変わりゆくイギリス文化から、アイデンティティや価値観を問いかける、『TAKE AWAY』

イギリスで活躍するグラフィックアーティスト・Neasden Control Centre(ニースデンコントロールセンター)の日本初個展が、12月1日(月)から12月14日(日)までの間、CALM & PUNK GALLERY(東京・西麻布)にて開催されている。

Neasden Control Centreは1975年生まれ。イギリスを拠点に、エキシビション、インスタレーション、グラフィックデザイン、アート、フィルム等多岐に渡る制作活動を行っている。これまでにドイツのアート・デザイン系出版社より著作をを刊行し、多数の印刷物やジンに作品を提供しており、ヨーロッパ各地での個展やグループ展も行っている。

作家は今回、イギリスカルチャーや食文化の発展、再生、そして伝統的観点を主題とした展示を通し、私たちにアイデンティティや価値観について問いかける。さらに、12月1日から12月5日までライブパフォーマンスを行う。また会期中、新しいインスタレーション作品を展示し、キャンバス作品、印刷物、Tシャツ等が購入可能。

かつてイギリス各地に多数存在していた「British Caff」(イギリス風カフェ)は、イギリスの「伝統」を受け継ぎ、アーティストや文化人の思想の場であった。しかし、文化の発展や食生活の変化に伴い伝統的なカフェは減少。若者たちはアメリカンバーガーショップなどで時を過ごしている。伝統的なカフェで見られたイギリスのDIY精神は、過去の歴史を反映する重要な存在か、それとも既に「ださくて意味の無い」ものなのか。グローバリゼーションの流れの中で、イギリス人はアイデンティティを失ってしまったのだろうか。そんな自国文化への回帰という流れがイギリスでも起こりつつあるようだ。

Neasden Control Centre(ニースデンコントロールセンター)
『TAKE AWAY』

2008年12月1日(月)~12月14日(日)11:00~19:00
会場:CALM & PUNK GALLERY(東京・西麻布)
休館日:不定休
料金:無料
※12月5日(金)19:00~21:00に、レセプションを開催

助成:ブリティッシュ・カウンシル
協力:ガスアズインターフェイス株式会社

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