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リーガルリリー×玉城ティナ対談 息苦しかった中高時代を打ち明ける

リーガルリリー×玉城ティナ対談 息苦しかった中高時代を打ち明ける

リーガルリリー『ハナヒカリ』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:小林真梨子 ヘアメイク:今井貴子(玉城ティナ) スタイリスト:松居瑠里(玉城ティナ) 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

今考えるとおかしいですよね、教室のあの空気って。(たかはし)

たかはし:教室の中の女の子たちの目線とかって、結構怖いですよね。私はそれをすっごい気にして生きてました。今だったら「そこから離れる」という選択肢もあるけど、当時は「学校に行かない」という選択肢がなかったから。

玉城:わかる。私もそうだった。

たかはし:だから、どうにかしてごまかしながら生きていかなきゃいけなかったけど……今考えるとおかしいですよね、あの空気って。

玉城:変だよね。なんで誰も気づかないんだろう。気づいてる人もいたのかもしれないけど……気づかないっていう体で集合体としているのって変だな。

左から:たかはしほのか、玉城ティナ

―『惡の華』に出てくる教室も、まさにそんな雰囲気ですよね。

たかはし:だから、仲村さんと春日くんが教室をグチャグチャにする場面を見て、「やってくれた!」と思ったんです。

映画のワンシーン。玉城ティナ演じる「仲村佐和」©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会
映画のワンシーン。伊藤健太郎演じる「春日高男」©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会
映画のワンシーン。上が玉城ティナ演じる「仲村佐和」、下が伊藤健太郎演じる「春日高男」©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会

―あの教室の場面で流れるのがリーガルリリーの“魔女”で、ちょうどたかはしさんが『惡の華』を読んでいた頃に書いた曲だそうですが、直接『惡の華』をモチーフにして書いたというわけではないんですよね?

たかはし:ではないです。

―でも、『惡の華』の曲みたいにも聴こえるんですよね。<あそびで犯した重罪に 1人も気付かず夜は明ける。>なんて、まさにあの教室のシーンみたいだし。

たかはし:本当だ……確かに、すごいですね。

リーガルリリー“魔女”を聴く(Apple Musicはこちら

高校2年生で学校に耐えきれなくなったから、衝動的に学校をやめちゃったんです。(たかはし)

―とりあえず笑ってた中学時代を経て、“魔女”を書いた高校生の頃は、どんな学校生活だったんですか?

たかはし:もともといじめられ気質だったから、人にいじめられないように頑張ろうっていうのが人生の目標としてあったので……その悲しさはありました。でも、人のことを無視とかできなくて。

玉城:無視って、順番に回ってこなかった?

たかはし:そう。回ってくるから、悲しかったんだけど、私が無視されて、そのあとにまた違う誰かが無視されるようになったときに、私は無視できなかったんですよ。それが私をいじめていた人だったとしても。その人が悲しんでると悲しくなるから、無視できなくて……だから、みんなよく無視できるなって、「鬼のような人たちだな」って思ってました。

玉城:でも本当に変だよね。なんで人を無視しないといけないんだろうね?

たかはし:生きにくい教室を作ってるのって、自分たちだったんですよね。

たかはしほのか

―たかはしさんはちょうどその頃にバンドを始めたわけですよね?

たかはし:高1までは無視されたり、馬鹿にされたりしていたので、すごく苦しくて。でも、2年生になって音楽を始めて、人間関係がよくなって、逆に学校の中のいろんな部分が見えてきたから、それに耐えきれなくなって衝動的に学校をやめちゃったんです。それで、私はバンドをやりたい、プロになりたい、と思うようになって。

―音楽を始めて学校以外の世界を知ることで、学校の気持ち悪さに気付いてしまったと。

たかはし:外の世界を知ったことで、学校っていうものが絶対に行かなきゃいけないところではなくなって、気持ちが楽になったんですよね。それでやめました。

だから、当時書いていた曲って、「仲間さがし」だったんです。高校のときは疎外感がすごかったけど、ライブに来てくれるお客さんは仲間だと思えてた。同じような人がいるということに私も安心したし、お客さんもそう思ってくれるなら、お互いにとっていい作用だなって。私が書いた詞を読んでくれる人がいるっていう、それだけで救いでした。

―その頃に書いた“魔女”が、『惡の華』の中で学校からの解放を描いたシーンで使われるっていうのは、すごいめぐりあわせですよね。

たかはし:試写会であのシーンを見て、めっちゃ泣きました。「よかったね、私」って。

左から:玉城ティナ、たかはしほのか
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リリース情報

リーガルリリー『ハナヒカリ』初回生産限定盤
リーガルリリー
『ハナヒカリ』初回生産限定盤(CD)

2019年9月25日(水)発売
価格:1,111円(税抜)
KSCL-3197/8

1. ハナヒカリ
2. 魔女

リーガルリリー『ハナヒカリ』通常盤
リーガルリリー
『ハナヒカリ』通常盤(CD)

2019年9月25日(水)発売
価格:888円(税抜)
KSCL-3199

1. ハナヒカリ
2. 魔女

イベント情報

『リーガルリリーpresents「羽化する」』

2019年11月22日(金)
会場:愛知県 名古屋 CLUB UPSET

2019年12月3日(火)
会場:大阪府 梅田 TRAD

2019年12月10日(火)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

作品情報

『惡の華』

2019年9月27日(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

監督:井口昇
脚本:岡田麿里
原作:押見修造『惡の華』(講談社)
主題歌:リーガルリリー“ハナヒカリ”
出演:
伊藤健太郎
玉城ティナ
秋田汐梨
北川美穂
佐久本宝
田中偉登
松本若菜
黒沢あすか
高橋和也
佐々木すみ江
坂井真紀
鶴見辰吾
飯豊まりえ
配給:ファントム・フィルム

プロフィール

リーガルリリー
リーガルリリー

東京都出身ガールズ・スリーピースバンド。儚く透明感のある詞世界を音の渦に乗せて切り裂くように届ける。2014年に当時高校生であったVo.Gt.たかはしほのかとDr.ゆきやまが出会いリーガルリリーを結成する。10代の頃より国内フェスや海外公演に出演するなど精力的にバンド活動を行う。2018年7月に新メンバーにBa.海が加入をして、ガールズ・スリーピースとして新体制となる。2019年3月世界最大級の音楽フェスティバル『SXSW 2019』に初出演するなど、国内外問わず唯一無二の世界観と壮大なライブパフォーマンスに注目が集まっている。

玉城ティナ
玉城ティナ(たましろ てぃな)

1997年10月8日生まれ、沖縄県出身。2012年に講談社主催の「ミスiD(アイドル)2013」でグランプリを獲得。その後、14歳で『ViVi』最年少専属モデルとして人気を集める。2018年に惜しまれつつ『ViVi』を卒業。『ダークシステム 恋の王者決定戦』(14)のヒロインで女優デビュー。2018年『わたしに××しなさい』で映画初主演。『貞子vs伽椰子』(16)、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(16)、『PとJK』(17)、『暗黒女子』(17)、『ういらぶ。』(18)、『チワワちゃん』(19)、『Diner ダイナー』(19)などに出演しコメディからホラー、学園モノからシリアスな人間ドラマまで幅広い役柄を演じている。公開待機作に、主演を務める『地獄少女』(19)、『AI崩壊』(20)などがある。

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