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クラフトビールのブルックリン・ブルワリーが大切にした哲学と仲間

クラフトビールのブルックリン・ブルワリーが大切にした哲学と仲間

Brooklyn Brewery Alternatives Project
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:玉村敬太 編集:今井大介(CINRA.NET編集部)

「自分はこれが好き」って言えないことは、かっこ悪いんじゃないかと思った。

―小西さんご自身も、ブルックリン・ブルワリーに関わられる中で、アートやカルチャーの重要性を認識していったわけですか?

小西:僕は前に2年間オーストラリアに駐在していて、それまでは特に日本が窮屈だと思ったことはなかったんですが、オーストラリアはとても自由でフラットな世界が広がっていて、いいなと思ったんですよね。みんな自由にものを言っていて、逆に「自分はこれが好き」って言えないことは、かっこ悪いんじゃないかと思ったりして。なので、日本に帰ってきて、リバースカルチャーショックじゃないけど、日本もけっこう窮屈なのかもなっていうのは思いました。

―やはり、別の価値観に触れることで初めて気づくことってありますよね。

小西:そこからいろんなものに興味を持つようになり、オーストラリアでスケボーを始めたり、美術館にもよく行ったり、ポップカルチャーっていいなと思うようになりました。ブルックリン・ブルワリーの価値観もそれと通じるものがあるので、素敵だなって。

―それまでは特に何かのカルチャーにハマっていたわけではないのですか?

小西:普通に勉強して、大学に行って、特に何のこだわりもなく日々を過ごしていました。ただ、「主役とかランキング1位を好きになれない」みたいな、ひねくれたところがちょっとあって。ドラマとか映画でもみんなが見なさそうなやつが好きだし、『忍者戦隊カクレンジャー』だとレッドじゃなくてブラックが一番好きだったり(笑)。自分で考えてない感じはかっこ悪いと思ったり、みんなが選ばない方をいいなと思うっていうのはあって。

―まさに「Alternatives」を体現してるじゃないですか(笑)。でもホントに、「こういうものだ」とか「これしかない」と思っていたところから、別の価値観があることを知って、それに触れると救われたりしますよね。

小西:そうですね。「別の世界があるんだ。こっちも楽しいぞ」みたいなことはすごく重要だなって。興味関心が広がると、土日の過ごし方がちょっと変わったりするじゃないですか? ビールひとつとっても、味の違うビールに出会うことで、晩酌の時間がちょっと豊かになっていく。そうやって人生の幅って広がっていくんだと思います。

小西裕太

「一緒に分かち合う」っていう感じかもしれないですね。チームとして、新しい表現、新しい世界をみんなで共有して、みんなで喜ぶ。

―今回の『Alternatives』では、Yogee New Wavesの角舘健悟さんとのコラボレーションが決まったそうですね。

小西:角舘さんがいいなと思った理由はふたつあって、ひとつはブルックリン・ブルワリーの話をしたときに、すごく共感してくれたということ。角舘さんも日本はランキングに支配されている印象を持っていて、周りの人がいいって言ったものをいいと言うような雰囲気があるから、そうじゃない世界もあるってわかった方が楽しくなるとおっしゃっていて、まさに同じ考え方だなって。もうひとつは、「売れることを目的にしたくない」と。自分たちがいることで広がる世界、価値を追求することで、一石を投じたいっていうことをおっしゃっていて、そこも同じだなって。

―確かに、非常にリンクしていますね。

小西:メジャーデビューもされているし、売れることは悪いことじゃないけど、でも自分たちのやりたいことがはっきりあるっていうのは素敵ですよね。しかも、誰かを拒否するのではなくて、いろんな価値観を抱きしめるというか、包含する形で、自分たちなりの表現をすることによって、より世界が広がればいいとおっしゃっていて、すごく共感しました。

―小西さんはすでに角舘さんと何度か会って、お話をされてるんですよね。

小西:一度角舘さんが好きなとんかつ屋さんに一緒に行って、そのときの話がすごく好きで。角舘さんがそのとんかつ屋さんがなぜ好きかって、単純においしいのと、「作ったものに人となりが表れてるから」って言ってたんですよね。家族経営のお店なんですが、そのとんかつ屋さんならではのおいしさが感じられるし、大将の人柄まで感じると。それってクラフトマンシップ的な考えというか、作り手の歴史や想いまで感じることで、もっとおいしく感じられるわけで。

