特集 PR

東野祥子、白井剛、鈴木ユキオ鼎談 ダンスは世の中を見るための窓

東野祥子、白井剛、鈴木ユキオ鼎談 ダンスは世の中を見るための窓

Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13『DANCE TRUCK TOKYO』
インタビュー・テキスト
島貫泰介
撮影:前田立 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部)

未知の世界は積極的に提供していきたいと思っています。(東野)

―『DANCE TRUCK TOKYO』はデザインもポップでおしゃれですけど、じつはけっこうアンダーグラウンドなDNAを秘めている気がします。空き地に突然怪しいトラックがやってきて、特殊な人たちが芸を見せて、また去っていく。サーカスや見世物小屋みたいなアングラな匂いが。

東野:前情報のない方が出くわすとびっくりするでしょうね。今回は新宿や渋谷といった人の行き来の激しい場所でもやりますから、そういう人たちにとってはかなり意味のわからない世界が広がると思う。でも、そういう未知の世界は積極的に提供していきたいと思っています。

東野祥子(ひがしの ようこ)<br>「ANTIBODIES Collective」振付家・ダンサー。1990年代後半より舞台芸術から音楽シーンにて作品を発表。2000年~2014年「Dance Company BABY-Q」を主宰。トヨタコレオグラフィーアワード『次代を担う振付家賞』(グランプリ)など受賞多数。2015年には「ANTIBODIES Collective」を結成。ジャンルレスなアーティストの集合体として国内外にて活動を展開。2011年から「全日本ダンストラック協会」の代表を務める。
東野祥子(ひがしの ようこ)
「ANTIBODIES Collective」振付家・ダンサー。1990年代後半より舞台芸術から音楽シーンにて作品を発表。2000年~2014年「Dance Company BABY-Q」を主宰。トヨタコレオグラフィーアワード『次代を担う振付家賞』(グランプリ)など受賞多数。2015年には「ANTIBODIES Collective」を結成。ジャンルレスなアーティストの集合体として国内外にて活動を展開。2011年から「全日本ダンストラック協会」の代表を務める。

白井:個人的な興味としては、自分でも街の体感をダイレクトに感じられるのが楽しい。特に今回は東京を1年かけて集中的に巡っていくから、渋谷はどう? 足立はどう? 原宿は渋谷と近いけれど、また一味違う……って感じで、場所と人の雰囲気の違いがわかってくると思うんですよ。同時に、東京って街の一言ではまとめられない感じも浮き彫りになってくる。

―この10年で国内のダンス関係のフェスティバルは本当に数が増えて、企画もユニークなものがありますよね。それに合わせて、アーティストたちが結成するカンパニーのあり方も多彩になっています。ダンス経験のない人を積極的に集める東野さんの「ANTIBODIES Collective」や、今回のダンストラックに登場する「新人Hソケリッサ!」は、ホームレスの経験をもつ人らで結成されています。そういった多様化が、ダンスと都市・社会が関わるチャンスを増やしている気がします。

『DANCE TRUCK PROJECT 2012』の様子 photo:Hideo Mori
『DANCE TRUCK PROJECT 2012』の様子 photo:Hideo Mori
『DANCE TRUCK PROJECT 2014』の様子 photo:bozzo
『DANCE TRUCK PROJECT 2014』の様子 photo:bozzo

東野:私は野外、ときには島まるごと全部を使ったりするのが好きなので、より積極的に地域のコミュニティーに入っていく、っていうところから創作を始めるというのはありますね。その過程で、ちょっと特異な人たちが混じり入っても許容できるような環境を作るところから始まり、島に残っている伝統、歌や踊り、言い伝えなんかを盛り込みながら、自分たちの表現に関する実験を行なっています。ふだんからそういうスタンスでいると、街や場の持つイメージやパワーっていうものは作品に深く入り込んでくるんですね。

Page 2
前へ 次へ

イベント情報

『DANCE TRUCK TOKYO』
Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル 13
『DANCE TRUCK TOKYO』

2019年9月5日(木)18時30分~20時30分
会場:東京都 新宿中央公園 水の広場

2019年9月22日(日)18時~19時、20時~21時、
会場:東京都 中央卸売市場 足立市場
※2ステージ入替制

2019年10月12日(土)18時~20時
会場:東京都 狛江 多摩川河川敷

2019年10月26日(土)、27日(日)18時~20時
会場:東京都 渋谷 宇田川町空き地

2019年11月4日(月・休)16時30分~18時
会場:東京都 府中 けやき並木通り

※2020年開催情報は別途発表

主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
企画・制作:全日本ダンストラック協会
共同制作:NPO法人Offsite Dance Project

出演:
東野祥子
白井剛
鈴木ユキオ
ANTIBODIES Collective
川村美紀子
新人Hソケリッサ!
OrganWorks
白神ももこ
田村興一郎
Aokid
小暮香帆
米澤一平
向雲太郎
Abe“M”ARIA
五十嵐結也
きたまり
メガネ(座)
森下真樹 / 森下スタンド
入手杏奈 / 坂本弘道
Somatic Field Project
鉄割アルバトロスケット
ロクディム
しでかすおともだち
ZVIZMO(伊東篤宏×テンテンコ)
KAMOSU
テニスコーツ
Dill
灰野敬二
山川冬樹
Jon(犬)
森川祐護(Polygon Head)
and more

