blurのCDジャケなどで知られる現代美術作家、ジュリアン・オピーのアジア大規模個展

水戸芸術館現代美術センターにて、BLURのCDジャケットの人物画や、表参道ヒルズのサインなどで知られており、英国を代表する現代美術作家ジュリアン・オピーの個展が10月5日まで開催されている。意外なことに、これほど大規模な個展はアジア中でも初だという。

1958年ロンドン生まれのオピーは、80年代中盤に、コンセプチュアリズムやミニマリズムを下地としたそのインスタレーション作品などで注目を集めた。その後、ロック・バンドblurのCDジャケットとしても使用された独特のポートレイトや、簡略化された人物像を用いた一連の作品群で評価を決定的なものとする。その作風は一見大きく変化を遂げたように思えるが、中心にある問題意識には常に変わらぬものが見受けられるだろう。

今回の個展では、収集もしているという浮世絵に刺激された風景画や、ポートレイト、電光掲示板やCGによって動きを与えられた人物像など、近作を発表する。表参道ヒルズなどの施設でフィーチャーされるなど、日本でもよく知られた作家である彼の作品に多く触れる、絶好の機会だ。

『ジュリアン・オピー』
2008年7月19日(土)~ 10月5日(日)9:30~18:00 ※入場は17:30まで
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー+広場
休館日:月曜、ただし9月15日(月・祝)は開館、翌22日、16日(火)休館
料金:一般800円 前売600円

(画像:Ruth with cigarette 2 .2005 © Julian Opie,SCAI THE BATHHOUSE and Lisson Gallery)

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