―角舘さんはそのとんかつにGRITTYを感じたのかもしれない(笑)。

小西:ブルックリンをナチュラルに体現してる人だと思います。実際にブルックリンに行ったことはないそうなんですけど、「あれもいいけど、俺はこれがいい」って、普通に言える人だなって。

―具体的には、Yogee New Wavesの楽曲タイトルから引用した「未知との遭遇」をテーマに、いろんな分野のクリエイターとのコラボレーションを行っていくそうですね。

小西:「未知との遭遇」をテーマにしたプロジェクトは、もともと角舘さん自身が温めていた企画でもあって、『Alternatives』の中ではクリエイターとのコラボレーションを行っていくことになりました。角舘さんが今、この人と会ったら何か生まれるかもしれないって本気で思える人と会って、新しい表現を模索する中で、クラフトマンシップやオルタナティブの価値を伝えていけるんじゃないかって話をしたのが始まりです。角舘さんもコラボレーションする相手の方に想いを込めて、自ら手紙を書いてくれていて、その内容もすごくよくて。

僕らはそうやって角舘さんの届けたいものを一人でも多くの人に届けるための媒介になれればいいなと思っていますし、角舘さん含め、DIOで仲間を作っていくことが大事だと思っています。その輪を日本でも広げていきたくて、『Alternatives』としては、メンバーシップ制で参加者を募って、メンバーに対してプロジェクトで生まれた様々なコンテンツを発信していく予定です。

―角舘さんは『WAVES』というアルバムをリリースしたときのCINRA.NETの取材で、「感情の起伏を露わにしてしまうくらい素直だったり、いろんなことにチャレンジしていたり、パワフルに生きてる人に『WAVES』っていう名前をつけてあげたい」ということを話してくれていて(記事:Yogee New Waves、暴れる準備が整った。2年半の本音と今を語る)。そんなWAVESたちにも、参加してもらえると良さそうですね。

小西:「一緒に分かち合う」っていう感じかもしれないですね。チームとして、新しい表現、新しい世界をみんなで共有して、みんなで喜ぶっていう。

―荒波でメインストリームを転覆させるわけじゃなくて、さざ波のようにじわじわと、でも確かに世界が変わっていく。そんな風になったら素敵ですよね。

小西:これはブルックリン・ブルワリーの社長が言ってたことですけど、「enablerになりたい」と。いろんな意味がありますけど、好きなものを好きと言える、自分らしく好きなものを見つけられる、新しい選択肢を作る、アーティストが持っているいいものを一緒に世に広めていく、そういうことをenableーー可能にしていく存在になれればなって。つまりは、「誰かと一緒に何かを可能にしていく」っていうことなんだと思います。

小西裕太
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プロジェクト情報

『Brooklyn Brewery Alternatives Project』
『Brooklyn Brewery Alternatives Project』

「クラフトビール」がまだ一般的でなかった1980年代から、地元ブルックリンのアーティストやミュージシャンとコミュニティを作り、共に成長し、「クラフトビール」という新しいビール市場を開拓してきたブルックリン・ブルワリー。常に「自分たちらしく」歩んできたビールブランドとして、既成の価値にとらわれず、自分らしく活動するオルタナティブなアーティストの活動をサポートするプロジェクトが、『Brooklyn Brewery Alternatives Project』です。

本プロジェクトは、独自の視点でカルチャーの紹介を続けているWEBメディア「CINRA.NET」をパートナーに迎え、ものづくり精神を互いに共有できるアーティストを選出していくシリーズ企画。第一弾アーティストは、バンドYogee New Wavesのボーカルとして活躍する角舘健悟に決定。「未知との遭遇」をテーマに、角舘健悟が様々なアーティストと出会い、コラボレーションをしながら新しい創作物を生み出します。

また、『Brooklyn Brewery Alternatives Project』ではプロジェクトに賛同するコミュニティーメンバーも募集中。メンバー限定で、定期的にプロジェクトの活動レポートが届くほか、プロジェクトで生み出された創作物が抽選でプレゼントされる予定です。

プロフィール

小西裕太(こにし ゆうた)

ブルックリンブルワリー・ジャパン マーケティングダイレクター

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