様子

—今回の映像では、植田さんの持っている柔らかい部分がフィーチャーされた感じですよね。そこも、東市監督だからこそ引き出せたのかなと思いました。植田さんは今回のコラボを経て、自分自身の見せ方など変わっていきそうですか?

植田:いやあ、もう、すごく盛っていただいて……(笑)。おっしゃるように、自分から浴衣を着ることもないし、東市さんに撮っていただくから、チョーヤさんとのコラボだから、京都だからという、3つの要素のなかで自然に「浴衣とかどうかな」と、すべてがとてもしっくりいく撮影でした。

今後はもっと、大人になっていかなければと思うばかりです。「理想の自分」になっていくことと、「みんなの思い描く植田真梨恵」になっていくことは、ひょっとしたら違うのかもしれなくて。今回の撮影は、心を通わせながらのありがたい経験でしたが、もっといろいろ勉強したい!(笑) ここまで導かれたことを大切にしながら、模索して自分の表現を見つけていきたいです。東市さん、また機会があったらぜひお仕事ご一緒させてください。

東市:いつでも!

左から:東市篤憲、植田真梨恵

ウェブサイト情報
リリース情報
植田真梨恵
『勿忘にくちづけ』初回盤(CD+DVD)

2018年7月25日(水)発売
価格:2,000円(税込)
GZCA-4152

[CD]
1. 勿忘にくちづけ
2. 雨にうたえば
3. distracted(ボイスメモ)
4. 勿忘にくちづけ -off vo.-
[DVD]
・“勿忘にくちづけ”(from『Live of Lazward Piano ”bilberry tour』2018年3月24日東京グローブ座)
・まわりくるめロケ番外編「久留米絣体験」

植田真梨恵
『勿忘にくちづけ』通常盤(CD)

2018年7月25日(水)発売
価格:1,296円(税込)
GZCA-4153︎

1. 勿忘にくちづけ
2. 雨にうたえば
3. distracted
4. 勿忘にくちづけ -off vo.-

イベント情報
『植田真梨恵 たったひとりのワンマンライブ vol.3 “good-bye stereotype”』

2018年9月22日(土)
会場:京都府 紫明会館

2018年9月24日(月・祝)
会場:滋賀県 豊郷小学校 旧校舎群

2018年10月6日(土)
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO

2018年10月13日(土)
会場:徳島県 脇町劇場オデオン座

2018年10月19日(金)
会場:福岡県 久留米シティプラザ 久留米座

2018年10月30日(火)
会場:北海道 札幌Fiesta

2018年10月31日(水)
会場:宮城県 日立システムズホール仙台 交流ホール

2018年11月2日(金)
会場:静岡県 Live House 浜松 窓枠

2018年11月4日(日)
会場:東京都 クラブeX

プロフィール
植田真梨恵
植田真梨恵 (うえだ まりえ)

福岡県久留米市出身。ほとばしる感情ごと全身全霊で歌う感情型シンガーソングライター。15歳で家族の元を離れ、大阪で音楽活動を始める。歌う曲がないなら自分で作るというひたむきに前に向かう強さと、その怖いもの知らずのライブパフォーマンスがレコード会社スタッフの目に留まり、17歳でインディーズデビュー。アコギ一本を抱え、年間50本を超えるライブを重ね、2013年にはワンマンライブ全公演完売を記録し、2014年、『彼に守ってほしい10のこと』で念願のメジャーデビューを果たした。インディーズ時代から一貫して作品全般のアートワーク、衣装のスタイリング、メイクアップ、ライブの舞台演出まで自らこなし、2年連続でミュージックジャケット大賞にノミネートされるなど、その作り出す世界観のファンも多い。自分の中にあるものしか歌えない。音楽に嘘はつきたくない。不器用なまでにまっすぐ歌を届け続ける。

東市篤憲 (とうし あつのり)

映像作家・演出家・A4A代表、アーティストの作品をミュージックビデオやライブ演出、ジャケットデザインに至るまで、ストーリーと体験を紐付けていき、より多くの人に想いを届けることをつくる。BUMP OF CHICKENの『TOUR 2017-2018 PATHFINDER』では、ステージデザイン、ロゴデザイン、サイングラフィック、映像演出、収録映像監修、すべてのクリエイティブディレクションを手がけた。また、BLACKPINK JAPAN ARENA TOUR2018の総合演出や、2018.9.15~16 TOKYO GIRLS COLLECTION Super Live MATSURIではキズナアイ、初音ミクと生身のアーティストが同じステージに立つバーチャルな舞台を演出することも決まっている。



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