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ドミコが語る、「理由」や「仕組み」を知ることのつまらなさ

ドミコが語る、「理由」や「仕組み」を知ることのつまらなさ

ドミコ『Nice Body?』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:馬込将充 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
2019/02/06

あくまでも大事なのは、自分のなかの真理。そっちのほうがロマンがあるじゃないですか。

—音楽に関しては、歳を重ねても冷めませんか?

さかした:音楽に関しては、あんまり考えないようにしています。それこそ冷めてしまいそうで怖いので。昔から自分で作った曲のことも、分解して、解き明かさないようにしているんです。

—プロのミュージシャンでありながら、音楽について考えないようにするって、難しくないですか?

さかした:難しくはないですね。僕の音楽を作っていく過程って、無意識的なものなんです。意識的に音楽を作るっていうことが、あんまりないんですよ。もちろん、人が作っているものなので、無意識と言いつつも、紐解いていくと正体が出てくるんですけど……そこには、あまり気づきたくないです。

さかしたひかる

—昔からそうですか?

さかした:そうですね。できるだけ無意識のものが録れるように、ボイスメモをつけっぱなしにして、そこで録れた音で「ここ、いいな」って思った部分をつなげたり広げたりしていく、みたいな。そういうやり方は、今でも一貫していますね。

絵にたとえるとわかりやすいと思うんですけど、「木を描こう」と思って茶色い幹を描き始めるんじゃなくて、キャンバスにビシャッと絵具を飛ばして、そこで生まれた形から「ここから木を描こう」って思い始める感じなんです。そういう二度と生まれないもののほうが、作っていて楽しいんですよね。もちろん、意識して「ドミコ風」の音楽を作ろうと思えば作れるんですけど……それは、自分自身が楽しくないんです。熱がまったく入らない。

—無邪気に「無意識」に向かっているのではなくて、音楽に関しては意図的に「無意識」であろうとしている、ということですよね。

さかした:シンプルなことだと思うんですよ。めちゃくちゃ好きな人ができて、「なんで好きなんだろう?」って考えたら、「長い髪の人が好き」みたいな理由だったりして。そういう「仕組み」に気づいてしまうと、どうでもよくなっちゃう。

カレーだって、「カレーが好きだ!」って思えていればいいですけど、そこを掘り下げていくと、カレーのなかに入っている特定のスパイスが好きなのかもしれない。それに気づいた瞬間に、カレーっていうものが自分にとってすごくリアリティを持ってしまう。それがイヤなんです。

それよりは「ただ、なんとなく好きだ」って思えているほうが、ファンタジーでいいなって。「カレー」というものが、自分のなかで魔法のような存在であってほしいんです。あくまでも大事なのは、自分のなかの真理というか。そっちのほうがロマンがあるじゃないですか。たとえがめちゃくちゃなんですけど(笑)。

さかしたひかる

—いや、でも、わかります。

さかした:音楽って、ふんわりとした、形のないものだと思うんですよ。その時点でめちゃくちゃ面白いと思うんです。「なにもない」ものを、いろんな人たちが金や時間をかけて作っている。言い方は悪いけど、「滑稽だな」とも思う。でも、それを真面目にやっているっていうのが、素敵で面白い部分だと思うんですよね。

逆に、そうやって作っているものをロジックで解明できるようにしてしまうのは、せっかく神秘的であるものに対して、勿体ないなって思っちゃうんです、僕は。

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リリース情報

ドミコ
『Nice Body?』
ドミコ
『Nice Body?』

2019年2月6日(水)発売
価格:2,500円(税込)
RED-0012

1. ペーパーロールスター
2. さらわれたい
3. My Body is Dead
4. 裸の王様
5. 服をかして
6. わからない
7. アーノルド・フランク&ブラウニー
8. あたしぐらいは
9. マイダーリン
10. ベッドルーム・シェイク・サマー

  • Apple Musicで聴く
  • イベント情報

    『Nice Body Tour?』

    2019年2月15日(金)
    会場:埼玉県 北浦和 KYARA

    2019年2月23日(土)
    会場:静岡県 浜松 FORCE

    2019年3月2日(土)
    会場:福岡県 the voodoo lounge

    2019年3月3日(日)
    会場:宮崎県 SR BOX

    2019年3月9日(土)
    会場:広島県 BACK BEAT

    2019年3月10日(日)
    会場:愛知県 名古屋 CLUB UPSET

    2019年3月16日(土)
    会場:北海道 札幌 KRAPS HALL

    2019年3月20日(水)
    会場:宮城県 仙台 LIVE HOUSE enn 2nd

    2019年3月24日(日)
    会場:大阪府 umeda TRAD

    2019年3月29日(金)
    会場:新潟県 CLUB RIVERST

    2019年3月30日(土)
    会場:石川県 金沢 GOLD CREEK

    2019年4月6日(土)
    会場:岡山県 ペパーランド

    2019年4月7日(日)
    会場:香川県 高松 TOONICE

    2019年4月19日(金)
    会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

    2019年5月18日(土)
    会場:沖縄県 那覇 Output

    プロフィール

    ドミコ
    ドミコ

    2011年結成。さかしたひかる(Vo,Gt)と長谷川啓太(Dr)の2人からなる独自性、独創性で他とは一線を画す存在として活動。バンドの音楽性はガレージ、ローファイ、サイケ等多面的に形容される事が多いが、その個性的なサウンドは確実にドミコでしかない。一目で釘づけになる常習性の高いライブに定評がある。2016年11月9日、1stフルアルバム『soo coo?』をリリース。2017年Space Shower TVが年間通して新人アーティストをPUSHする『NEW FORCE 2017』10組に選出される。6月、初の配信限定シングル『くじらの巣』をリリースし、Apple Music『今週のNEW ARTIST』に選ばれる。7月、『FUJI ROCK FESTIVAL'17』に初出演を果たした。10月18日には2ndフルアルバム『hey hey,my my?』をリリース、11月にはバンド初となる中国ツアーを敢行。その前後で全国8か所のワンマンツアー行い各所SOLD OUT。2018年の年明けに日本テレビ系列『バズリズム02』の『これがバズるぞ2018』で5位にランクイン。FM802 DJ、ディレクターによる2018年注目のアーティスト『POP UP!!』に選出。3月JET全国ツアーのゲストアクトを経て、初渡米。『SXSW Japan Nite』出演後、全米6か所を回るツアー無事終了させた。12月には初の台湾公演を開催。2019年2月6日には3rdアルバム『Nice Body?』をリリースし、同作の発売に伴って全国ワンマンツアー『Nice Body Tour?』が開催される。

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