DANCE TRUCK TOKYO オーディション
2019年9月24日(火)13:00~16:00頃
会場:都内の文化施設内 特設会場(応募受付後に詳細をお知らせします)
募集作品:4tトラックの荷台スペースで上演する10分以内のパフォーマンス(ジャンル不問)
選考:東野祥子、白井剛、鈴木ユキオ
参加費:無料
応募期間:2019年9月1日(日)~10日(火)
申込・問合せ先:NPO法人Offsite Dance Project内「DANCE TRUCK TOKYO オーディション担当」

『Tokyo Tokyo FESTIVAL』とは

オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組です。

『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』」とは

斬新で独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を幅広く募り、『Tokyo Tokyo FESTIVAL』の中核を彩る事業として、東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が実施するものです。国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』と総称し、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて、順次展開していきます。

プロフィール

東野祥子(ひがしの ようこ)

ANTIBODIES Collective 振付家・ダンサー。90年代後半より舞台芸術から音楽シーンにて作品を発表。2000 年~2014年「Dance Company BABY-Q」を主宰。トヨタコレオグラフィーアワード[次代を担う振付家賞](グランプリ)など受賞多数。2015年には「ANTIBODIES Collective」を結成。ジャンルレスなアーティストの集合体として国内外にて活動を展開。2011 年から「全日本ダンストラック協会」の代表を務める。

白井剛(しらい つよし)

振付家・ダンサー。1998年「study of live works 発条ト(ばねと)」、2006年「AbsT」設立。2000年バニョレ国際振付賞など国内外の賞を受賞。様々な対象と響きあう独自の身体性、感性と知性をくすぐる作品性が評され、音楽・美術・文学など他ジャンルとのコラボレーションやワークショップも企画される。

鈴木ユキオ(すずき ゆきお)

振付家・ダンサー。世界40都市を超える地域で活動を展開し、しなやかで繊細に、空間からはみだすような強靭な身体・ダンスは、多くの観客を魅了している。モデル、音楽家との共同制作、子供や障害のある方へのワークショップなど、活動は多岐に渡る。2008年トヨタコレオグラフィーアワード[次代を担う振付家賞]等受賞多数。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

LUMINE ART FAIR - My First collection / Art of New York City

10月12日、13日にルミネ新宿で開催する『LUMINE ART FAIR -My First Collection』のために制作された動画。現地アーティスト2名の言葉と、リアルな空気感とともにNYのアートシーンを紹介している。「NY、かっこいい!」という気持ちがムクムク膨れ上がってくるはずだし、アートに触れるきっかけはそれくらいがちょうどいいと思う。(石澤)

  1. ドラマ『まだ結婚できない男』。新キャスト迎えて13年後を描く 1

    ドラマ『まだ結婚できない男』。新キャスト迎えて13年後を描く

  2. 中山美穂がダンサーに恋 松尾スズキ監督・脚本・主演『108』本編映像公開 2

    中山美穂がダンサーに恋 松尾スズキ監督・脚本・主演『108』本編映像公開

  3. セクゾ中島健人&菊池風磨が「ガルボ」のキニナル食感を70種の表情で表現 3

    セクゾ中島健人&菊池風磨が「ガルボ」のキニナル食感を70種の表情で表現

  4. 『全感覚祭』が10月13日に渋谷複数会場で急遽開催、千葉会場中止を受け 4

    『全感覚祭』が10月13日に渋谷複数会場で急遽開催、千葉会場中止を受け

  5. 宮藤官九郎の新作舞台『もうがまんできない』に阿部サダヲ、松尾スズキら 5

    宮藤官九郎の新作舞台『もうがまんできない』に阿部サダヲ、松尾スズキら

  6. フレデリックの表現がユニークな理由 双子の関係と想像力に秘密が 6

    フレデリックの表現がユニークな理由 双子の関係と想像力に秘密が

  7. 『水曜どうでしょう』漫画化、『週刊少年チャンピオン』で連載 7

    『水曜どうでしょう』漫画化、『週刊少年チャンピオン』で連載

  8. 宮沢氷魚と藤原季節が額をくっつける、今泉力哉『his』ポスター&場面写真 8

    宮沢氷魚と藤原季節が額をくっつける、今泉力哉『his』ポスター&場面写真

  9. 細野晴臣『NO SMOKING』特別映像公開 坂本龍一、高橋幸宏、星野源ら登場 9

    細野晴臣『NO SMOKING』特別映像公開 坂本龍一、高橋幸宏、星野源ら登場

  10. 小沢健二の新アルバム『So kakkoii 宇宙』11月発表、新曲配信&ライブも 10

    小沢健二の新アルバム『So kakkoii 宇宙』11月発表、新曲配信&ライブも