インドを代表する現代アーティストN.S.ハーシャの個展、「食べ残し」が見せる民族の姿

経済発展の著しい今のインドを代表する現代アーティスト、N.S.ハーシャの個展が銀座エルメスのギャラリーにて9月15日まで開催中だ。

非西欧圏出身という出自を持ちつつ、西欧において発展した現代美術のフィールドで活躍する多くのアーティストがそうであるように、ハーシャもまたインドという自国の伝統や社会状況に深くメスを入れる作業をその中心的課題としてきた。過去のペインティング『We come, We eat and We sleep』などに見られる通り、彼はある「集団」として民族をその代表的なモチーフとして持つが、対象を冷静に分析するシリアスな面と同じほどに、そこからはいつも精神的なつながりや懐かしさといった要素がどこか強い肯定性をもって感じられる。

今回は『Leftovers(レフトオーバーズ)』の名の通り、食事の食べ残しを用いたインスタレーションを展開している。決して単純な造りとはいえない同スペースをハーシャがいかに利用するのか、自分の体で体験してほしい。

N.S.ハーシャ
『Leftovers』
2008年6月11日(水)~9月15日(月)
時間:月~土曜 11:00~20:00、日曜 11:00~19:00
会場:メゾンエルメス(東京・銀座)
料金:入場無料

(画像:© Nacása&Partners Inc. Courtesy of Hermès Japon)

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