気鋭の演出家たちが「リーディング」というシンプルな上演形態で、作品の可能性を探るシリーズ『Director's Choice』の第2回目が、パルコ劇場(東京・渋谷)で5月11日(日)から15日(木)まで上演される。
今回上演されるのは、「抑圧された心の奥にひそむ狂気」をテーマとした2作品の女性モノローグドラマ。
5月11日(日)、12日(月)は、演出に白井晃、出演に小泉今日子を迎え、現代フランス戯曲作家ギイ・フォワシィの『チェロを弾く女』を上演。14日(水)、15日(木)は、演出を行定勲が手がけ、中島朋子、西島千博が出演するドイツ文学の旗手・ステファン・ツヴァイクによる、手紙をモチーフとした作品『見知らぬ女の手紙』を上演する。
気鋭の演出家2人による、女達それぞれの秘められた狂気と情念を「言葉」で描きだす、静かでありながら挑戦的な舞台になりそうだ。
パルコ劇場ドラマリーディング・シリーズ Vol.2
『Director’s Choice』
2008年5月11日(日)~5月15日(木)
会場:パルコ劇場(東京・渋谷)
『チェロを弾く女』
2008年5月11日(日)~5月12日(日)
脚本:ギィ・フォワシィ
翻訳:山本邦彦
演出:白井晃
音楽・演奏:溝口肇
出演:小泉今日子
『見知らぬ女の手紙』
2008年5月14日(水)~5月15日(木)
脚本:ステファン・ツヴァイク
翻訳:池田信雄
演出:行定勲
出演:中嶋朋子、西島千博
料金:4,000円(全席指定・税込)